水墨画 紅葉の描き方



紅葉(カエデ)の葉は、1つに7枚あります。なので、1つの葉を7筆で描きます。
最初は、真ん中、次に両端、その次が更にその両端。
最後に、小さく短い葉を描きます。
最後の2枚は、上向きに描くとバランスが取れます。
真ん中の葉が長過ぎると、形が悪くなります。
また、4−5筆目の葉の方向は、なるべく広げます。真ん中の葉に対し、ほぼ直交(やや下げ気味)くらいまで広げます。
7筆は、それぞれ描く方向毎に、筆を持ち代えます。直筆です。
葉の先を尖らすために、終筆は筆先で描き終えます。終えるように粘ります。
途中で筆を上げると、葉の先端が丸くなってしまいます。

葉のセット

一つのセットは、5枚の葉で構成します。
それぞれの葉の描き出しは、前に描いた葉と重なるところから始めます。
葉の先端が出ていれば、モミジの葉に見えます。
5枚の葉は、1回の墨で描きます。途中で墨を付けずに描き終えます。

セット

5枚1セットを、幾つか描きます。
描く前に、どんなものを表現するのか?考えてから、描き始めます。



最初に筆先を紙につけ、筆をし手に引きます。
引きながら、筆を横に寝かせ、筆毛が全部紙に着いた状態で、筆を下に引きます。
最後、また筆を立たせ、筆先が最後に紙から離れるように筆を払います。
線描の筆を作り、幹の枠線を入れます。



線描の筆で、幹から描きます。
コツは、あまり描かないこと。幹からの線と、一番先端の細い枝の線だけでも充分です。
最後の枝は、心持ち上向きに描きます。

描き方の動画: http://youtu.be/nTjpMzfeQps