Media Summit New York 2009

2009年6月24日 (水)

インターネットの広告指標について - Media Summit New York 2009 -

・インターネット広告市場拡大のボトルネックは、クリックから商品購買までの流れがわかりづらいことだ
・インターネット広告の指標は統一化されるのが望ましい

Media summit Advertising Accountability: Metrics and Analytics around Video, Social Media, P2P and User Generated Media
2009.3.19 2:15 PM  

- Debbie Solomon, Senior Partner, Mindshare
- Ken Papagan, President & Chief Strategy Officer, Rentrak
- Vipin Mayar, EVP, Global Director of Data, MRM Worldwide - Anthony Psacharopoulos, SVP, comScore, Inc.
- John Lowel, President, Starcom USA
- Todd Narwid, Vice President, New Media, NDS
- Jon Gibs, Vice President, Media Analytics, Nielsen Online
- Mark Ghuneim, CEO, Wiredset, Moderator

■ 多種多様化された広告の弊害

 オンライン広告はここ2-3年で、分散化した。特に、クリエイティブ、広告フォーマットなどでは多種多様な方式が生み出されている。我々は、広告の統一指標を構築しようと考えている。広告フォーマットの多種多様さが、クライアントへの説明、営業に支障を来しており、消費者とクライアントをつなぐという広告業界のミッションが果たされていない。(Nielsen Online)

■ 広告指標だけでなく、自社ビジネスとの本質的な関連が重要

- データに頼り過ぎている面も問題がある。小売店のキャンペーン広告の場合、実際の購買額がROIによる判断ベースになるべきだが、実際は、オンライン上の数値を追うだけになっている。(comScore)
- 課題は、リンケージだ。クライアントはクリック率ばかりを気にし過ぎている。本当は、クリック数の単価コストをベースに広告効果を判断すべきだ。また、出稿した広告のクリックが自社ビジネスの何に影響するのか、売上なのかブランド向上なのか、といったビジネスの本質を考える必要がある。クリックと自社ビジネスオペレーションのどこに相関関係を求めるか考えるべきだ。(MRM Worldwide)
- 我々はケーブルテレビ、IPTVの視聴履歴データを保存している。ターゲティング広告は、単純にデータをいかに大量に集めるかがポイントだ。プライバシー問題については、我々は個人的なことは何一つ知らない。何をブラウジングしているかだけを知っている(Rentrak) 
Media summit- 最初にインターネット広告で問題になったのは、リンク先がギャンブルやポルノサイトだったからだ。それからクッキーを利用した行動ターゲティング広告が登場したが、クリック率は0.2%という低さにとどまっている。(MRM Worldwide)
- 消費者の嗜好と無関係な広告があふれているので、クリック率が低下している。(Mindshare)
- オンライン動画の視聴時間が増加しているといっても、視聴者はただ動画をクリックして最後まで視聴しているかどうかわからない。したがって、コンテンツの最後に広告がでてきてもクリック率が上昇するわけがない(MRM Worldwide)
- 消費行動のコンテクストは重要だが、消費行動のロイヤリティがどこにあるかを見極める必要がある。iPhoneは成功したが、同じ機能を持つケータイ端末が全て成功するとは限らない(Rentrak)

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NBCユニバーサル、ABCなど大手メディアのモバイル動画配信戦略 - Media Summit New York 2009 -

・マスメディアとモバイル、インターネット動画視聴のカニバリゼーションはない

Media summit The Mobile Platform 2.0: Establishing the Personalized Video, Music, and Communications Experience 2009.03.19 12:30- - Chip Canter, VP, NBC Universal Digital Distribution
- Jonathan Barzilay, SVP of programming, MediaFLO 
- Larry Berkin, VP, ACCESS Systems America
- Tim Connolly, VP, Mobile Distribution, ABC
- Jeremiah Zinn, SVP, MTV Networks
- Jesse Goranson, SVP of Mobile Media, Nielsen
- Derek Kuhn, VP, Emerging Technology and Media, Google

■ マスメディアビジネスモデルからの変換

- NBCユニバーサルはショッピングにも活路を見いだそうとしている。コンテンツがいいものであれば、コンテンツ自体だけでなく、いろいろなビジネスチャンスがある。そのために、モバイルプラットフォームは貴重だ。着メロ、壁紙などはメディア企業にとって新しいビジネスチャンスだ。長尺コンテンツは、インターネットの短尺コンテンツ需要を超えた人気がある。NBCユニバーサルはテレビドラマをオンライン配信している。大手メディアのこうした動向で、長尺コンテンツの人気が高まっている。(NBCユニバーサル)

- 我々はビジネススタイルを、マスメディア視聴率からターゲティング、ユーザー数ベースに変化させている。デバイスごとの特性を生かし、モバイルならロケーション、行動ターゲティングなどのビジネスを開発している。

■ テレビとオンライン動画のカニバリゼーションはない

- NBCユニバーサルは、必ずしもユーザーデータを必要としていない。データを基にしたターゲティング広告は、IPTV、ケーブルのようなウォールド・ガーデンの世界では可能だが、オープンな場でターゲティング広告を追及するのは無理がある。NBCユニバーサルは、モバイル、テレビなどあらゆるプラットフォームを統合して広告を販売しているメディアだ。 (NBCユニバーサル)
Media summit- iPhoneはコンテンツ流通を効率化したという点で我々にとって衝撃だった。先日初めてiPhone用アプリを公開した。アニメキャラクターのスポンジボブだ。制作費の安さに驚いた。このコストで大量の消費者にアピールできるのは素晴らしい。これからも利用したい (MTV)

- 現在世界にモバイルアプリストアが25個、モバイルOSが7つある。プラットフォームの発展はコンテンツ市場の成長も促している。2008年度のモバイルコンテンツ市場は大体1億2000万ドル規模まで伸びている。コンテンツと端末が結びついている次世代端末も発売されている。たとえば、ハチソンのfacebookがプリセットされている端末、サムソンのUptimaだ。 (アクセス)

- ABCの調査では、ABCの動画は1日に20分視聴されている。

- アップルのApp Storeは、メディアプラットフォームではなくマーチャンダイズプラットフォームだ。 (MTV)Media summit

- 毎月100万人ユニークユーザーが1000万回以上ABCのモバイル動画を視聴している。テレビ視聴とのカニバリゼーションは無い。(ABC) 

- ABCは自社制作コンテンツのみモバイル展開をしている。モバイルプラットフォームの拡大で、自社コンテンツを自由にマッシュアップできる時代が来るかもしれないが、今のところまだ無理だ。Disney傘下のESPNは、MLBの放送権を日曜、月曜、水曜持っている。モバイルでも配信できるが、ESPN.comでは配信できない。なぜなら、モバイルは会員有料制であり、コンテンツホルダーとレベニューシェアできるが、ESPN.comは無料サイトで収入源が無いからだ。(ABC)

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新たな動画制作市場、CGMとプロの中間層が育っている - Media Summit New York 2009 -

・YouTube以降、新たな映像制作市場が育っており、ローカル広告のクリエイティブへ利用が盛んに
・大手広告クライアントが自社インターネットメディアに投資、メディア化する動きがあり、こうした動きが一般化すると、広告予算が低下、また広告メディアが不要となるという指摘がされた

1968124The Broadband Economy: Video, Communications, Personalization, Social Media, Content, Lifestyle and Advertising Ecosystem
2009.03.18 2:30 PM 

- Richard Cooperstein, Head of International, Business Development and Strategy, Facebook Inc.
- Brian Hall, GM Windows Live, Microsoft
- Greg Clayman, EVP, Digital Distribution & Business Development, MTV Networks
- Rob King, Editor in Chief, ESPN.com
- James Pitaro, VP, Yahoo Sports and Entertainment
- Alexandra Levy, Director, Branded Entertainment, Google
- Shawn Gold, SocialApproach, former CMO, MySpace

■ ユーザビリティを向上させると広告指標の数値を減少させることに

- 『グッド・アイデア』を重視している。消費者のニーズは何で、どうやって実現するのか、消費者と繋がりが重要だ。(ヤフー)

- 広告メッセージをいかに伝えるか工夫が必要だ。『バーガーキング』のキャンペーンはうまくいった。(グーグル)

- 大手クライアントは、広告と同時に自社のインターネットサイトにも投資している。これは、自社サイトをメディア化するためだ。また、自社制作のコンテンツにも投資している。つまり、メディアが不要になるかもしれない。(グーグル)

- 広告クライアントが気にするのは、ユニークユーザーだ。他に、滞在時間、ページビューだ。皮肉なのは、ユーザビリティを向上させると、こうした数字を減少させることになる (ニールセン)

■ CGMとプロフェッショナルの中間層が台頭

- CGMとプロフェッショナルコンテンツの中間コンテンツが育っている。YouTube以前には存在しなかった人々のニーズが顕在化している。(グーグル)

- ケータイ動画カメラの『Flip』を使ったキャンペーンを実施した。Flipで撮影した動画を送ってもらい、我々が編集して放送した。消費者は自分たちで撮影したいというニーズがあり、我々は動画素材を集め、自分たちで番組を作る(編集する)というニーズがあり、双方のニーズが合致したいいキャンペーンだった。(MTV)

- 消費者は他人が集まる場所に群れたがる、というネットワーク効果を利用することが、プラットフォームを構築することの本質だ。 (マイクロソフト)

1968124

- YouTube上のブランドコンテンツとは、広告主とコンテンツが深い関係性を持ってつながっている状態をいうのではないか。Googleでは、その考えを推進するために、動画の中に広告を挿入する方式を開始している。(グーグル)

- ‘Visible Measures’という動画視聴データの分析ツールを開発しているベンチャー企業からデータを取得している。動画を途中でやめたのか、どの部分を見ているのか、などまでわかるので参考になっている。(MTV)

 

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2009年6月20日 (土)

メディア系ベンチャーキャピタルの投資姿勢 - Media Summit New York 2009 -

・注目の投資分野は、動画配信、電子書籍
・インターネット接触率はメディア全体の30%に対し、広告市場のシェアは8%。このギャップがビジネスチャンス

1968124Media, Entertainment, Technology and Money: Funds, Mergers, Acquisitions, Takeovers and Targets
2009.03.19 10:45 AM
- Richard J. Bressler, Director, Thomas H. Lee Partners, Jonathan Miller, co-founder,  Velocity Investment Group
- Robert C. Raciti, Ph.D., SVP, Strategist, GE Capital
- Imran Khan, Managing Director, J.P. Morgan
- Tuna N. Amobi, Director, Standard & Poor’s

■ 市場見通し

- 広告市場は非常に厳しい。前年同期比ベースの数字が下げ止まらない。ローカル広告、ナショナル広告、双方悪い。テレビ視聴も低下している。しかし、動画視聴全体の数字は増加した。コンテンツ需要は根強いので、今後は回復に向かうだろう。(Thomas H. Lee Partners)
1968124- 大手広告クライアントは、現状出稿するか様子見状態だ。その間にレガシー・メディアは倒産するところも出てくるだろう (GE Capital)
- オンライン広告は広告全体の中で8%を占めるに過ぎない。またEコマースは、小売店市場で4%だ。デジタル・マーケット・プレイスは、まだまだ成長余力がある。コンテンツ制作、- 流通のコストもデジタル技術で低下した。市場拡大はこれからも続く。(J.P. Morgan)
- 出資にはいくつかの段階がある。アーリーステージでは、イノベーティブかどうかを判断、その後はマネジメント・チームなどを重要視する。この不況下で、投資ファンドは、流動性を重視している。キャッシュを生まない企業からは資金を引き揚げることも考えられる。また、政府の景気浮揚政策にも注意を払っている。 (Velocity)

■ 興味ある投資分野

- 昨年度は13社に投資した。普段より多い。我々は、オンライン動画配信、デジタル・パブリッシングに注目している。先日UBSのランチ会に呼ばれたが、ランチが終わるまでにダウ平均が史上最高にダウンした。次の日東京に飛んだだが、その日は日経平均が史上最悪に暴落した日だった。現在はそれだけ株価の動きが読みにくい。(Velocity)
- 第2次大戦後、企業借入市場全体の60%の資金を銀行が用意した。現在は20%にしか貸出を行えていない。資金を市場に行き渡らせるために、政府の施策が重要だ。(J.P. Morgan)
- オンライン広告市場は全体の8%だが、メディア接触時間でオンラインメディアは30%弱になっている。滞在時間と広告収入のギャップ縮小はこれから解消されるだろう。(GE Capital)
1968124- 検索広告市場は、広告とユーザーがいて成立する。しかし、オンラインメディアは、分散化する特性を持つ。グーグルが行動ターゲティング広告に力を入れているのは理解できる。分散化するオンラインでは、ニュースのアグリゲーションが難しい。だから新聞社の経営が悪化している。テレビ、新聞などマスメディアはどうしたら広告を見てもらえるか?が課題だ。(J.P. Morgan)
- 自分が新商品のマーケターだったら、まずオンラインメディアを選ぶだろう。ある程度知名度がある商品担当だったらマスメディアでブランドの浸透を図る。 (Velocity)
- モバイルなどよりも家電分野に興味がある。(GE Capital)
- 投資を促進するためにキャッシュに課税するなど税制も必要だ。(Thomas H. Lee Partners)

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これからの新聞記者は起業家精神が必要 - Media Summit New York 2009 -

・インターネットは、人々が共同でニュース配信を行う通信社だ
・グーグルがコンテンツ制作に乗り出すことはない

1968124The Changing Face of Media and News: The Power, The Influence, The Challenge of the Economy and Social Change 
2009.03.18 10:45-
- Michael Wolff, Columnist, Vanity Fair
- Michael Oreskes, Senior Editor, The Associated Press
- Kevin Yen, Director of Strategic Partnerships, YouTube
- Ellen Weiss, Vice President for News, NPR
- Jon Fine, Columnist, BusinessWeek, Moderator

■報道機関の役割が変化

1968124- 今、ジャーナリストを目指す若者は、ジャーナリズムとアントレプレナーシップを両立させようとしている。昔我々がジャーナリズムに対して抱いた世界を想像していない。  (AP通信)

- 50年前、新聞記者は学歴が比較的低い人の仕事だった。ベトナム戦争前後から、ジャーナリズムは、プロフェッショナルな仕事として認知され、ジャーナリストを目指す人が増えた。(Vanity Fair)

- 1953年にテレビが初めてニュースショウを始めたとき、ニュースの性格が変わったように、インターネットも同じ変革を起こしている。(Vanity Fair)

- 人間、年を取ると、新聞などレガシーなニュース媒体が好きになる傾向が昔からある。(AP通信)

- グーグルは、テクノロジー企業だ。コンテンツ、プラットフォームを作るのは得意ではない。(YouTube)

- インターネット上では、消費者が共同で、AP通信と同じ働きをしている

- 消費者ニーズはデータを集積すれば判断できる。(YouTube)

- 現代の人々は、地域コミュニティと趣味のコミュニティ、2つのコミュニティに属している。新聞は地域コミュニティをつなげることが得意だった。新聞が読まれなくなっているのは、趣味コミュニティへの話題提供をしていないからだ。(AP通信)

■ コモディティ化するニュース

- NPRはレガシーな報道機関だ。インターネット関連でよく話題になることに、分散化がある。我々は、昨年9月からNPR.comを始めた。NPR.comでは、参加者が積極的に発言している。APIを公開しているので、ニュース・ギャザリングなどのツール開発も自由だ。情報が分散しているというより、より集まっている。(NPR)

- ニュースはコミュニティ、社会共通の話題として必要だろう。(Vanity Fair)

- ニュースは読者を想定している。情報を集めるコストは結構かかる。(NPR)
1968124

- グーグルは、コンテンツ・ニュースを集め、広告を販売するビジネスだ。グーグルが、コンテンツ・ニュースを自ら作れば、広告収入がさらに増加するか、というとそうは思わない。コンテンツ制作はコストがかかり過ぎる。我々は検索プラットフォーム構築が得意なので、得意分野を強化したい。(YouTube)

- コンテンツの価値が低下しているのは確かだ。ニュースがコモディティ化している (AP通信) 

・参考 新聞社のビジネスモデルは崩壊している - Media Summit New York 2008 -

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オーバー・ザ・トップとケーブルテレビの競争が激化、コンテンツの有料と無料モデルの競争 - Media Summit New York 2009 -

・オーバー・ザ・トップへの対応に苦慮するケーブルテレビは、新聞業界を例にとり、コンテンツの無料モデルに反対

・消費者はインターネットのオンデマンド文化に慣れてしまっているので、ケーブルのバンドルビジネスは古いと批判、映像ビジネスのポイントは、流通網ではなく、良質なコンテンツを作れるかどうか

boxee

Strategic Relationships: Broadband, TV and Advertising – New Content, New Platforms, New Technologies

2009.03.19 15:45- New York

- Steve Mitgang, CEO, Veoh Networks
- Chris Grosso, Senior Vice President of Emerging Digital Businesses, NBC Universal
- Cynthia Nelson, COO, Todobebé
- Marty Roberts, VP, Marketing, thePlatform
- Dave Toole, CEO, MediaMobz
- Avner Ronen, CEO & co-founder, boxee
- Shahid Khan, Partner, Interactive Broadband Consulting


■現在はケーブルテレビからブロードバンドへのビジネス移行期

- ケーブルテレビとチャンネルは、何年もかけて現在のビジネスモデルを構築してきた。この不況下で、ケーブルテレビを解約する人もいるだろうが、ケーブルテレビからインターネット動画へのトラッジッションには5-6年かかるだろう。(Boxee)

- 2009年はユーザーを増やす。2010年はHulu、NBC.comなどと提携を締結したい。会員有料制、広告モデル、などビジネスモデルによるが。  (Boxee)

■ 映像配信、パッケージとオンデマンドモデルの競争

- インターネットは「オンデマンド」なプラットフォーム。ケーブルテレビでは、特定のスポーツチャンネルだけを見ることはできない。ケーブルテレビの「番組バンドルビジネス」は、インターネットのオンデマンドモデルが無かった時代のモデルだ。オンデマンドの楽しさを知ってしまったら、ケーブルパッケージは消費者にとって不利益である。今後2-3年で、消費者はケーブルのテレビ契約を解約し、ブロードバンド契約だけにするだろう。(Boxee)

- ケーブルテレビもケーブル専門局側もパッケージ販売にメリットを感じている。ESPNがオファーする様々な番組を見やすいようにバンドルして販売する。それによって、消費者も選択しやすいし、広告スポンサーもつきやすい。(the Platform)

- Netflixがコムキャストと同じようなバンドル放送権料を払えるとは思えない。Netflix、Veohなどオンラインのオンデマンド配信企業は、視聴回数ベースで視聴料契約をしている。今後6-12ヶ月でこうしたオンデマンド契約のビジネスが活発化するだろう。(Veoh)

1968124

- その通りだ。Netflixは会員制有料モデルで配信ビジネスをしている。コンテンツにお金を払う素晴らしいサービスだ。インターネットでニュースがコモディティ、無料化してしまったために、新聞産業は斜陽化している。映像分野も、コンテンツ制作側が継続して事業を運営できるように、有料モデルを維持するべきだ。(thePlatform)

- 良質なコンテンツを作っていれば、心配する必要はない。心配すべきは、コンテンツの質である。

- 現在、NBC.comで1時間ドラマを見ると広告が4つ入ってくる。それが全て同じ広告だ。なぜなら、その番組の独占スポンサーが決まっているから。オンラインなら視聴行動データを取得できることを考えると、こうしたビジネスモデルは馬鹿げている。今後はもっとインターネット広告へ企業の広告予算が流れ込むはずだ。(Boxee)

参照 ロックメディア第25回オーバー・ザ・トップ 1

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スティーブ・バルマー マイクロソフトCEO 基調講演 - Media Summit New York 2009 -

・中国と法人向けコンサルティング分野に注目
・ヤフー・ユーザーを獲得できれば、検索エンジンの精度が増す。ヤフーの買収は理に適っている


1968124Steven A. Ballmer, Chief Executive Officer, Microsoft Corporation 2009.3.19 9:15 AM

■ヤフーの買収は理に適っている

- ‘検索’は、それ自体が目的ではなく、検索して‘何か’をする、させることが重要になっている。ヤフーも、グーグルもそのための投資をしている。我々も6ヶ月毎に新しい検索サービスを発表している。

- 新しい検索サービス‘kumo’は、どんな意味かは知らない。また、ここで詳しいことはコメントできない。

- ヤフーの買収話は、電話でした。友好的に。ヤフーの技術が欲しいというわけではなく、

- ヤフーの顧客基盤、ユーザー数が欲しい。ユーザーが増えれば、広告主もつく、データが集まるので検索エンジンもより賢くなる。ヤフーの買収は、理にかなっていると思っている。

- 検索市場は、グーグルが50%以上シェアを握っている。我々とヤフーは一緒になるべきだ。

■ ZUNE、Windows Mobile

- ‘Zune’は、デバイスとコンテンツ配信プラットフォームで成立している。デバイスは苦戦しているが、今後モバイル端末は機能が多様化する。あきらめるつもりはない

- iPhoneは素晴らしいが、タッチスクリーンは高価な端末だ。新たなにリリースした Windows Mobileは、タッチスクリーン機能もサポートしている。

- 500ドルもするモバイル端末は、アメリカ人の一部が購入するだけだ。普及機から高額商品まで様々なモデルを用意する必要がある。

- アップル製品は、ほぼ半分がアップルストアを通じて販売されている。Windows Mobileは、ソフトウェアなので、アップルは直接のライバルだとは思えない

■ クラウド分野はビジネスチャンス

- クラウドにはビジネスチャンスを感じている。今後ソフトウェアは、クラウド上に置き、動作が滑らかに行かなければいけないだろう。

- 今後力を入れていきたいのは、法人ユーザー向けのコンサルティング・ビジネスだ。 IBM、インド企業がライバルだ。

- 法人向けビジネスは、無料な文化が入ってきていない。だから、グーグルが入ってこれないビジネス分野だ。

- 今、一番注目している市場は、中国市場だ。海賊版などの課題はあるが、間違いなく一番成長しているのは中国だ。PCの16%は中国市場で売れている。Bricsではなく、中国のみに注目している。

- また、法人市場も注目している。企業の生産性を向上させる仕事は得意だ。
1968124

- マイクロソフトには、買収戦略はなくビジネス戦略のみがある。大型買収は顧客基盤を、小型買収は技術を買っている。買収を成功させる秘訣は、買収後‘Hands On’な姿勢を保つことだ。ただ、やり過ぎて口を出し過ぎてはいけない。

- 3スクリーン戦略は推進したい。テレビにはPCが持っているようなインテリジェンス機能がない。

- Xboxは、今後12ヶ月でメディア・センターなどより機能を拡大するだろう。

- 年間90億ドルのR&D費を削減するつもりはない。

- GDPを増加させるには、生産性向上とイノベーションの2点しかない。政府は、もっとテクノロジーに予算を振り分けるべきだ。

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2009年6月19日 (金)

Philippe Dauman バイアコムCEO 基調講演 - Media Summit New York 2009 -

・コムキャストと有料オンライン配信サイトの開発をしている
・ターゲティング明確なケーブル専門局(音楽専門のMTVなど)は堅調
・新たな映像ビジネスとして、ゲーム市場に興味

1968124Philippe Dauman,
President and Chief Executive Officer, Viacom
2009/3/18 3:45 PM

■ケーブルオペレーターとの関係は複雑

- 経営環境は厳しいが、ペプシ、ベライゾン、ハリウッド映画会社など、若年層にリーチしたい広告クライアントと、インタラクティブ広告のパートナー契約を結んでいる。

- 我々のケーブル専門局(MTV、ニコロデオンなど)は、ケーブルオペレーターに価値を提供し続けている。毎年、ケーブル・オペレーターとの価格交渉は常にタフだ。彼らは、常にアフィリエイト料を上げようとしてくる。それも説明も無しに条件変更を通告してくる。

- スポーツ・チャンネルについて、条件交渉が多い。しかし、スポーツ番組は権利などコストがかかるので、簡単にアフィリエイト料を上げるわけにはいかない。
1968124

- 我々のケーブル専門局は、20%が広告枠もあるチャンネルだ。

- 全体の35%の番組を無料VOD化できないか要求されたこともある。アニメ、バラエティなどには応じている。

- 映画はハイエンドな商品だ。コストもかかるが、海外市場も視野にいれている。

- MGM,ライオンズゲートとケーブル専門局を作るのは、クロスプラットフォームが大事だからだ。今年の10月にサービス開始できると思う。

- コムキャストとは、有料オンライン配信サイトについて話をしている。オンラインの分野では色々なビジネスモデルがある。ゲーム市場では、無料のカジュアルゲームから有料のものまで幅広い。どれにでも興味はある。

- コンテンツ配信を多様化し、広告枠拡大のチャンスを広げたい。 

■ゲーム市場に興味を持っている

- ケーブル、通信会社は素晴らしい視聴環境を提供している。コンテンツプロバイダーとして、我々はいい関係を構築したい。ブロードバンド環境もこれから整備されるだろう。

- ゲームは、とても興味を持っている分野だ。我々のゲームコンテンツ『Rock Band』は、フランチャイズ化、楽曲プロモーションなどコンテンツマーケティングのプラットフォームになっている。

- ゲーム市場はまだ成熟していないので、サブスクリプションモデル、広告モデル、双方で成長が期待できる。

- オンラインビジネスは、広告、有料、ショッピングの3分野について数年先の計画を立てている。
1968124

- マスマーケットに広告枠を提供するのではなく、ターゲティングを明確にしたチャンネル、メディアを用意している。だから、この厳しい経済環境でも、あまり影響を受けていない。- - 特定の広告クライアントから支持されているからだ。ボリュームの面では心配ない。広告単価も下がっていない。

- 良い資産があって、良い戦略があれば、どんな経営環境でも乗り切れるものだ。

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2009年6月18日 (木)

ショウビジネスはショウもビジネスも重要だ!Jeff Zucker NBCユニバーサル CEO基調講演 - Media Summit New York 2009 -

・NBCユニバーサルの営業利益のうち60%は、ケーブル専門局からだ
・デジタルペニーからデジタルダイムへ

・ショウビジネスは、ショウもビジネスも重要だ!

1968124Jeff Zucker, President and CEO, NBC Universal
2009.03.18  9:15

■ターゲティングの明確なケーブル専門局が我々の主要なビジネスである

- NBCユニバーサルの営業利益の60%は、ケーブル専門局からだ。

- NBCユニバーサルのケーブル専門局CNBCは開局20年で過去最高売上、 MSNBCも開局以来最高の業績をあげている。他のケーブル専門局SciFi、USA、CW、Bravo、Oxygenも売上、視聴率双方で伸びている。

- USAは、ネットワーク局と同じ広告単価をとれる。

- エンターテイメント中心のUSA、Oxygenは女性ターゲットのチャンネル、SciFiはSF、 MSNBC,CNBCなどターゲットが明確なメディアが業績好調の要因だ。2009年度も、この好調な業績は続くとみている

■テレビのオールドビジネスモデルに固執するつもりはない

1968124- 新聞、雑誌社は、デジタルとアナログ、どのように資源投下をしてらいいか判断が難しい。テレビ局ビジネス、とくにローカルテレビ局も、新聞社と同じ道を辿るだろう。

- ビジネス再構築の必要性について、真摯に取り組み必要がある

- DVRがタイムシフト視聴を増加させ、インターネットが映像の消費行動を変え、広告も昔のままではない、といった5年前にはなかった現在のテレビ局を取り巻くビジネス環境を前提に戦略を考える必要がある

- 広告は視聴率を基に販売するのではなく、何人が広告を見たのか(Viewership)のか、 Hulu、iTunesでどれくらい視聴されたのかが重要だ。

- ショウ・ビジネスは、ショウもビジネスも重要だ。

- 技術革新で、テレビ番組を視聴する機会は確実に増えている。あとは、我々がビジネスモデルを変えるだけだ。

- 自分の子供は、テレビドラマをネットワーク局で見たことがない。YouTube、Huluで初めてみている。こうした世代が育っている。

- 世界は変わってしまった。テレビ放送というオールドモデルに固執することは全く考えていない。我々は新しいテレビビジネスモデルに挑戦していきたい。

■デジタルビジネスは確実に進化している

- Huluは、利益を上げている。詳細は話せないが・・・

- TV.com、HuluがBoxeeとのアクセスを遮断したことについては、ノーコメントだ。

- 我々のコンテンツが何処でも視聴可能になるように努力している。Hulu、NBC.comは、そのためのプラットフォームだ。

- GE(親会社)は、Oxygen(女性ターゲットのケーブル専門局)の買収資金、インターネットサイト運営のコストなど、NBCユニバーサルの経営に資金を提供してくれる。今後もGE傘下にいることは、我々にメリットが大きい

- 以前自分が言った『アナログダラーがデジタルペニーになってしまう』という発言は、今は『デジタルダイム(10セント)』になっている。デジタルでの収益は増えている。

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