メディア・コンテンツベンチャーキャピタル

2010年11月21日 (日)

メディア・コンテンツへの投資状況 ベンチャーキャピタル

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Q 90年代と比べ、メディア、コンテンツへの投資状況は何が違うか?

Rho 90年代は、ブラウザに投資した。その後アグリゲーター、ホームページビルダー、メディア、ナビゲーション。それが、グーグルが出てきて、アルゴリズムが投資対象になって、ポータルサイトは不要になった。今後は、コンテンツを持ちながら、サーチ、制作できる機能を付加した企業に投資する。我々は、Everydayhealth、Netshoppers に投資している。いまは、モノが売れないので、在庫をすぐはいてくれるグルーポンのような仕組みが重要。 

Agile 通信と放送の融合が本格化。帯域も広くなり、インターネットTVが可能になっている。メディアは新たなコンテンツを探している。ディズニーは、Playdomを買収(2010年7月 7.63億ドル)。バイアコムは、ギターヒーローハーモニクス(Harmonix)を買収したが、先週売却した。

Albert Fried メディアやコンテンツへの投資基準は、ニールセンの視聴率だったが、グーグルが新たな基準を作ったり、Facebookはまた違うだろうし、新たなメディアへの測定値がまだ確立されていない。Rentrackは、DVRやDVDの計測を全てやっている。

Palazzo 広告マンは、MADMANと呼ばれた。昔は外部との競争が無かった。OMNIやWPPは、自前主義で頑張ってきたが、もう時代が変わった。

Dace 9社に投資している。マーケティング理論は、ファネルも一方向に流れるのではなく。トルネードのように逆流したりしていて、複雑化している。ソーシャルな力が大きくなり、企業のブランド力が落ちてきている。企業と顧客のインタラクティブな関係構築が大事だ。

Q どのようにバズを測定するか?

Dace 関連キーワード、ウィジェットなどで測定する。この3年で、新サービスの普及スピードが劇的に変わった。グルーポンはグーグルが成し遂げたことを6ヶ月でやってしまった。昔は、大金を集めた経歴が投資家の履歴書に書かれてあったが、今はそんな大金を集めるより、素早くビジネスを始める能力が求められている。キャピタルも、もっと投資先を集める必要がある。既にあるビジネス基盤を利用したほうがよい。

Rho タイムワーナーは、AOLの顧客基盤を利用した。他社が持っていない資産をスイッチさせる思考法が必要だ。内部リソースでなるべく済ませるほうが効率がよい。Foursquareは、未だに社員が38名しかいない。

Albert Fried 米国の広告市場はGDPの5%だったが、今では3%しかない。40億ドルの新聞市場は20%もダウンしてしまった。新聞ビジネスは、紙や宅配コストが巨大な固定コストなので、危険だ。

Agile SNSは、Friendsterが始めた。Tripodという会社もあった。ところが、いまではFacebookが一番会員を集めている。子供たちは、親と共有したくない情報や場所が必要で、それをFacebookで実現している。

Rho Facebookは、コミュニティビジネスをとことん追求している。eコマースで収益を上げることで、限界を超えた。マスメディアの利用年齢層が上昇しているが、マーケターは、いつでも流通のチャネルを必要としている。

Rho Zyngaのビジネスは、最初はコピー可能だった。しかし、バーチャル・グッズを交換・売買したりして、会員を囲い込んでいる。Zyngaは、サービスをローンチしたのではなく、ビジネスをスタートさせた。

Dace ゲーム内で自分のレベルをあげるツール販売がキーポイントだ。Farmvilleは、巨大なマルチユーザープラットフォームだ。制作費も安く、利益率が高い。 

November 10-12, 2010 Friday, November 12th 11:05 AM – 12:20 PM

Habib Kairouz, Managing Partner, Rho Capital Partners and Rho Ventures
Ben Boissevain, Managing Partner, Agile Equity, LLC
Richard Tullo, Director of Research, Albert Fried and Company LLC.
Philip A. Palazzo, Jr., Founder and President, PALAZZO Advisory
Jon Chait, Partner, Dace Ventures
Steve Masur, Managing Partner, MasurLaw, Moderator

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2010年3月15日 (月)

メディア・コンテンツへのベンチャーキャピタル投資状況

■ ビジネス状況を

Time Warner Cable (TWC) 自分が担当してるのは、1件あたりの投資金額が、2-10百万ドルの案件。

Thomas H. Lee Partners  80億ドル。メディア、テクノロジーへの投資ファンド。

ベルテルスマン アーリーステージの投資を実施。フリーマントル、メディアとの戦略的シナジーのある案件が中心。

Thomas H. Lee  我々は、広告モデルのメディアビジネスに強い信念を持ってサポートしている。Univision, Clear channel, Warner Music, Nielsenなどに投資している。広告市場は、予想より時間がかかったが、昨年末から少しずつ回復している。広い意味で、広告メディアは生き残る。

Racti Capital Advisers  インタラクティブメディアへの投資を始めたばかり。既存メディアは、モノローグ、一方通行だった。。これからの双方向メディアへの投資の収穫がされるべき。インターネットは、この10年新たなビジネスモデルが確立されてない。技術の進歩はすごかった。アーリーステージ。

■ メディア、コンテンツ投資のブライトスポット

TW  テレビの視聴体験をネットを使って向上させる技術を持っている企業。たとえば、広告のターゲティング技術などが面白い。もうひとつは、オンライン上でユーザーからお金を稼げる企業、たとえば、Zyngaなどのソーシャルゲーム。こうした、企業は、メディア企業の収益を多様化させる。

Thomas H. Lee Partners 3-5年でモバイル分野のメディア企業は花開くだろう。特にゲーム分野は多様なサービスが期待される。ジオテクノロジーがキーワード。課金モデルオンモバイルはがいい。

■  モバイル市場はどのあたりのステージか?

Thomas H. Lee 色々なユーザーに聞くと、モバイル市場が拡大しているのがわかる。一人あたりの利用金額も上昇しているし、モバイルアプリの購買インターフェースが使いやすくなったため、利用人数も拡大している。モバイルアプリの滞在時間、消費金額を見れば、ティッピング・ポイントを超えているのがわかる。 

■  メディア投資、どこが中心か?

ベルテルスマン  新聞、情報サービスの成長は難しいだろう。音楽産業も音楽自体は大きなニーズがあるが、産業的に儲けているセクターが交代してしまった。

Racti Capital Advisers  ローカルのテレビ局、新聞の保有規制がメディア業界の発展を妨げている。現在の新聞社は、自社を紙を発行する新聞社と規定じた時点で発展は望めないだろう。政府規制は、もっとスピーディーに緩和すべきだ。

Thomas H. Lee  インターネット系のベンチャー企業は、我々が保有しているメディア企業のビジネスを死に追いやるサービスを展開しているが、そういった企業といかにコラボして利益を出していくかが課題になっている。机上の理論だけでなく、実践的なアイデアが求められる時代になっている。

Racti  ケーブルテレビは、映像配信の会社から、ブロードバンド、電話サービスにまで、事業領域を拡大している。今後は、ワイヤレスが成長する分野だろう。モバイル端末に、ATSCチューナーが搭載されれば、誰もがモバイル、ノートPC、車載機で広告放送や有料放送を見る時代になる。

Peacok Equity Fund ATSCのビジネスモデルには疑問を持っている。ATSC-MH用のチップコストは誰が負担するのか?

会場 一人だけが有料モバイル放送に加入すると答える。月額9.99ドル。無料は、ほぼ全員。

Racti  ATSC-MHのチップは、ケータイのカメラと同じようなコスト(Incremental Cost)だと思う。まずはフリーにして市場を拡大する必要があるのではないか。テレビのHDや、モバイル転送機能なども、無料だ。ユーザーはコストを意識することなく、サービスを楽しんでいる。

■ インタラクティブTV、コンテンツなどにどのような姿勢で投資しているか?

Racti  CES2010に、放送波を受けて、宅内デバイスにWifiで映像配信する機器を150ドルで販売する企業がいた。こうした新たな映像流通の流れに興味を持っている。また、新たな制作ツールが映像制作のコストを5分の1くらいに下げている。映像制作コストが下がり、コンテンツの量が増えることで、市場にどのような影響があるのか、興味がある。

■ コンテンツプロダクションへの投資

Peacok Equity Fund  コンテンツ制作の競争力は、人材に紐づいているのは、ベンチャー・キャピタルが技術に投資するのと同じ姿勢で投資することはない。ただ、コンテンツ関連で面白いのは、検索、ディスカバリー分野だ。StumbleUponという企業は面白い。最近投資した、Greystripeという企業も面白い。映像をインデックスし、検索しやすくする技術を開発している。

ベルテルスマン  コンテンツは、ベンチャー・キャピタルにとって投資決断が難しい。ヨーロッパでは、フリーマントルがたくさん投資している。

Racti  政府規制が多すぎる。ユーザーニーズに基づいた革新、ハンドオフアプローチ、市場主義がないとコンテンツ市場は活性化しない。

TW  我々は、マルチカルチャープログラミングを信奉している。CTVへの投資や、HBO、ターナー、タイムなどコンテンツ資産をたくさん保有している。

Peacock Equity Fund コンテンツが重要な投資先としたら、コンテンツ制作企業を厳しく監視するだろう。コンテンツ・プロデューサーの年棒が2百万ドルにはならないだろう。

■ Pndoraは、ラジオとどう違うのか? 

Thomas H. Lee  Pandoraは収益をあげているし、いいサービスだと思う。ラジオは、スーパーボウルなどのビッグ・コンテンツを放送でき、広告主がマス・オーディエンスに宣伝したいときに、最適のメディアである。Pandoraはカスタマイザブル(Customizable)で、ラジオはスケケーラブル(Scalable)なところが最大の違いだ。

■ IPO以外のエグジット戦略はあるのか?

TW 現状でもファンド規模は増やしている。市況の良し悪しは常にあることで、悪いときでもテクノロジーベンチャーには注視している。過剰出資(Overcapitalized)やオーバープライスでIPOが難しい企業もあることはあるが・・戦略的な売却で、利益を出せるケースもたくさん見ている。

Racti  ここ2年くらいの投資案件を見てると、時期尚早(Too early)か、バリュエーションが高すぎる(Too expensive)案件ばかりだ。

Thomas H. Lee 5-7年期間で投資資産の一部でもエグジット戦略を考えなければダメだ。市況は悪いが、供給資金は潤沢にある。売却企業が市場に出ると、たくさんの企業が買いたがる。売り手市場になっている。

Peacock Equity Fund IPO市場は崩壊状態にある。レイトステージ投資が多すぎる。

■ LBS ( Location Business Service : ロケーション・ベース・サービス )はどうか?

Racti  LBSは、技術ドリブンでなく、サービスドリブンな分野。ソーシャルメディア的な分野だ。

ベルテルスマン  foursquaregowallaは、LBSというよりゲーム的な性格を持っているところが気になる。

TW  店舗へのクーポンなどリアルコマースにつながっているのが注目点だ。ローカル新聞の広告市場に影響があるのではないか。会場のfoursquare利用者4人。

Thomas H. Lee  まだ、わからない。ローカルメディアへの影響は過小評価すべきでない。まだ誰もわからない。

Racti  ネットのコミュニケーションサービスの成長を、PCでなはくモバイルで追っかけている。メディア消費、モバイルウォレットなどメディア、キャリア、サービスレイヤの企業どれもが利益を受けるだろう。

■  プライバシーへの課題はなにがあるのか?

Thomas H. Lee  投資活動には情報収集により不明確性を排除すべき。特に政府規制などの情報収集が必要。

■ ソーシャルメディアは、どんなポテンシャルがあるか?

TW  meeboに投資している。ソーシャルグラフなど、クチコミを発生させるサービスに関心がある。 

Thomas H. Lee バリュエーションが難しい分野だ。

■ 中国、BRICsへのコンテンツ投資はどのような状況か?

Racti コンテンツ投資において、海外市場は重要で当然だ。海外市場では、多チャンネル化が進む国がこれから多くでてくる。販売機会は増加するだろう。

■ 映像関連の広告の新たなテクノロジーで注目しているものは?

TW ScanScoutという企業に投資した。配信映像の内容にあった映像広告をプリロール、オーバーレイなど色々な手法で挿入が可能。

Racti デジタル映像では、プロダクションプレイスメントがポストプロダクションで可能だ。また将来は、リアルタイムストリーミングが盛んになり、インラインの広告が増えるだろう。テレビの広告枠は無くなるのではないか?

■ 大企業が広告代理店を中抜きし、直接ユーザーにアプローチするようになっているが。

Thomas H. Lee WPPなど大手代理店の成長要素は、ソリューションベースからの収益に移行している。ワンストップエージェーンシーを目指している。

2010.03.11 Thu., 10:45 AM - Noon  New York, Media Summit New York 2010

Media, Entertainment, Technology and Money: Funds, Mergers, Acquisitions, Takeovers and Targets

Allison Goldberg, Managing Director & Group Vice President, Time Warner Investments
Richard J. Bressler, Managing Director, Thomas H. Lee Partners, L.P.
Robert C. Raciti, Ph.D., CEO, Raciti Capital Advisors, former, SVP, GE Capital’s Media, Communications, & Entertainment (MCE)
Urs Cete, Principal and CFO, Bertelsmann Digital Media Investments (BDMI)
Imran Khan, Managing Director, J.P. Morgan
Paul H. Lee, Senior Vice President, Peacock Equity Fund, Moderator
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