音楽ビジネス

2009年11月15日 (日)

ミュージシャンの売り込み方2 広告モデルの音楽

[セッションメモ]
・ MySpaceは、音楽産業のインキュベーションセンターとして機能している
・ バンド・コミュニティに出稿する広告ブランドも増えている
・ Guitar Hero、Rock Band、ゲームプラットフォームが楽曲ビジネスの流通手段として重要性が増している
・ どの電器屋さんに行っても、これら音楽ゲームは導線のメインに展示されている。子供たちが群がる

Digital Hollywood Fall 2009 (サンタモニカ 2009.10.21,10:45-)にて

Q 音楽産業の現状について聞かせて

ワーナー・ミュージック  ミュージシャンがレコード会社に期待するのは、俺/私をどうやって売り込んでくれるの?に尽きる

ワーナー・ミュージック  MySpaceは、音楽プロモーションだけでなく、実際の商売にもつながっているパワーツールだ。あるバンドは、Myspace上でファンが60,000人いる。今までのプロモーション手法と、デジタルな手法を組み合わせて売り込み方を考えている。

Topspin  ウィジェットによる音楽配信サービスは、とても成功している。無料で音楽を聞いた人の30%は、そのミュージシャン関連のモノを買っていく。音楽は無料だ。お客さんを気持ちよくさせてあげると、商売につながる。

Q. Rockband、Guitar Heroといった音楽ゲームが、CDに代わる音楽プラットフォームとして盛り上がっている。大物アーティストも、『どうしたら、ギターヒローに自分の曲を載せてもらえるのか?』を、最初に聞いてくるほどである。9月にビートルズのギターヒロー版が売り出され、それに合わせてカタログ・ボックスセットも売り出された。その戦略を

MemBrain LLC   マーケティング、プロモーションなどの組織の壁を取り払って、共同でプロモーションしたのがうまく行った。クリスマス、サンクスギビングシーズンに、もっと売れることを期待している。スポーツイベントやテレビ番組で流せる映像トレイラーを作り、メディアが宣伝しやすいような素材をこちらから提供している。売り込み方法は、今までと同じで、ドロ臭い。デジタル的ではない。

Q. ビクトリア・シークレットとスパイス・ガールズのブランド・マーケティングについても教えて。

MemBrain LLC   ちょうど2年前のことだ。スパイス・ガールズのCDが発売され、グローバル・ツアーも成功した。アメリカ市場に入ってくるときに、スパイス・ガールズのイメージにあったブランドはないかと探した。サッカーマム(小学生くらいの子供がいる母親)が支持するブランドなどを調査した結果、ビクトリア・シークレットが候補にあがった。

参考 : ミュージシャンの売り込み方 Digital Hollywood Fall 2007

 Topspin : アーティスト・マネジメントに特化したデジタル・プラットフォームを提供する。ファンクラブ、グッズ販売などが可能。

 ワーナー・ミュージック 2008年度第2四半期のデジタル売上は、1億7500万ドル(前年同期比5%増加)

■パネラー
- Christopher Allen, COO, Napster
- Michael Spiegelman, Head of Music, Yahoo!
- Phil Sandhaus, MemBrain LLC
- Jeremy Welt, SVP New Media, Warner Bros Records
- Sam Wick, SVP of Monetization and Strategy, MySpace Music
- Gary Brotman, Sr. Director, Marketing & Artist Services, Topspin
- Kelli Richards, President, The All Access Group, Moderator
Music 2.0 - Invention of an Industry
Music Power Shift: Artist, Label, Technology, Management

■ 2009年11月18日 MySpaceがi-meemを買収する、とテッククランチが発表している。

[内容]
- 買収額は、100万ドル。キャッシュ
- 55人いるi-meem従業員のうち半分は、MySpaceで働いている

[感想]
・ i-meemは、無料音楽配信サイト。日本のiPhoneでも聞ける。あらかじめ楽曲がダウンロードされているらしく、地下鉄で電波が届かなくなっても聞けるので便利。曲が終って、好きか嫌いか、ボタンを押すと、だんだん自分の好きそうな曲だけが流れてくる。
・ 無料で、楽曲レコメンドつきの、インターネットラジオ、音楽配信サービスは、Pandoraが有名だけど、日本では聞けない。
・ MySpaceは、音楽インキュベーションセンターになっている印象を受けたが、今回の買収でさらに音楽分野に特化して生き残る戦略が明確に
・ i-meemが集めた投資金額は2400万ドル(テッククランチデータベース)。結局100万ドルでキャッシュアウト。

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2009年7月23日 (木)

ミュージシャンの売り込み方 - Digital Hollywood Fall 2007 -

・新たなメディア、イノベーションに、音楽業界は人脈はない。音楽業界から働きかけるべき

Music 2.0- The Revolution Continues- Broadband Music- Subscription Services and Platforms in a Music 2.0 world

- Eric Garland - CEO, Big Champagne
- Lee Knife, General Counsel, Director of Business and Legal Affairs, Digital Media Association (DiMA)
- Will Urban, Former SVP/Creative Development, MP3.com
- Jeremy Wineberg, Co- Founder/A&R, Invisible DJ Records
- Ricky Schultz, Consulting Managing Director, Resonance Records
- Jeff Leven, Attorney at Davis Shapiro Lewit & Hayes
- Guy Eckstine, co- founder/CEO, MIAATV.COM, Moderatorsic 2.0 – Revolution Continues

Wednesday, Oct. 31st. 12 Noon PM, 2007, Los Angels

Q. アーティストはどのように収入を得るのか?

- 楽曲を作ったら、どのようなメディアであれ、メディアを介して売る
- 未だにTV等にライセンスを売るのは大きなビジネス
- モバイルは、小額のビジネスながら、規模は大きい
- MobiTVのような融合事例もある
- 業界は人脈ビジネス。
- 新たなメディアには人脈がなく、音楽業界側から働きかける必要がある
- スターバックス等、新たな配給網も同様。
- 今までのビッグ・ビジネスとは異なり、違う姿勢で取り組む必要がある。

- ローカルの無名バンドにとっては、選択肢が増えている時代。

Q. 人気がある、ということの基準は何か?

- トップ10というのはCDの売上げに基づく。
- 『ポピュラー』の基準が多様化している。

- レベニュー・シェアのモデルになりつつある。
- 小額のものを集める方向に変わって行っている。

- ローカルバンドでも、人気が出れば、楽曲だけでなく、ファッション等色々なものに波及できる。
- マネタイズはパッケージだけではなくなる。
- MTVはビデオばかり流していたが、今はティーン向けのファッション等にも注目。

Q. 携帯電話は、グローバルな音楽流通になりえるか?

- 道を歩いていて、好きな曲が聞こえたらそれをダウンロードして聞く、というような利便性。
- 米国で売れている端末はRAZR。でもRAZRには音楽機能はない。⇒配信について積極的になりつつある。
- クオリティは、64kか128kで十分。

- 利便性は重要。Verizonも1.99ドルのダウンロード・サービス。実際は2.49ドル。
- サービスは良くないにせよ、この先の市場ではある。
- 中国でもインドでも携帯は、生活の一部。音楽がそこに入るのは自然なこと。
- リングトーン、リングバックトーンの市場は既に大きい。音楽のモバイルへの広がりは期待できる。

Q. クリエイターが売り込むにはどうしたらいいか?

- アカウント・メディア・ディレクター(広告主)に売り込むのが良い
- 市場が細分化している
- トヨタのどの車にフィットするものなのか、というところまで絞り込むべき
- キャンペーンも、前もって組み立てている。1年以上先を見越して持ち込む。

参考 ミュージシャンの売り込み方2 2009年版

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