« ニューヨークタイムズ ザルツバーガーJr 基調講演 | トップページ | メディア・コンテンツへのベンチャーキャピタル投資状況 »

2010年3月12日 (金)

新聞のコラムにお金を払う人がいるのか?新聞ビジネスとフリーミアム

Sofitel Hotel, New York  44th

■ オンラインメディアは独立採算で生き延びれるか?

Huffington Post  有料でもビジネスが成立すると考えるオンラインパブリッシャが多すぎる。有料顧客がつくのは、全体の5%以下だろう。彼らの多くは、ダイレクト・マーケティングのスキルを持っていない。以前、ヤフーで、有料コンテンツ販売をしようとしたとき、社内にダイレクト・マーケティングチームを設立することが必要だと訴えたが、理解を得られなかった。結局、システムに400万ドル投資、4ヶ月で集められた会員は35,000人のみに終わった。

Salon  有料モデルの50%以上が、プレミアムなコンテンツのみ課金する、アップセールス課金スタイルだ。広告モデルは持続性がないが、単なる課金モデルも、コンテンツホルダーの勝手な夢で終わることが多い。コモディティは有料では売れない。WSJの有料モデルが成立しているのは、ビジネスパーソンが買う情報を販売しているから。

Journalism Online (JO)  多くの新聞社はデジタルでのビジネス経験がない。JOは、その問題を解決するために設立された。効率的に課金モデルを構築したい出版社に利用してほしい。現在1,300社と契約している。

■ 映像業界は、ケーブルテレビへというフリーから有料へのビジネス・イノベーションがあった。新聞も?

IBM  それはタイミングによるだろう。サービス、地域性によっても、課金モデルの可能性が違う。ニュース、ウェブの利用状況は日々刻々とパターンが変化している。また、10代はニュース自体を欲しない。グーグルニュースで十分。デモグラフィックでもパターンが違う。

Salon  広告CPMは去年6ドルしかなかった。一昨年は8ドル。単価も安いし、年々減少傾向にある。

IBM  日本はローカル新聞が強い。

Huffington Post  中小出版社にとって、広告収益だけではつらい。

■ どんなコンテンツにユーザーはお金を払うのか?

JO  ニュースのヘッドライン、プロ野球の試合結果は無料だ。株価情報にはお金を払う人もいるだろう。また、ローカル新聞の地域コミュニティ情報も有料で成立するコンテンツだと思う。

Huffington Post  金融情報とアダルトか?

Salon  ローカルニュースは有料コンテンツとして成立する。新聞ビジネスを悪くしたのは、コンテンツそのものではなくディストリビューションセクターだ。テレビは流通セクターを規制で保護されているから、新聞と同じにはならないだろう。しかし、インターネットで情報を得て、ケーブルテレビを契約しない世代がいる。

Huffington Post  エリア広告データや、ローカルコンテンツには誰もお金を払わない。カーディーラーが宣伝、販売成立するのに、新聞は存在しなくても平気だ。ウォルマート、TARGETは、チラシを入れる新聞がない。ローカル新聞の強みが出てくる。

JO  プロダクトデベロップメントなど新しい広告の仕組みが必要。現在の形態の新聞は死滅するだろう。

DailyMe  80%のページは15%のユーザーが作る。

■ ジャーナリズムに金を払うのか?


Huffington Post  コラムにユーザーは金払わない。ニューヨークのフリペーパー、VOICEはつぶれた。ニューヨークタイムズがやっていけるのは、営業がしっかりしてるからだ。我々は、編集、営業に50人のスタッフがいて、ブロガーにはお金を払っていない。

■  紙、125ドル。デジタル145ドル。プリント+デジタル。65%。行動ファイナンス?どんなモデルが?

Huffington Post  AOLをまだ使ってる人いる。スイッチングコストは結構高い。

JO  有料課金を利用したい人は統計的には少ない。

Huffington Post 雑誌ビジネスは、広告収入が50%。残りが購読料。

JO  広告モデルは、ページビューが基本になっている。デジタル業界の人にだまされている。

IBM  セマンティックなど最新技術を使っても、コンテンツが大事だ。

Salon  iPadには、なんの戦略も感じられない。

JO  データは大事だ。

IBM  どんな情報を見せてくれるか?iPadは出版社にとっていいチャンスだ。

DailyMe  コンテンツのアンバンドル化が進む。iTunesが、アルバムよりもシングル楽曲をより多く販売しているのを見ればわかる。新聞もそうなるのではないか?

■ スターバックスはコーヒーの付加価値を変えた。職場で無料のコーヒーに、なぜ人々はお金を払うのか?

Salon  業界にいる何千人もの新聞記者がいくら付加価値を生み出しているのか?

IBM    アニメーターの事例が、新聞記者にも当てはまる。

Huffington Post  新聞社が有料モデルを試すには、アウトソースで実験すべきだ。ダイレクト・マーケティングの専門家に任せるべき。

JO  JOは、そのためにある。経験をシェアしたい。メディア企業が死ぬわけではない。

■ 新聞社にとって、新たな収益源は?

IBM  広告はパフォーマンスベースになっている。枠の売買は単独では成立しない。マーケティング予算と広告予算のコンビネーションを貰わないといけない。そのためには、新聞社のブランドが必要。

JO  コミュイニティマネタイズが重要になってくる。購読者との深いコミュニケーションが重要。

2010.03.11 Thu. 12:30-13:45 New York, Media Summit New York 2010

Freemium – Free Vs. Pay - The Conundrum of Content Monetization – Addressing the Economics of Abundance

Eduardo Hauser, Founder & CEO, DailyMe, Board of Directors, NPR (National Public Radio)
Merrill Brown, Chief Strategist, Press+ (a service of Journalism Online)
Greg Coleman, President and Chief Revenue Officer of the Huffington Post
Steven L. Canepa, General Manager, Global Media & Entertainment Industry, IBM Media & Entertainment Industry
Guy Vidra, Head of Business Development & Emerging Media, Washington Post Media
Richard Gingras, Chief Executive Officer, Salon
Shawn Gold, CEO, Cocodot, former CMO, MySpace, Moderator
for more Bio here

« ニューヨークタイムズ ザルツバーガーJr 基調講演 | トップページ | メディア・コンテンツへのベンチャーキャピタル投資状況 »

Media Summit New York 2010」カテゴリの記事

新聞社ビジネスモデル」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/42812/47791172

この記事へのトラックバック一覧です: 新聞のコラムにお金を払う人がいるのか?新聞ビジネスとフリーミアム:

« ニューヨークタイムズ ザルツバーガーJr 基調講演 | トップページ | メディア・コンテンツへのベンチャーキャピタル投資状況 »