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2010年10月30日 (土)

アドテックメモ:吉本大崎社長、フジテレビ大多局長

アドテック キーノート 2010年10月29日 10時30分~

吉本興業 代表取締役 大崎洋氏
フジテレビ クリエイティブ事業局長 大多亮氏
電通 クリエーティブ・ディレクター 岸勇希氏

大崎 河原者、男はやくざ、女は売春婦、芸人は芸に生きる。そんな原点を持った我々が、テレビとくっついて、市民権を得た。
テレビは、大衆のもの。最近はテレビのパワーが無くなった。笑い、そのものを追求している。
新しい仕事場として、沖縄映画祭を始めた。映画祭の期間中、笑いの質が変わった。心がつながり、一体間の産物としての笑いになった。
今までの笑いは、警察と泥棒、医者と患者など、対立、カウンターの笑いだった。それが、沖縄でシェアの笑いに変わった。
笑いをキーに、助け合う、声をかけあう、つながるコミュニケーションのインフラを作る
 芸人にとってルールが変わって、アプリで笑わせたり、場が広がることはいいこと?
大崎 若い芸人は、ネットとテレビを結びつけるのにどうしたらいいか工夫している
 メディアが増えると活躍の舞台が増える
大崎 自分の名前がついたテレビ番組が持てることが成功の物差しだったりしたけれど、いまではいろいろな舞台がある。テレビでなくなっても、芸のある芸人はいるし、テレビにはまだ出れなくても、実力のある若手はいる。

大多 昔はネットへの印象は悪かった。ニコニコ動画の社長が、もうテレビは見ないってことを言って、テレビの人が何も言えないで終わってしまうようなのもあったりして、テレビ局はレガシーメディアというイメージが強い。
テレビ局の内部は、ネットは敵だみたいな雰囲気は全くない。
テレビ局として、強いコンテンツを生み出すことに特化せざるを得ない。それには、プロデューサー、ディレクターの育成が重要。人材が大切
テレビとインターネットを組み合わせて、いまのところ大成功はない。
自分の同期が、「テレビ局がコンテンツだけを作っていたら、俺たちプラットフォームの奴隷になってしまう」と言っていた。
ストロング・コンテンツ イズ キングだ。
月9の影響力は無くなったのか。ソーシャルメディアで宣伝もしている。めちゃイケでレギュラー募集しているが、どんどん人が集まっている。

 EMOTION IS KINGだと思っている。Facebook、ツイッターなどプラットフォームはクリエイティブなのか疑問だ。クライアントに依頼されて作るパッケージってアートなのか?
大多 結論は無い。岸さんと東京リトル・ラブという作品を湾岸スタジオに来て作ったけど、これはデジタルのクリエイターが初めてテレビの現場に来て撮った作品だ。違った種類のクリエイターが融合して、何かを作る。そういう筋力トレーニングが必要。

 メディアは頭でっかちになってないか。芸人はチャンスがあればどこにでも出て芸を披露する。
大崎 コミュニケーション戦略の要の代理店がテレビ局よりコンテンツ寄りに動いてくれたらなぁとは思う。つながるコミュニケーションの社会インフラを国や自治体がやるんではなくて、民の力で作り上げたらなぁと思う。
大多 クリエイティブの現場では、ドラマ作ってる人がゲームを作っても上手くいかない。逆もしかり。まだ、餅は餅屋の段階だ。
 ゲームにはクレジットがない。
大多 クレジット・シンドロームというのがあって、映画のエンドロールに名前が載ってると嬉しい人もいる。。
 ウェブは作品ではない。アプリになって変わるのでは。ウェブサイトにはクリエイティブの名前が無い。
大崎 果物だった生産者の人の写真が付いている時代だ。雑誌、新聞だってジャパン・クールだ。どんどん輸出していったらいい。
 カンヌで審査員をした。リドリー・スコットが映画や本にとらわれない作品を発表していた。
大多 どんな形になるかは今は見えない。クリエイターが挑戦している段階。
 インターネットはプラットフォームのヒットは生み出している。
大多 テレビは50年同じプラットフォームで仕事してきたので、番組の作り方も同じやり方が染みついている。
 その点笑いは面白い。枠組みから入っていない。
大崎 劇場からラジオに行き、いまはテレビ。メディアに差があるんではなく、違いがあるだけ。テレビ局でも編成と制作は違うし、制作でもドラマとバラエティでは違うだろう。その差をどう埋めるのかはチャンスだ。新しくテレビをポップにするには、つながりが大事だ。
 東京リトル・ラブは結局ドラマを撮ったってことで、新しい感じにはなっていない。
大多 フジテレビでドラマを撮って失望感を味わうのは、テレビの制作者がアプリを作ったけどあんまりイケてないって失望感を味わうのと同じ。今はそんな失望感を味わう段階。クリエイターとしては、自分の作品が色々なところで見られるのは嬉しいことだ。
大崎 ネットドラマを作って世界に配信する。月9でヒットを飛ばしていた大多さんと吉本でドラマを作ったらどんなものになるだろうと思った。
大多 テレビ局のなかには、ネットを使いたいと思っている人もいる。
大崎 CMの入れ方など、テレビ番組の作り方は学ばなければならないノウハウがたくさんある。
 それぞれの独自性を出しながら、一緒にやってよい。
大多 コンテンツっていう言い方がおかしいんではないか。これからはソーシャルテレビだ。昔は、視聴率30%行ったらみんなで涙した。あの感じがネットとテレビが一緒に何かやっていまだにない。
大崎 芸人が地方の村にいって村おこしをしている。吉本の現場では、ネットとテレビの人が一緒に打ち合わせしている姿はもはや普通だ。そこにネットがからんで、そのイメージが世間を回流する。
大多 テレビの編成の価値というのはまだある。疲れて家に帰り、テレビを付け編成された番組を見て、面白いと思う。昨晩、帰宅しテレビ朝日のお願いランキングを見たら、とても面白かった。コンテンツと人の関わり方。
大崎 いろいろなメディアが自由に伸び伸び語り合う場ができたらいいと思う。
大多 制作がデジタルになっても、テレビ局としてのメッセージを。

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