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2009年9月28日 (月)

アメリカの電器屋さんとコンビニ

■ Best Buy ロサンゼルス店 2009年9月19日

-  TARGET(おしゃれなジャスコ?)と併設。

-  クラブ・ペンギン(ディズニーが買収した子供向け有料SNS)のプリペイドカードが売られている。1ヶ月分5.95ドル、29.95ドルのGaming Card。iTunesのカード、オンラインゲームのカード、NetflixのロゴいりXboxのゲームカード、プリペイドのケータイカード・・・プリペイドカードがたくさん売ってる。

-  WDTV、動画・映像用のハードディスク。テレビ、PCに映すことができる?Apple TV、パソコン映像をTVで映すって、実際やってみるとシンドイ。15ピンDPIとかHDMIとか・・・店員さんもわからんことがあって、変な機械買わされたこともありました。WDTVは、調べたら日本でも売っていた。 WDはWestern Digital(HDDのメーカー)の略。

-  どこも「Guitar Hero」が山積みされている。The BeatlesのGuitar Hero が大人気。Wii、Xbox、PS3版に展開している。

-  サムソンのLEDTVはほんとに薄い。

-  テレビ売場は、やっぱりまだPanasonic、Sonyが強い。Regzaも。サムソンも結構。。あとBELLOというメーカー。地デジチューナーをたくさん売ってたINSOGNIA

-  値段は日本とあまり変わらない

-  サムソン、40インチ、120Hzで、1600ドル。少し安い?

-  ソニー、52インチ、240Hzで、1900ドル。これは安いですね。。

-  衛星放送とTivoはたいてい同じコーナーに置かれている。場所もテレビ売場のはじっこ。いつも。    

-  VUDUはついに見ることはできなかった。

-  ビデオ録画機もあまり見たことない・・・ケーブルDVRの影響?

-  ケーブル、IPTV、衛星放送の比較表が置かれている。

-  ZUNE HDはなかったように思います。

-  ケータイ電話コーナー。Virgin、NET10などのMVNO端末がたくさん売ってる。

-  ベライゾン、AT&T、T-Mobileのプリペイドも。相場は1分6円くらい?

-  MiFi端末も売ってた。NOVATEL製。99ドル

■ サンディエゴ Sam Goody

-    CD、DVD屋さん。マンガとアニメがたくさん置いてあるのでビックリしました。モールの角にある(アメリカのモールって、四方にNrodStormとかMacy'sとか入ってる。そのウチのひとつ)。2階だて。とてもオモシロイお店。

-  店員もやさしい!

-  3Dソフトも1枚だけ売ってました。National GeographicのSea Monsters

-  Naruto、 機動隊、ポケモン、とにかくたくさんある。

-  HENTAIは英語?Mature Anime としてアダルト系アニメDVDも売ってる

-  ドーモくんのグッズも充実

-  ビニール底わらじ、刀、忍者コスプレ、とにかくなんでもアル

-  ブルーレイソフトは、まだ1コーナーだけ

-  写真をクリックするとロスとサンディエゴ

■ セブンイレブン サンディエゴ

- ケータイのプリペイドたくさん売っている。メーカーは、Trachfon、セブン提携ベライゾン

とかT-Mobile、セブンイレブンそのものもあります(MVNO?、Speak Outというブランド名)。。「Pay As You Go」がプリペイドのコピー。
- セブンのプライベートブランドのポテチとか、もいっぱい。サワー&クリームはおいしい。79セント。
- ペットボトルの水(500ml)が20本で3.99ドル・・・やっ安い。。
- サンディエゴは、生活費が安そうです。
- 空気はサラっとしていて、日向は暑いけど、日陰は寒い。風が冷たくて、長袖が必要です

■ ファミマ Famima!

- 

番外編 ドジャースタジアム

- ドジャースタジアムの看板。MLB.comでこんなケータイ動画サービスやってる・・・
- チケットは70ドル。そんなにいい席ではないのに。。
- ジャイアンツは、リンスカム。でもピッチャーに四球だしてから崩れ、敗北

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2009年9月25日 (金)

流通業は「翻訳業」に代替される? DEMO Fall 09 2日目

DEMO Fall 09 2日目のまとめ with 埋田奈穂子 研究員

 マシン『翻訳』のベンチャーが勃興。多言語対応、音声、鳴き声、テキストtoボイス、リアル活動をデジタル化する技術

 新興市場へのローカライズが必要という文脈。普通のサービスでも、多言語対応するベンチャーが増えた。

 デジタル化された情報は、再現するのが簡単。例)映像をデジタル化すれば、PC、ケータイ、テレビ、デバイスを選ばない。

 どんなデバイスにも配信、再現できる分野=『プラットフォーム』が有望。昔は、ハードで実現していたが、今はソフトウェアの時代。ネットでいえば、ブラウザの競争

 多言語対応の翻訳ベンチャーは、テキストのデジタル化による多様な再現を可能にするプラットフォームを構築している

 言語以外にも違う翻訳分野がある

 これからのビジネスは、こうした『翻訳=トランスレート』する技術(顔認識、音声など)を開発するベンチャー、その技術を利用しプラットフォームを構築する企業、翻訳されるモノ=コンテンツを作り出すクリエイティブな人の3層で成立

 中間の流通業の付加価値は下がる。モノ・情報を運ぶことで得られる価値はインターネットで低下した

 デジタル映像は、フォーマットを変換すれば、TVでもPCでもケータイでも再生できる。フィルムにプリントされた映画は映画館でしか上映できないし、ノートに書かれた英語は、日本語にはならない。ところが、情報をデジタル化すれば、再生方法は多様化する。

 一つのフォーマットでしか再生できないメディアは、その価値を低下させる。そして、多様な再生方法を可能にするプラットフォームに代替される。

 今後の流通業は、なにかを翻訳することで付加価値を生み出すしかない

■翻訳・認識・変換系

 Native Tung サイトを多言語対応にしてくれる。日本語もあり。ドイツ語と英語でリアルタイムでチャットできる。

 Dubzer: 多言語の翻訳サービス。企業ローカライズのためのプラットフォーム。どんな言語にも対応できるアルゴリズムを開発。辞書エンジンの精度は自動的に向上。元ページの変更・修正にリアルタイムに対応。アメリカでMBA(マーケティング専攻)取得後、インドで起業。世界がボーダレスになると、必ず翻訳機能が大事になると思って起業したそうです。 

 Answers.com : Wiki、Q&Aコミュニティ。質問に自動で答えるデータベースも用意。4000万ユーザー。イタリア語、スペイン語、ドイツ語でも提供。

 Tunewiki : 曲の歌詞を翻訳するサービス。コミュニティなど基本サービスは完備。40ヶ国語をサポート。iPhone、ブラックベリー、Nokia端末で利用可能。日本に帰ってから、自分のiPhoneにダウンロードしてみました。これはオモロイ。ストーンズの海賊版がたまたまiPhoneにあったので聴いてみると、普通に歌詞がでました。日本語に直してみると。Baby、Keep me Happyは、赤ちゃんは、赤ちゃんを私はうれしい!正規版のアルバムが歌詞のバックに表示されます。How come your taste good ! YouTubeからその曲の動画も自動で検索できまする。

 My Vocal : テキストto音声技術を使い、雑誌、新聞を音声コンテンツに変換。通勤中に使われることを想定。パリでも地下鉄通勤が多いので思いついたそうです。

 Digitrad Communications: OrganIP を発表。Facebookチャットを利用した電話。電話したい人の名前を入力するだけで、OrganIPが色んなフレンドリストからその名前を探し、電話をかけてくれる。もう電話番号はいらない!名前を見つけ、コンタクトをとるときに、VoIPを使うサービス。オモロイ!パリ発

■ 業務効率化系・カレンダーSNSのようなもの

 Facebookが顧客データベース、グーグルマップ、GPSが位置情報、この2つにもう一味加えたマッシュアップサービスが多い。

★ 誰もが利用するサービスとして、カレンダー機能を友達と共有、フレンドリストの整理、交通・天気情報をシェア、というのがトレンド

 Gogrok Technology : 仮想化ドキュメントのコラボ作成ツール。台湾の企業。漢字で書くと『谷克』 語感がいいから名付けたそうで、意味はないそうです。

 Zorap : 友達とリアル・ソーシャル・インタラクション。映像、画像、チャット、テクストなどをブラウザで共有

 Liaise, Inc : IM、eメールどれが重要なのか自動でカテゴライズ。自動アクションリスト作成ツール。リエーズを発音します。今回の受賞企業。

 Indigo, LLC : Dekks を発表。どの社員がどんな知識・技術を持っているかをビジュアル化。新しいプロジェクトチームを開始するときに便利。Dekks上でやりとりされる会話、質問と回答をランク付する。社内SNS。月額4-10ドルで課金予定。ブラジル発

 Rseven : モバイルカレンダーをPCとシンクロ。ブラックベリー、ウィンドウズモバイル、シンビアンベース。月額2ドルモデルを2010年2月から開始。カレンダー=手帳は、普遍的なサービスなので、このビジネスを開発した。メールの頻度、電話をとったかどうか、などをグラフで表示。友達の親密度がわかる。日本のケータイサービスは、キュートでクレイジー、サービスが進んでいるのは知っている。ほとんどのアメリカ人は、理解できないのではないか、と話してました。熱いよ。

 Tungle : スケジュールを友人と共有。カレンダーアクセラレーター。アウトルック、グーグルカレンダーとシンクロ。GPS、グーグルマップとも。iPhoneにも対応。無料サービス。日本のiPhoneでも加入できましたが、英語表記のみっす。

 Whodoyouknowat : 人脈のマネジメントツール。新規営業するときに、ターゲット顧客に辿りつけるような人脈を見つけてくれる。

 Lunchster : ランチのアポを取ることに特化したサービス。ビジネスランチのレストラン予約、顧客のアポを取るのが面倒なので開発したそうです。Facebookのフレンドリスト、GPS、グーグルマップをランチというキーワードでマッシュアップしたサービス。日本だと同僚と近所で飯食うだけだけど、と言ったら、少し悲しそうな顔をしてました・・

■ デジタル広告、広告指標 

 Scientific Media: Dot.com を運営。SMSショートコードとインターネットをつなぐサービス。SMSをメディア化。新興国ではテキストメッセージが一番リーチ数多いメディア。創業者は、元々天文学者。アフリカにぜひ進出したいそうです。

 Burt AB : クリエイティブエージェンシーに広告指標(CTR、エンゲージメント、視聴分数)を分析、提供。ビジネス開始3ヶ月。10月に新サービスRichを開始。スエーデンの企業。

 ePulze: 会話、ブログからニュアンス、ネガティブ、ポジティブを判断。マレーシア企業。なぜか会場の受けはあまりよくなかった・・・ なんで

 Glam Media: Tinkerを開始 Twitterのフィードを集めたTwitter掲示板?「#:ハッシュタグ」みたいなもの。自分の好きな話題のカテゴリを作れる。あるキーワードで集められたメディアとして、広告を集めやすい。広告代理店のマイクロブロギングをメディア化する取組。Glam Mediaは女性向け媒体を運営するメディア企業。日本にも進出

 80legs  : クロウリングテクノロジーを顧客に提供。20億ページを5台のPCが検索する。セマンティック検索エンジン。クロリングするページ数に応じて課金。

 VicMan Software : 画像マネジメントサイトpho.to。画像修整が簡単にできる。デジタルノイズ加工。フォトコラージュなど。Photo Bucketのようなサイト?英語、ロシア語でサービス。

● Pinyadda : オンライン情報の収集ツール。不要な情報をブロックするフィルター機能が新しい。。らしい・・ 新しいdigg、deliciousみたいなもの。

■ データ管理、セキュリティ

 Symform : クラウドを利用したディセントラライズ・コンピューティングで、低コストのデータ管理を実現。月額50ドルで容量は無制限。

 Fuze Meeting :  モバイル、PCあらゆる端末で可能な会議システム。パワーポイント、動画、画像も送れる。HDクオリティ。インストール、ダウンロードも必要ない。月額29ドル。価格体系は3パターン。

■ デジタル化された新たなビジネス分野

 Article One Partner :  特許のアグリゲーター。2008年創業。クラウドベース。ノン英語特許も検索可能。

 MyRealstate :  不動産管理のプラットフォーム。SaaSベース。モバイルサービスも提供。

■ iPhoneとラジオの融合 with 交通情報⇒車で使うサービス

 Waze : 無料の交通情報を提供するSNSサービス。CGMで情報を集める。Twtterを利用し、リアルタイムで道路状況がわかる。また、渋滞状況も画像をアップロードできる
ユーザーは、道順を設定、公開・シェアも可能。行く先を設定すると、道路状況から到着時間、距離、道順をナビゲートしてくれる。iPhone、アンドロイド、シンビアン、ウインドウズモバイルで提供。ユーザー数は100万。日本からは加入できなかったデス。。

 YiqYaq, LLC : Radio Weaveを運営。ラジオとSNSを合体。ラジオを双方向に、インタラクティブにするサービス。交通情報も提供。米国ではiPhoneをカーステにつないで音楽を聞くのは普通。Twitter、FacebookIDでログイン。自分で録音した音源もストレージ可能。日本のiPhoneでもダウンロードまではできました。日本語表示あり。

DEMO Fall 09 写真はこちら 

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2009年9月23日 (水)

アジア、アフリカへは、ケータイ決済サービスがこれから伸びる DEMO Fall 09 初日まとめ

 ■ DEMO Fall 09 初日まとめ with 埋田奈穂子研究員

   DEMO Fall 09でプレゼンをするベンチャー企業は64社。昨年は72社、3月は30社くらい

  モバイル、ファイナンス、ソーシャル、がキーワード

  iPhone、FaceBookは、ベンチャー企業にとってサービス開発のプラットフォームとなっている。

  iPhoneは、モバイルサービスのマストアイテム。iPhoneとパソコンのカレンダー、フレンドリストのシンクロ、iPhoneで動画視聴、iPhoneがリモコンなど

 Facebookのフレンドリストを読み込む、ログインをFacebookのIDでさせることも目立つ

 オーガニック農場と買い手(レストラン、ホテル)のマッチングサイト。扱う商品がオーガニック農場という点がトレンド

 ブラジル発のケータイ決済サービス。ケータイ番号にSMSを送って決済。アジア、アフリカは、パソコン、銀行口座がない人が多い。そこで、ケータイを利用した決済サービスが伸びる可能性アリ

 アメリカでは銀行口座がない人が多い。そこで、無料で振込機械をレストラン、バーに配布。手数料で稼ぐ。口座がない人向けサービスもトレンド?

■ オモシロかった会社 

 Zuora : 新聞の有料配信をサポートするSaaSサービス。記事毎、月額、年間契約といった料金体系、決済、その他のサービスをパッケージで提供。顧客データは、メディア側が保有する。日系4世のヨシムラさんもメンバー:D。日本の新聞社も、これを利用したらいいんではないでしょうか。社長は、元セールスフォース、なのでSaaS。    

 Weels : パソコンからキーボードを無くすことを目的に開発。開発ソースはPearl、Java。ドラッグ&ドロップであらゆることができる。自分の好きな画像、映像、記事などをドラッグ&ドロップで集めて送信したり。大学生と高校生が起業。なんだかスゴい。いちばん可能性を感じた企業  

 Twirl TV : Hulu、CBS.comなどのオンライン配信動画をアグリゲート。Facebookとフレンドリストを共有、IDでログインも可能。ある番組を面白いから教えたり、友達がもう見たか、見てないかなどがわかる。PCでの映像視聴が伸びることを見込んで、PC視聴に特化。MITのメディアラボ出身。もう10年以上、オンライン動画配信の研究をしてきたそうです。やっと、出番がきたっ! 

 Traacker : ブログ、Twitterなどのクチコミを集め、評価する。広告宣伝前のPR用データとして販売。

 Micello :  グーグルマップのビル内部版。グーグルマップが表示できるのは、ビルの形と名前まで。本当に必要なのは、巨大モールのどこに自分の行きたいお店があるのか?や、広大なキャンパスのどこに教室があるのか、のようなビルの中の情報。Micelloは、モール内の店舗と提携して、ビル内部の店舗情報をケータイ上に表示させる。地図は、色分けされわからいやすい。カスタマイズも可能。将来は、アメリカのバカでかい駐車場のどこが空いているのか、わかる情報なども提供したい。

iPhone、アンドロイドアプリを公開。

2010年7月に日本版を開始した。

 Point of Wealth Systems, Inc.  IRS、電気・水道代など各種支払、VISAカードへのチャージができるワンストップ・ファイナンシャル機械をバーなどに無料設置。トランザクションの手数料で儲ける。機械は、中国RML社製。アメリカではバーテンダーなど4,700万人が銀行口座を所有せず、彼らの年収総額は、1兆円以上と推測される。新興国にも進出したいそうです

 Freedom SMSを利用した決済システム。ブラジルキャリアの"Oi"と提携、既にサービスを開始している。米国にも進出したい。現在、キャリア、銀行と交渉中。アフリカも視野。

DEMO Fall 09の写真は、コチラ

CNET寄稿記事は こちら

2009年9月18日 (金)

3年後のテレビ 今のケータイ CBS.com On ケータイ

資料『アメリカ 映像市場の3年後』をダウンロードはここ(722Kb)

■ 地デジの本当の意味

地デジ移行で空いた電波跡地は、モバイル系サービスの企業が落札した。そのひとつベライゾンは、LTEを2010年秋に開始すると言っている。来年の今頃だ。

これは、スゴイ!映像をケータイで楽しむ時代が、もう来年には来る。ただ、事情通の若者が言うには、「この不景気だし、やるとは言ってるけど、ホントにやるのかビミョーですね・・・。あんまりニュース入ってこないし」らしい。日本でも同じ時期に始めるらしいが、それもあまり先行し過ぎると仲間がいなくなってしまうので、様子見ながら、駆け引きをしているのがいまの状態だそうだ。

■ ワンセグとLTE

ケータイでテレビというとワンセグだが、LTEはインターネット文化と同じサービス感覚で楽しめる。コメントしたりシェアしたりする機能がないと、ただ受身で見てるだけのテレビはつまらないのだ。

ワンセグは、テレビの進化(エボリューション)だが、LTEでテレビ(?)を見るとなると、これは革命(レボリューション)だ。

■ プラットフォーム跡地

iPhoneって、日本ではあまり実感できないけど、アメリカではソロバンが電卓、白黒がカラー、チベットでうまい寿司など・・・くらいの衝撃があったらしい(複数の米国友人談)パソコンでできたことを初めてケータイでも可能にしたと。

スマートフォンが普及してくると、映像をスタバでお茶しながら見たり、ピザ食べながら見ることも増えるだろう。

そして通信インフラが高速化されてくれば、次になにが起こるだろうか。そう!プラットフォームの出現だ。本(アマゾン)、音楽(iTunes)、写真(flickr)、映像(YouTube)、ショッピング(eBay)、広告(Google)、SNS(Facebook)・・・ 残るプラットフォーム跡地は、ケータイ系だけだ。

■ なにが起きるのか?

モバイル動画配信のプラットフォームは、もしかしたら、YouTube、Huluといったインターネット配信のプラットフォームがそのままモバイルに進出するかもしれないし、またはモバイル専用のベンチャー企業が成長するのかもしれない。。

いずれにせよ、友達とチャットしたり、共有するパソコン時代と同じ機能と、動画撮影、即アップとか、ただ撮るとか、簡単な検索とか、ケータイならではの機能が盛り込まれるだろう。

■ 日本は2年遅れる

日本の地デジ移行は今から2年後の2011年7月24日だ。その2年の間に、アメリカはケータイ動画を配信するプラットフォーム(今はまだ誰も知らないベンチャー・・・)が起業、成長するだろう。

最先端と思っていた日本のケータイ文化も、動画分野で、アメリカに抜かれてしまうのか。

デジタル時代は、汎用機、オープンソース文化が主流になる。多様なデバイス、ネットワークに対応するプラットフォームの時代だ。デバイス、プラットフォームを垂直統合するモデルも、アマゾン=Kindle、iTunes=iPodなど根強く残ってはいるけど・・・日本企業の多くも、垂直統合型、囲い込み型が得意だ。

ただ、録画機は汎用ハードディスクをそのまま繋いで、ってことも家電売り場では一般的になっている。先日、ケーズデンキに録画機を買いに行ったんだけど、DVD録画機の売り場が小さくなっていて驚いた。結局、ハードディスクをREGZAにつないで録画することにした。

こうしたワンデバイス、ワンユース主義から離れ、ソフトウェア的プラットフォームを構築できるかに、今後の日本企業の浮沈がかかっている。そして、是非世界を席巻してほしい。グーグル対ヤフーやFacebook対mixiのような、外資の進出をおさえるだけでは淋しいス。

■ でもアメリカも今のところ、ケータイで動画なんて見てない

ってことは、まだチャンスある?

(書きかけ、続く)

ブラックベリーで見てみる、CBS.comケータイサイト(アメリカ コネチカット在住 横川さんに送ってもらった)

-  非常に遅い。画面も小さく、ケータイで見るという感じではない。ちょうど日本の3-4年前と同じくらい?ケータイWOWOWのときに、ドコモでやっと20秒の動画が流せるようになった、ことを覚えている

-  番組検索機能はなく、プルダウンメニューで番組選択。視聴番組が限られているため?

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2009年9月16日 (水)

TBS、ツイッターでぶう

テレビとツイッター:TBS、ツイッターでぶう

 ■ ツイッターってガンガン書き込みあるからオモシロイ

ツイッター(Twitter)を知ったのは、3年位前だと思う。それが、昨年の秋アメリカに行くと、カンファレンスの発言をツイッティングして盛り上がっていた。こーやって使うんか、と。そのうち、ツイッターは、最新のニュースが載っていて、グーグルで検索するよりもすごい!ということになった。グーグル以来の新たなイノベーション=リアルタイム検索の登場に、みんなワクワクしたのだ。(参照:ツイッターについてのディスカッションの様子をまとめたもの 2009年2月ニューヨーク

3月にニューヨークに居たとき、朝のニュース番組がツイッターを取り上げていた。(このリンクからこのタイトルを選ぶと見れる。スゴい! Twittermania sweeps the nation, NBC Today's Show, 2009年3月19日) 大統領、アーティスト、FCC(民主党政権で実現するのか)も、ツイッターを利用している。自分の最新情報を伝えるツールとしてツイッターを使う。我々研究者が一番早く情報を得るには、今やツイッターが一番便利になっている。

カスタマーサービスの一環として利用する企業も多い。コムキャストデル、エアラインなどのB2C企業が、ツイッターをカスタマーサービスとして重用している。コムキャストは、取り付けサービスがなかなか来ないなんて書き込みに、『いまサービス係に連絡したから、あと30分以内に着くよ』と返事をする。

アメリカの大手メディアFOXも、実験的にドラマの画面にツイッターを表示させてる。ほかにもIPTVのFiOSが自社STBのAPIを公開し、ツイッターをテレビ画面に表示、リモコンでつぶやく機能を発表している。(参照:Engadgetの記事 2009年8月4日)。

こうしてみると、メディアは、視聴者の声をプルするツールとしてツイッターを使い、B2C企業、政治家はメッセージをプッシュするツールとして利用するのが、現状の利用法だ。

■ TBS、ツイッターでぶう

いま、TBSが先進的な取り組みをしている。ツイッターで日々つぶやいているのだ。マスメディアが始めたパーソナルなつぶやき。オモシロぶう。

ツイッターを担当するTBSの山脇伸介さん(TBSテレビコンテンツ事業局)は、NYUに1年留学したのち、現在はCS部門のプロデューサーとして活躍している。僕が知る限り、テレビ局でいちばんネットに詳しく、イノベーションに敏感、好奇心豊かなおっさんだ。山脇伸介留学レポートはこちら ← オモシロイぶう。

CSのトーク番組のゆるさって面白い。ニコ生の開票速報も面白かった。地上波では見れない本音トーク的だからだ。でも、それってカウンターカルチャーなの?大口の広告はつかないの?映像世界のネット的要素は、マスメディアがあってこそ輝くのか、それともネット文化のほうがメインストリームになるのか。僕にとって興味深いテーマだ。

地上波で、バリバリ、マスへの番組を作ってきた山脇さんが、ブツブツつぶやく担当なんてストレスはないのか?聞いてみました。

■    やっぱり、これからもテレビがメインストリームなんじゃない

志村  これからのテレビってどーすか?

山脇  んー、インターネットは今以上に大きくなるし、どうやってテレビにアクセスするか?は変わってくるだろうけど、そうはいってもテレビはメインであり続けると思ってます。ブロードキャストという役割は社会に必要だとも思うしね。

志村  どうでしょう。

山脇  やっぱり、昨日のガーナ戦(2009年9月の。いちおう勝った)なんかいい例だけど、まずは、同時に見られる人数が多いというのがテレビの強みだよね。インターネットだと、まだ何百万人もの同時視聴は可能じゃないでしょ

志村  そーすねー。でも、技術が進歩したら、同時接続でたくさんの人が見られるようになりますよ。

山脇  そのときは、今とは違うステージにいくよね。脅威です。100万人以上の人がインターネットで同時に見られたら、それはまさにテレビだもんね。もうテレビがどうなるかとか、そういう次元を越えてるのかもしれない。

志村  どーします?

山脇  んー、やっぱそこを見据えて、コンテンツ制作能力を活かして、ネット進出しないとですよね。早く。コンテンツ制作は、いまのインターネット(映像)よりも、いいもん作れると信じてるんだけど。

志村  早いとこ、そういう人増えてほしい。

■    テレビ的な映像って?そりゃ編集っす

山脇  でも、『ケツダンポトフ』とかさ、最近のインターネットの映像みてると、メジャーじゃないからこそ、なんか面白いんだよねぇ。(最近、山脇さんは、『ケツダンポトフ』のインタビューを受けた)

志村  それは、なんででしょう?

山脇  んー、やっぱり僕たちに扱えない素材を、僕らがやらない手法で流してるからですよねえ。この前も、民主党本部にアポなし訪問!とかやってたけど、僕らは、民主党にアポ無しで取材とかできないっしょ。そういうテレビではできない素材勝負というのが、無責任におもしろいって感じ?

志村  ほー。

山脇  あーいう映像って、テンポが違うというか、ずーっと長回しなわけですよ。根本的に作り方が違うよね。でも、テレビ的な番組は僕たちの方が上手いと思ってるけどおおお。

志村  テレビ的番組作りってなんすか?

山脇  んー、細かいことはほんといろいろあるけど、テレビといえば、編集ってこと。誰かに5分インタビューしても、20秒しか使わなかったり。30分番組なら、その尺に合わせて、凝縮しておもしろく作ろう!と、がんばっちゃうわけです。も、そこは徹底的にこだわって、どこ切ってもおもしろいようにとか、CMのタイミングまで計算する。でも『ケツダンポトフ』なんかは、30分撮ったら、その映像をそのまま見せるっしょ?そのまま素材勝負。面白いことやってるな、と思う。しかも、ある日やろうと思えば誰にでもできるのも、すごいことになってるなーと思うし。だけど僕らが作ってるものとは全く違う。

志村  テクはあるぞと。

山脇  でも、テレビ創世記って、生放送だったわけですよ。録画できないから編集もできない。撮り方も粗いとこもある。だけど面白かったり、パワーがあったと思うんですね。それと同じパワー感はあるのかなーと思います。とはいえ、ここまで作りにこだわってるのは日本のテレビならでは。アメリカのトークショウなんか、作り方は非常に粗い。だけど、面白い

志村  それって、細かいところにこだわる日本人の習性が発揮されてるんですかね。

山脇  もう、どんどん進化しちゃった・・・みたいな。アメリカにいるとき、そういう日本のテレビ的な目で見ちゃってて、ゆるいなー、こんなんでいいんだ・・としみじみ思ったから。

志村  今のテレビって、テレビ的世界の中で最高級に完成された作りってことですか?

山脇  そう。職人ですよ。あるテーマで、ディレクター何人かが撮るでしょ。切り口とか違っても、そんなに使えないようなものはない。手法的にある一定水準まで達してるから。

志村  狩野派ってことですね。ある意味ツマラナイ?(狩野派は江戸時代の画工集団)

山脇  あと、『ケツダンポトフ』とか大きく違うのは、ものすごい数のいろいろな人が見ていること考えると、中立性とか考えますよね。誰も傷つけてはならないわけだし。番組作ってるときは、いつも、そのことを考える。そのリスク管理はテレビマンにとって、ボリューム的にも大きな仕事になっていると思う。

志村  でも、テレビ局も、いちおうなんかオモロイこと作りたいっ!っていう人が入ってくるわけでしょ。それがなんでそんな風になっちゃうんですか?

山脇  んー、影響力が大きいことと表裏だよね。それに、ひとりひとりは普通の企業の社員でしょ。自分たちが食ってる仕事の構造もみんなわかってるし。はめをはずすとお叱りを受けるし、いたってまともな普通の感覚が求められてる。それに今は、アバンギャルドなことや、アドベンチャー求めて入ってくる人ばっかりじゃないと思うし。

志村  でも、『ケツダンポトフ』は、給料無くてもやるわけじゃないですか。

山脇  僕は給料貰わなかったらやらないでし・・・。

■    コンテンツ制作能力って、買ってくれる人が決めるモノじゃないの?

志村  ふーむ。ただ、もう今や変革期なわけでしょ。テレビ的コンテンツの優位性ってテレビが映像市場を独占していてこそだと思うんですよね。コンテンツ制作能力があるかないかってのも、それを買ってくれるお客さんが判断することじゃないかなぁ。よくある、クリエイティブとマーケティングの対立ですけんど。

山脇  それはあると思います。ますます厳しいし、かつてないほどに競合するものが増えてるから。

志村  映像でいえば、映画とか有料放送とか、自分たちで売ってるわけじゃないですか。インターネットの世界も、見てくれた分だけ広告収入を得たり。テレビ的な制作ノウハウは、ネット動画の世界でも通用するんすか?

山脇  僕は売れるコンテンツっていう意味では通用すると思う。現に、最近はテレビ的な映画が増えてるでしょ。テレビドラマみたいなリズムの。

志村  ほー。それってどんな意味?

山脇  『踊る大捜査線』なんてのは、カット数がやたら多かったでしょ。あれは、テレビ的だと思う。ちゃんとマーケティングしたのねって、感じました。テレビを見てテレビのリズムで育った人がお客さんだから、テレビ的生理の映画が受け入れられるってことで。『ピンポン』とかもそうだし。それにテレビも『売ってる』んですよ。毎分ごとの視聴率まで、すんごい気にしてつくっております・・・。

志村  なるほど。オモロイですねぇ。プロデューサーも視聴率へのマーケティングは綿密なんすね。

山脇  そう。編集してない生番組でも、CMいくタイミングとか必死で考えてるしね。

志村  ほー。でも、テレビ的な映画が大ヒットしたってことは、やっぱりテレビ的な映像ファンは多いってことになりますね。やっぱりイケるのかな、テレビ。

山脇  そもそも、そのまま素材だけで勝負っていう番組に、スポンサーがつくのかな?って思いますよね。僕らは産業として映像作ってるつもりです。そうすると、テレビで残っていく人は、やっぱり、おもしろい番組作るだけじゃダメで、リスク管理ができる人なんですよ。スポンサーさんに迷惑をかけるみたいなことになったら、元も子もないわけだし。そのあたりのバランスもテレビやる人の能力のうちになってる。

■    広告、資金集め、コンテンツ作る金はどーすんの?

志村  でも、最近大手ブランドが自分はメディアだ!って言い始めてますよね。

山脇  確かに。

志村  コカコーラのコカコーラパークなんか、会員数が660万人いて、毎朝出してるメールマガジンが、普通に新聞よりリーチ数多い。自社サイトで広告募集してますよね。

山脇  だから、今メディアの営業は大変ですよ。そもそも媒体って何?みたいな話までいってる。

志村  クライアント企業も赤字決算多いわけだし、仁義とか、これまでのつきあいとか、言ってられないでしょ。

山脇  もっとシビアになってますよね

志村  そしたら、どーなります。今までクライアント先のメディア用番組作ってたりして。

山脇  そこは深刻に受け止めてます。うーん。やっぱり、アメリカみたいなプロデューサー制度が必要なんでしょうね。たとえば、ドラマでも、作る段階でマルチユースを前提に、お金を集めてきて、著作権を全部持って、あらゆる媒体に最大配信して、最大利益をあげていくというスタイル。多く配信すると、海賊版作られるとかいろいろいろリスクも増えるけど、リターンもけた違いに大きくなる。その覚悟が必要になってくると思うけど・・。

志村  それいいですよ。コンテンツで儲けるんだったら、海外に進出しなきゃ儲かりませんよ。NBCなんか、香港とかイギリスとかいろんな国にチャンネルを輸出してますよね。

山脇  ただ、越えなきゃならないハードルも多い。アメリカのCMってスポット枠しかないですよね。日本のテレビにはタイムCMがあるでしょう。なになに会社提供っていう。その番組をマルチユースで、ネットで使おうとしても、ライバルスポンサーとかの広告ついたらマズいということになるんですね。

志村  なるほどねー。ほんとは、マルチユースすることに映像制作ビジネスのうまみがあるんだけどね。

 ■著作権が・・・ またその話・・・?

山脇  あと言い尽くされてるかもしれないけど、著作権!ややこしいですよぉー。テレビの著作権ってそもそも「生放送だけ」っていうのが、基本。だから再放送するときは、すべての著作権者とまた交渉して・・・ってことになる。

志村  でも、なんで映画はOKで、テレビはダメなんすか。

山脇  いや、映画は「録画ありき」なので最初からそういうことになってるんですよ。でもテレビは別。

志村  でも、映画もテレビも同じ人が出てるでしょ。なのに、映画のときはOKして、テレビのときだけ、ダメっておかしくないすか。

山脇  うーん。でも、それが著作権法なんです。

志村  ふーん。でもそれじゃ、コンテンツ立国とかムリだよね。よく、今までのドラマはダメだけど、これからの番組は著作権クリアしてるんです、って話をテレビ局の人から聞きますが・・・

山脇  いやそれが、なかなか難しい・・・。著作権者にとっても、マルチユースのメリットが出てこないと、という話です。

志村  ふーむ。

山脇  まぁ、とにかく権利クリアする作業ってのは大変なんです。たとえば第2日テレは、『伊藤家の食卓』の、「裏ワザ!紹介VTR」だけを配信してるんだよね。タレントさんは出てないから。あれいいなぁ、と思って。ウチなんかも『はなまる』とかで、料理の部分だけ、とかできると思ってるんですけど。

志村  『チューボーですよ!』とかあるじゃないですか。街の巨匠とか。

山脇  そうそう、それも考えた。だから初めから、後々のそういうこと考えながら、作るっていうのがポイントになってくるよね。一粒で何回おいしい?みたいな。

■ブリトニーがツイッターで100万人登録があるって言うから、始めた

志村  そろそろツイッターについて聞きたいんすけど。

山脇  おっ、結構いろんなところで話してるからね。何聞かれても答えできあがってまっせ。

志村  ひえ。最近、TBSチャンネルのブーブ、見てるとだんだん発言がオモロクなってると思うんですよね。なんか、ホリエモンとかヨーコ・オノに返事したり、メッセージ送ったり、個性が出てきてるというか。今までマスを相手に、リスクばかり考えながら、表現活動をしてきたミスター・ヤマワキとしては、個性を出すのと、TBSの枠内という壁で、悩んだりしませんか。

山脇  あるある。不偏不党だし。そもそも、ブーブは自分の意見は言わないし。『ぶう』っていう語尾も1ツイートに1回にしてます。産経新聞が、民主党が勝ったときに、『民主党さんの思う通りにはさせないぜ・・』みたいなツイッティングをして、話題になったでしょ。あぁいう発言はまずありえない。

志村  んー、発言の品性レベルはともかく、ネットは不偏不党よりは、個性だしたほうが面白いと思うんですが。

山脇  ホリエモンとか勝間和代さんとかは、1個人だから、自分の意見をバンッと言うでしょ。本当にすごいと思うけど、それとは立場が違います。

志村  ヤマワキさんは、ツイッターで、マスメディアの一員としてインターネット文化に足を踏み入れているわけですよね。それなのに、なんかマスの中立性に踏みとどまるのは勿体ない気が。

山脇  うーん。足を踏み入れてるっていうか、僕は、マスメディアも、インターネットを使いこなすべきじゃん、って思ってるだけなので。ツイッター始めたのだって、オバマ大統領とかブリトニーが100万人登録があるっていうのを聞いたからで、マスにアプローチできる可能性に魅力を感じたから。もし、その可能性がないなら、ツイッターはやらんかっただろうし。

志村  やっぱりマス志向なんすねぇ。僕は、インターネットでマス目的で行動すると失敗すると思うんですよ。より深く、ニッチな情報を世界のどこかで求めてる人に発信しているうちに、ある程度人が集まってくるという。

山脇  そこは、両方可能なんじゃないかなあ。

■    メディアとコンテンツって分ける必要はないんじゃない

志村  マスを求めるのってメディアビジネスすよね。一方、コンテンツビジネスってのは、映像商品を作って売るという、一般的な商売スタイル。気にいってくれる人を増やしていく感覚が普通だと思うんですよね。最初からマスを狙うっていうのは、ハナからないというか。ネットの世界は、コンテンツ商売のスタイルに近いから、あまりノウハウを活かせるという感じじゃなくなりません?

山脇  そうねぇ。でも、ネットでも実は、マス向けのテレビドラマとかが一番見られていたりするでしょ。だから、テレビという道具を使ってテレビを見る人は減るけど、テレビのコンテンツをインターネットで見る人は増える・・と僕は思ってるんだけど、甘い?

志村  うーん、ってことはでも、そのインターネットでもブロードキャストが可能になると、テレビ局の強みであるメディア力と制作能力のうち、制作能力で生きるしかなくなりますよね。でも、テレビ的制作能力がネットの世界でも通用するんでしょうか?

山脇  だんだん核心の話になってきたねー。まぁでも、そのメディア力とコンテンツ力の区分けっていうのは、今後のテレビ会社の行方にもっとも影響を与える所なんじゃないかと思う、正直言って。やっぱり、BBCが「放送しないテレビ局」というか、コンテンツ会社になったっていうのとか、ものすごい話だからね。

志村  うーん。でもテレビとか新聞がダメなのって、自分で作ったコンテンツを自分で売ったことがないからだと思うんすよねぇ。制作能力とかいい記事書いてるとか自信あるなら、自分で売ってみろよ、と。

山脇  自信あるから、BBCはコンテンツ企業になったんだろうね。そこは、最近、自問自答してます。

志村  実際、コンテンツを売っている雑誌が不調ってのはなんなんすかねぇ。

山脇  コンテンツが弱くなってるんじゃなくて、紙がネットに代わられてるってことだと思う。同じコンテンツでも伝える媒体の変化についていけてないのかなって。ウチのカミさんなんか、髪切りにいくとき、昔は雑誌を切り抜いてたけど、今はネットから印刷して持って行くもん。

■ 日本にもHulu来るの?

志村  最近、ヤフーがギャオを買収して、ギャオにフジと日テレが出資しましたね。

山脇  そうそう。それちょっとびっくり。ギャオが日本のHuluになるかも?と思って。

志村  TBSどーすんすか?

山脇  うーん、僕ら下々にはわからないです。なんかHuluが各局訪問してるとは聞いてるけど。日本でビジネスしたいって。

志村  1局単独でやるより、まとめてやったほうがいいですよ。『規制による寡占市場からの超過利潤を制作資金にまわし、いいコンテンツを作ってきた。ところが、インターネット市場は、参入障壁が低い自由市場。プレーヤーが増える。そこで、ひとつのプラットフォームでコンテンツ配信をするのがある種の寡占状態を作り出す方策』ってことにならないすかー?

山脇  それはそうだと思います。

志村  まぁ、でもツイッターやっていて、個人的に、もうこっちの世界に来ちゃえ!みたいなのあります?

山脇  いや・・・ひそかに愛社精神あるし、僕ちゃんテレビっ子だから。(笑)。

志村  テレビ局の人たちって、給料下がるがいちばん嫌なわけじゃないですか。それってないなー、と思うんだけど。メーカーでもアナログの技術者は、配置転換になったりとか。時代が変われば、そういうのってしょうがないと思うんですよね。でも、新聞社とかテレビ局の人たちって、『どーしたらいいすか』って聞きにきても、結局それって給料が・・・って話になって、じゃあ、もー勝手にしてよって言いたくなっちゃう。

山脇  でも、サラリーマンだし。

志村  なんすか、それ。

山脇  給料下がるのはいやだけど、いつまでも巨象ではいられないなっていうのは自覚してます・・・(泣)。

志村  赤字になって、気づいてるんじゃないすか。(地上波放送局195局の収支 212億円の赤字 総務省 2009年9月9日

山脇  いやっ、ここを凌げればなんとかイケるって(涙目)。インターネットでも、僕らがアドバンテージをっ!!!って信じてます。

志村  トンネルを抜けると雪国・・・みたいになるんじゃないんスカねぇ・・・

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2009年9月12日 (土)

刺激的な放送インフラの話 外資CDN参入 ⇒ 配信コスト低下 ⇒ 広告モデル成立

 ■ 壁はカエルを茹でるのか

『テクノロジーの発展より規制が我々を発展させる』、とあるテレビ局の人が言う。米国のHuluの話を聞いたテレビ局若手は、『ウチの局はあと20年で終わりだな』、と言った。

1990年代、インターネットで国境は無くなる、と言われた。しかし、言葉、規制、決済、インフラコスト・・・色々な壁がインターネットにもある。その壁が、カエルを茹でるのか、茹る前に壊れるのか。

放送局の人は、ブロードキャストの優位性を疑わない。ところが、インターネットでもブロードキャストが可能になったら? CDN(Contents Delivary Network)は、インターネットを映画や音楽を聞けるインフラに変える仕組み・・・

■ インターネットはもともと音楽や映画を見るものじゃないよね

テレビのリモコンを押すとすぐレッドシアターが見れる。それは、テレビ局のマスタールームから自分の部屋のテレビまで、色々な人や機械が働いている 努力の積み重ねだ。映像を電波に置き換え送る機械、その電波を受け取る機械、再生する装置、間違った電波を受け取らなくするようなルール決めなど。届けら れる番組はとっとこハム太郎でも、裏で動いている論理はオトナの論理だ。会社で80%の人が楽できるのは残りの人が陰に日向に働いているのと同じ原理で、 簡単に映像を見られるということは、陰で誰かが働いている。。

その放送の仕組みと同じことをインターネットでもできないか?と考えた人たちがいた。パソコンのブラウザ、動画ビューワー、圧縮技術・・・・ 2000年以降いろいろなベンチャー企業がこの分野で起業した。そしてインターネット上で映像を途切れなく運ぶ仕組み。。。この仕組みがCDNだ。

今YouTubeを見たり、ニコ動で音楽聴いたりできるのは、CDNが、インターネットをテレビやラジオ音楽用に変えてくれているからだ。世界的に 有名なのは、Akamaiという会社。他にもThe Platform, Limeright(ライムライト)といった会社が有名だ。日本ではJストリームが大手。

■ 外資CDNの進出で、日本の動画配信のコストが低下⇒広告モデルも成立へ?

2004 年にボストンで起業したブライトコーブという企業がいる。ブライトコーブは、CDNとコンテンツ企業の間にたって、色々な調整や仕組みを提供する企業だ。 彼らは映像コンテンツを持つ企業、メディアをお客さんにして、配信を仕切る。欧米のメディア企業800社が、ブライトコーブのクライアントになっている。 その企業が2008年から日本でサービスを開始している。

ブライトコーブの商売は、コンテンツ企業からブライトコーブのコンテンツ配信の管理(テレビでいうマスター)、サーバー利用などを含めた費用をもらうことで成り立っている。

そこで、日本と外国の価格差があるのが配信インフラコストだ。ブライトコーブが利用するCDNは、LimelightやAkamaiなど米国企業で ある。アメリカ企業は、世界レベルで配信業務を請け負っている。その分、回線、サーバーの調達費用が安い。この価格体系は、日本が主な市場のJストリーム などにとって脅威となる。一説によると、ひとケタ、ふたケタ違うという。たとえば、1Gあたり10円が相場だろうか。ライムライトで7-8円。最安値で2円とか。。。日本で一般企業が動画配信をしようとすると、見積で250円程度で売っていた時期もあったように聞く。

日本でインターネットの動画配信が進まない理由は、「金にならない」からだ。金にならないから著作権も解決しない。その解決策が配信コストの削減だろう。広告で儲けるには、世界レベルのCDN価格まで下がらないと絶対ムリらしい。

こうした動画配信のプラットフォームを提供するベンチャー企業は結構ある。アメリカでは、Ooyala、Kaltura (Kalturaのミニインタビュー記事 ニューヨーク 2009年2月)など。とくにKalturaは、オープンプラットフォームながら、編集機能が素晴らしく、僕は注目している。

もうひとつ、テープのファイル変換作業、費用もバカにならない。2時間の映像をデジタルデータに落とすには、2時間再生する必要がある。ファイル容量も2時間の映画で50Gくらい。保管も大変だ。

■ いいコンテンツは、ショーシャンクの空を見るだろう

ブライトコーブは、安いCDNを利用し、アドネットワークとの連携など実務的に難しい機能を大手メディアに提供する。放送には国境、県境がある。インターネットに免許はない。放送インフラ、言葉の壁という有形、無形で守られてきた映像ビジネス業界は、CDN、動画配信プラットフォームによって、知らない間に穴が掘られ、いいコンテンツは壁を抜け、青い空を見るだろう。もっとも、肝心のコンテンツホルダーが、外を見たいと思えばだが。

★こうしたインフラ、インフラSI的な動向に関連して、オーバー・ザ・トップと言われるソフトウェアでネット動画配信の諸問題を解決しようとする方向性もある オーバー・ザ・トップのBoxeeとthePlatformの論争はこちら

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2009年9月10日 (木)

アメリカ、イギリスの行動ターゲティング広告のプライバシー問題


 

■ 行動ターゲティング広告 序曲 ロンドン!

イギリスにPhormという広告系ベンチャー企業がある。いやPhormはアメリカの企業なのだが、イギリスで電話会社のBT(British Telecom, 日本のNTTみたいなもの)ビジネスを行おうとしていた。なぜ、イギリスなのか。イギリスは、プライバシー規定が緩く、ビジネスが可能だったと判断したからだろう(推測)。Phormは非常に頭の良い人が運営しているぽいよ。イギリスの次は韓国でビジネスを行おうとしていた。5月から動きは止まっているが。。

■ プライバシーと個人情報

プライバシーと個人情報は、とてもボヤーんとしながら入り組んだ問題だ。まず、国によって法律が違う。だから、Phormのように、国を絞ってビジネスをする企業がでる。

プライバシーといっても大きく2通りある。個人の生き方の自由、たとえば中絶、離婚を自分で決定きる権利、もうひとつは、住所、メアド、人種など個人データを自分でコントロールできる権利だ。なんだか、宗教の規律、人種差別など学校で習った啓蒙主義、市民文化の高まり、など西洋的思想が背景にあるんだなぁ、と直感できる。← あってる??

現在のプライバシー関連の法律の源流は、1980年のOECD8原則とされている。その後、1995年、EU指令が制定され、EU各国はこの指令に準拠する形でプライバシー関連の法律が制定されることになった。しかし、EU指令に準拠しないままの国も出てくる。その一例がイギリスだった。

2007年になってPhormが目をつけたのは、そこだ。イギリスとEUは、お互いに喧嘩というか、要はあまりイギリスがEUの勧告に従っていない状態が続いている。

■ 個人データ、盗聴、インターネット

さて、そこでこのインターネット時代、やけにプライバシーという言葉が目につくよね。著作権の次くらいか。。

ここでいうプライバシーは、人生選択の自由のほうではなくて、個人データのほうだ。僕だったら、「住所?別にいいじゃん」と思ってしまう。が、これは戦争、スパイ、なんかの企みを経験したことないからだろうし、一人暮らしの女性じゃないからだろう。

いや、それ以前に、この西洋の個人データ保護について調べていくと、これは国家に対する市民、個人の権利として勝ち取られてきたものだということが想像できる。ヨーロッパは、個人データを保護する考えが強いと言われているのもなんとなくわかる。いまある自由は永遠なものではなく、常に国家を監視、闘っていかねばならんと身が引きしまる。

ところが、イギリスは1日歩くと500回(大げさ?)監視カメラにシャッターを切られるという国だ。実際、ロンドンに行くとこの写真のような看板があった(2007年9月)。リトビネンコや、アラブから来た人たちなどがたくさん道を歩いていて、テロ対策というのもわかるけど。。とにかく、国家がまっとうな理由があれば個人データを集めることができる、という規定になっている。

そこが、EUが噛みついている論点だ。EUは、「イギリスじゃ、合理的な理由があるならば、通信傍受は可能」となっているが、これはEU指令では違反なんだ!と言っている。(2009年4月14日のEUが出した文書

ところで、個人データってどうやって集めるの?っていうと、法律によく規定されているのは、電話で盗聴ってやつだ。電話は通信ともいう。そこで、電話業界にいる人は「通信の秘密」、略して「通秘(つうひ)」と呼ぶ。はっきり言って最初はなにを言っとるのかわからんかったけれども。。盗聴、傍受は、intersept(インターセプト、ラグビーでインターセプトされるととても悔しい気持ちになる)、tapping (タップというのは、タッチとか触れるとか触るとか・・、水道水は tapped waterって言うよ)と法律用語には書かれている。

イギリスの法律、RIPA『捜査権限規制法』 (Regulation of Investigatory Powers ACT 2000)では、郵便と電話双方で、そういった盗聴、手紙を途中で開けるなんてことは違法であるとされている。つまり、郵便でも電話でもメールでも、出し手と受け手がいるよね。手紙の中身を、受け手でも出し手でもない第3者が勝手に見ちゃあかん、というのが「通信の秘密」の基本的なコンセプトだ。

しかし、これはインターネット出現以前の話。インターネット時代は、もう少しややこしい。

インターネットでサイトが見れる仕組みって知ってるだろうか?

目の前のパソコンにURLを入力すると、その入力したURLのサーバーというデータ格納ボックスが、自分のパソコンにそのURLで表示される画面イメージをデジタル情報で返してくれる。ブラウザがその情報を読み込んで動画や画像を表示してくれる。つまり、手紙や電話と同じで、誰かとやりとり、コミュニケーション、とも言うか?、しているわけだ。

ここで問題となるのが、インターネットのこの無数のやりとりを簡素化しようと、とある情報を違う場所に移したり、一時的に保管したりする技術が生まれたことだ。これが、自分のデータを一時的にでも、誰かに保管されている=自分ではアンコントーラブルだという主張につながっていく。著作権関連の問題もここにかかわってくる。一時的蓄積は著作権侵害だろう、なんて。。

イギリスのPrivacy and Electronic Communications Regulations 2003 では、情報蓄積はユーザーへの説明、了解が必要だと定めている。

EU指令第5条でも、同意無しの通信傍受は禁止と定めている。また、第2条には、個人情報の利用は、その利用方法を明確にした上で、事前同意が必要と定められている。

Phormのケースは、2層に分けて考えるとわかりやすい。  

   ■人権団体とPhorm
   PhormとBTが、ユーザーに告知せずに行動ターゲティング広告の実験をそのこと対し、プライバシーの侵害だとして、人権団体に訴えられた 

   ■EUとイギリス政府
   EUは英国政府に対し、PhormとBTのビジネスは、EU指令に違反していると指摘
   イギリス政府は、無回答

■ ワシントン!  2008 August

Phormと同じようなケースが、アメリカでも問題になった。NebuAdだ。NebuAdもPhormと同じDPIを広告に応用したビジネスを考えた。

NebuAdのお客さんは、ネット接続サービスも提供しているケーブルテレビだ。Charter(ちょっと前に、破産申請した)、WOWなど中堅どころのケーブルテレビ企業30社と契約していた。

NebuAdも、2008年6月くらいから、人権団体にプライバシー侵害だと問題にされ、7-8月に米国下院の委員会に呼ばれ、証言をした。その頃が、アメリカでこのDPI反対のボルテージがピークだったように思う。

その後9月に、NebuAdのボブ・ダイクス( Bob Dykes )CEOが辞任、10月にはアメリカの拠点を閉鎖した。今ではもうホームページの痕跡もない。

■ 行動ターゲティング広告には、オプト・インが必要

イギリスのPhorm、アメリカのNebuAd、双方ともやり玉にあがったのは、広告配信の前にユーザーにお知らせをしなかったことだ。いや、お知らせすべきは、Phorm、NebuAdではなく、Phormと提携したBT、NebuAdと提携したケーブルテレビ会社だったのだが・・・

どーも、ユーザーにバレると困ると考えていたのか、それもベンチャー企業に「大丈夫ですよ」と言われていたのかわからないが、事前のお断りが不明確だったようだ。

BTもケーブルテレビ会社も、議会、EU政府、人権団体が訴えたときに、法的な根拠として用いたのは、「通信の秘密」規定だった。事前の同意無しに、電話やメール、どんなホームページを見ているか、を盗み見てはいけない、という規定だ。

EUとイギリスがモメているのは、イギリスではこの「通信秘密」規定が少しゆるく、合理的な理由があれば傍受も可能とも読めるかららしい。。。Phormはここに目をつけたハズ。Phormは、2009年4月韓国でKT(韓国の通信キャリア)と提携、ビジネスを始めようとした形跡がある。その後ホームページは更新されていない。KT Kook(Cooking)というサービスに組み込まれている。

■ 日本

日本は、電気通信法の「通信の秘密」規定の解釈論によって、こういったプライバシー、盗聴の禁止に対応してきた。通信の出し手と受け手の間に入って内容を傍受、変更してはいけない。

(書きかけ。続く・・・)

■参考■ インターネットの広告指標について ニューヨーク 2009年3月の議論

 

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2009年9月 8日 (火)

3Dについて

■ PDF(345Kb) 「3Dについて」の資料をダウンロード

 ■ 身近な3D

幕張のマリンスタジアムに行くと、3Dバッティングセンターがある。プラバットを持って、ナルセとかシュンスケと対決できるのだ。1回200円。僕も試してみた。ホームラン1本。スタジアムのライト裏にあるリアルにボールがでるバッティングセンターのチケット1枚ゲット。やった!

3Dと言えば、ディズニーランドにあったキャプテンEOだ。マイコーが踊りながら手のひらからビームを出して、魔女をもとの美人に戻してあげる。いつもスグ入れたから、行くたびに見た。もうないけど。。

iPhoneにも、Jucy Bitsというベンチャー(多分・・)がやっている'3D Camera'というアプリがある。100円。さっそく、購入して使ってみる。こんな感じ(下の動画は使ってるところ。右の写真は合成された写真)。iPhoneをズラして2回撮影(左目と右目用の画像を撮る)、2回分の画像を合成してくれる。立体感を得るには赤青メガネが必要なので、実際ウキあがるのか、まだ試してない。。。

■ アメリカの3D熱・・・

NAB Show 2008に行ったとき、ジェフリー・カッツェンバーグがビデオ出演で、これからは3Dだ、なんてコメントを寄せていた。なるほどねー、なんて思ったけれど。どうも、目が痛くなるよなー、気持ちのほうが強かった。

BskyBの3Dに関する講演内容はこちら)。他にも、南米、ヨーロッパですでに3D放送を実験しているテレビ局がセッションを行った。

3Dになれば、編集技法、撮影技法が変化するということだ。3Dは、自分がまるで映像の世界の住人になったような気がする。あまり短いカットは多用しない、俯瞰ショットよりローアングルの方がより立体感を味わえるなどと語っていた。ブラジルのテレビ局は、リオのカーニバル映像を見せてくれた。広告もCM枠を設けないで、そのまま缶ビールが浮かんでる広告を見せていた。

3Dを新たなビジネスチャンスと見る向きは、米国の映画館で3D上映が2D上映よりも興行成績が良かったというデータを多用している。2005年の「チキン・リトル3D版」の成功が、ハリウッド・スタジオを3Dに向かわせた。3Dだと11ドル、普通は大体6-11ドルくらいなので、売上増になる。

アメリカの映画館3D化を仕切っているのは、Real D社。映写機をグルグル

■ 3Dの基本的な仕組み

モノを立体に見せるためには、モノをズラして見せるってことはなんとなく知ってた。それに赤と青のメガネをかけると立体感が得られる、と言われて「学研」「科学」「子供の科学」を読んでいた少年時代から、何度となくこの赤・青メガネをかけた記憶がある。しかし、ここまで。

3Dを理解するのに大事なキーワードは、偏光特性という言葉。むかし、色彩占いの女性に、「色とはズバリなんだとお思い?」と聞かれ、「ううっ、」となり、「色とは波よ」と言われ、波=波動・・・怪しい、と思って以来、また思考停止。理系知識は、ハナから毛嫌いしてしまう習性が邪魔していた。

とりあえず、色々調べて、色とは光、光は波、3Dは、光を伝達する波を2つに分け、左右の目にその1つずつを見せることで、立体感を生む、という理解をしてみた。波っていうのは大事なんですね。

よく巷で「3Dには2つ方式がある」と言われ、とっさになにを思い出せばいいかというと・・「ソニーは、テレビ走査線に1本毎に左右用映像を配信、偏光フィルムを走査線につけ、メガネをかけることで、左目は左用の映像しか見えなくなり、右目は右用の映像しか見えていない、それを脳で合成、立体的になる」ってのと、

「パナソニックは、テレビを1秒間に120回、パッパッとチカチカさせ動画を映している(フレームレートという。教科書の隅に書いたパラパラマンガ)けれど、その120回を60回毎に左目と右目の映像を交互に流す。僕らは赤青じゃなくて、もっと格好よさそうなメガネをかける。このメガネにはシャッターがついていて、テレビモニタの1秒間に120回、パッパッとチカチカさせるのと同期しており、右目用の映像は、右目でしか見れないようになっている。1秒間に高速でチカチカするので、脳で左右の映像が合成、立体的になる」 と咄嗟に考えればよい・・って無理か。字が大杉

とりあえず、3Dを実現するには、左右用2種類の映像と、それを片目だけに届けるモニタ、左目は左目だけの映像だけを選択するメガネ、の3点セットが必要と覚えてみる。そして、家庭で3Dが可能になった背景は、よりたくさんの情報が送れる仕組み(HD、高速フレームレート)が整ったから、と覚えてみれば、これから3Dの方向性が理解できると思う。

BskyBは、HD用チャンネルを利用して、HD用高画質映像を流す代わりに、3D放送を始めるし、日本だってBS11で実際にもう3Dを放送(番組はディズニー)しとるよ。専用のテレビを買わないと2画面テレビみたいに見えるけど・・・

■ 3Dの基本コンセプトは、左右別々の映像を出力することで、立体感を生むこと。2Dよりも、2倍の情報量を送信・出力・処理する必要がある。

■ 偏光特性(特定の光(映像情報=左目用映像、右目用映像)だけをキャッチする)を利用する方式と、時間差で左右の映像を出力する、の2通りがある。

■ 偏光を利用、フィルムメガネで3Dを見る方式は、目が疲れない。シャッター方式は、目が疲れるが、既存インフラ(テレビモニター、送信設備など)をそのまま利用できる

■ 大容量を送信できる衛星放送、大容量を保存できるBlu-Rayの普及、テレビモニターのフレームレートの高速化(今まで1秒間に60フレームだったのが、2倍の120フレームまで可能になった)が、3Dのホームシター化を後押ししている

マリスタの3Dバッティングセンター、結構いいよ~

レンチキュラー 裸眼で立体画像が見れる

参考: Interop Tokyo 2009の3D展示について 

参考記事

■ 3Dジレンマ: 3Dスクリーンが少なく、興収が伸び悩むケースも (Sig ALert at the CInema, pp 8-9, Hollywood Reporter 2009.11.09)

-  『アイス・エイジ』は、当初1,600スクリーンで上映されていたが、4週目に600スクリーンに減少。4週目で200万ドル達成はできなかった。

-  年末の『Avater』公開までに、Imaxは3D映画館を280館に増やす

-  2010年夏シーズンは、15-20本の3D映画上映のオファーが来ている

-  アナログ3Dのプリント費は、5万ドル。プリント期間も3ヶ月かかった

-  現在は、デジタル3D、配信費用は200ドル、2週間に短縮

-  アメリカで配給業をしている友人は、インデペンデント映画の上映で、プリントに60万円かかる。ブルーレイだと5万円。4000人集めて、800ドルくらいしか儲からない、と言っていた。

■ アメリカで3D映画を見てみた

-  Crowdy with a chance of Meat Balls

-  サンディエゴのモール内映画館。Regalチェーン

-  月曜15時10分から。客はほかに2組のみ

-  3D映画の料金は、12ドル。2Dは10ドル。料金表では、3Dは、3.50ドル増し

-  入口で Real Dのメガネを受け取る。ビニール袋に密封されている

-  映像が浮き上がるというより、奥行きがでる感じ。遠景が奥まり、遠近感がでる

-  近景から遠景まで、5層くらい表現できる?

-  見終わったら、館内のリサイクルボックスに回収。強制ではない

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