Media Summit New York 2008

2009年7月 6日 (月)

ボブ・アイガー ディズニー CEO - Media Summit New York 2008 -

・消費者は、ABCではなくドラマを見ている

Bob Iger CEO Disney 

2008.03.18 New York

Q 将来への投資

- SNS(Penguin)は、実験(Labo)ではない。子供たちへの投資だ。

- 子供にとって、コンピュータは面白いオモチャだ。

- SNSは一時期の流行ではなく、長期的に将来を約束された投資である

- マイクロペイメント、広告、VODなど子供が普通に経験しているものへの投資をしたい

- ブルーレイ、ハイビジョンは、テレビの延長線上にある技術革新ではない。全く新しい経験だ(New Media Experience)。

Q オールドメディアがニューメディアに対してできること

- プラットフォームが進歩することは、ディズニーにとって歓迎すべきこと

- ディズニーはプラットフォームにより良いコンテンツを提供していく

- デジタル戦略は、まだ収益源とはいえないが、クリエイティビティに関しては成功していると思っている。

Q iTuneを通じたコンテンツ販売実績について    

- 4,000万~5,000万本のTVエピソード    

- 400万本の映画    

- TV視聴やDVDのセールスとのカニバリゼーションを起こすよりも、むしろ付加的な収入をもたらしている

Q ディズニーブランドの拡大について

- 技術進歩が、国境、文化の壁を取り払う

- ローカルは市場でなくクリエイティブセンターと考えている。

- 上海など各ローカル拠点はクリエイティブセンターである。

Q ディズニーフォンについて

- 製品はよかったが、流通戦略がよくなかった

- ディズニーにとって、ケータイ電話ビジネスは、ニッチなビジネスではない

- iPod、モバイル、PCなどでドラマを見ることを考えればわかるように、消費者は、“ABC”を見ているわけではなく、ドラマのエピソードを見ている。

- だから、テレビだけでなく、モバイルにも進出する必要がある。

- 劇場で映画を見る時代から、DVDを家で見るように社会が変わったのと同じで、長期的にはコンテンツはオンライン流通が普及するのではないか

Q 大型買収について

-AOLを買収することはない

■参考: アン・スゥイニー ディズニー・ABC社長 講演 CES 2009

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レス・ムーンベス CEO CBS - Media Summit New York 2008 -

・ ベビーブーマー世代は、まだまだ収益源だ

CBSムーンベスCEOの基調講演 (Les Moonves, CEO, CBS) 2008年3月

Q. 広告モデルの劣化について

- まず打撃を受けるのは、ローカル市場。CBSの広告クライアントは、ナショナルクライントなので、影響は少ない。

- NCAAのネット配信、スーパーボウルのCM、まだまだマス広告モデルは大丈夫だ。(Sky is not Falling)

- ベビーブーマー世代は、テレビをよく見ており、まだまだ我々の収益源だ

- CBSは、テレビ、ラジオ、インターネット、屋外看板と、マスからパーソナルな媒体を保有しており、クライアントのどのようなニーズにもこたえられる。

Q. メディアポートフォリオの拡充で、新たな買収は?

- Facebook、Weather Channelない。あらゆる可能性を調査している。

- 株主還元よりは、新たな収益源育成のための投資にまわしたい

- ESPNの買収はない。ディズニーが売りに出してもいない

Q. オンラインコンテンツについて

- CBSは、Huluと似た戦略だが、ディズニーの戦略とは違っている

- コンテンツを獲得、シンジケートすることで媒体力を高めている。

- CBS Audience Networkを立ち上げた

- NCAAのネット配信など、コンテンツのタッチングポイントを増やしている。(“March Madness”といわれ、3月のNCAAは日本の甲子園のような熱狂を見せる。今まで、ローカル放送しかしてなかった中継を、CBSがネット配信することで、出身校のゲーム中継を職場で見れるようになり、全米の生産性を落とすという記事がある) 

Q 視聴率が低下、2位に転落しました

- C3(3日後までの録画視聴も視聴率に加算)を採用しわかったが、コンテンツは見られている。

Q ラジオについて

- ラジオビジネスは急成長は見込めないが、収支トントンには出来る

- 政治家の選挙CMに適したメディアだ

Q 音楽ビジネスについて

- Last.fmの買収は、音楽が単純に聴けるというよりも音楽の周りにコミュニティ(Get community around contents)があることに意味がある。

- ロンドンベースの会社なので、70%以上が海外からのアクセス

- 数値目標はないが、海外進出は積極的に行いたい

Q 映画ビジネス

- バイアコムとの契約には、CBSが映画を作ってはいけないとは書いてない

- SHOWTIMEのように、映画をRENTして放送するビジネスを見ていると、どうせなら制作してはどうかと考えるようになった。

- CBSの映画スタジオはゼロから始めたので、経費なども安く工夫している。

- 看板、ラジオなど自社媒体を通し、プロモーションが可能だ。

Q CEO契約は2011年まで。それ以降どうするつもりか?

- ずっと働き続ける。レッドストーン(バイアコム会長)とは毎週1回ミーティングをしており、関係は良好だ。

Q 好きな番組は? 

- ソプラノズ、主演のジェームズ・ギャンドルフィーニが好き、クリミナル・マインド

参考 ロックメディア第14回 CBSの研究

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新聞社のビジネスモデルは崩壊している - Media Summit New York 2008 -

・ 読者、記者志望者、広告収入、3者が減少続ける新聞社

The Changing Face of News
- CNN - Atlanta Journal Constitutional(AJT)
- USAToday
- New York Times(NYT)
- ABC News

Q 新聞は今変化(Transition)の時代だ

- 情報の取り方が多様化している。しかし、ABCNewsは今でも、放送中どの瞬間も常に1000万人が見ている。老人が多いが(ABC)
- ニュース需要はかつてないほど高い。(AJT)
- ニュースはコモディティ化している。解説記事が今後の生き残る道(ABC)
- 紙でのビジネス構造を保つには、広告モデルでは無理だ(USAToday)
- 先日、ハワイからSkypeを使って中継した。技術進歩で機材も減る(CNN)

 

■  UGC、ブログジャーナリズム、情報は増加、氾濫

Q これから新聞社にどういった人材が求められるか?

- ブログで考えを発表する人が増え、新聞社から才能が逃げている(CNN)
- ABCがリーチできない層の読者を持っているブロガーを活用したい(ABC)
- まず首を切られるのは、地方スタッフだ。(NYT)

- データマイニングの専門家が必要。ページビューの分析をしたい(CNN)
- UGCでも、記事の良し悪しを判断するのは、エディターだろう。
- ブランドを支えられるのは、編集者だけだ。(CNN)
- 技術進歩で人は変わる。オンラインでは、FAKEはすぐバレる。(ABC)

■  デジタル時代、プライバシー、有料制への悩み

Q オンライン上のパーソナルレベルは適当か?

  - そうは思わない。自社で写真募集をしたら、自分の家の裏庭が写っていた(AJT)

Q オンラインサービスをどうして有料化しないのか?

- ネットで会員制だと広く読まれない。Phone、cable billなど検討したが、うまくいく結果は見出せない。(NYT)

(参考) これからの新聞記者は起業家精神が必要 - Media Summit New York 2009 -

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