2007/07/27

VOL.80★ジャパニーズロックが大好き『お勧めCD紹介-クラムボン・つしまみれ・アナ』

『お勧めCD紹介-クラムボン・つしまみれ・アナ』

前回よりかなり間が開いてしまって申し訳ないです。どうもハセです。実は諸事情により週一回配信だったこのメルマガを、不定期配信にしてもらったのです。・・・といっても不定期にもほどがある、って話なんですが。そんなわけで今回は私がここ数ヶ月に購入したお勧めCDをご紹介します。

まずご紹介するのはクラムボン『Musical』です。クラムボンとしてはカヴァー・アルバムやライヴ・アルバムのリリースはありましたが、オリジナル・アルバムとしては約2年ぶり。本作はなんと曲作りも含め約60日間で作られたそう。このアルバムは聴いていてすごく気持ちがいい。それはきっと、変にこねくり回したわけではなくメンバーそれぞれの音楽的感性に忠実に、出てくるものそのままに演奏しているからではないかと思います。タイトルに"Music"という言葉が入るに相応しい、音楽に身を委ねられる一枚です。

次にご紹介するのはつしまみれ『脳みそショートケーキ』です。つしまみれは1999年結成のスリーピースガールズバンド。2004年からはアメリカでも活動を始め、アメリカでもファンを増やしつつあります。声と詞はJUDY AND MARY時代のYUKIちゃんを感じさせます。だからといって「POPな感じ?」とかって軽く見ていると痛い目にあいます。何しろこのバンド、演奏力が高いです。印象としてはベースがしっかりしている。たまにZAZENBOYSのような難解なフレーズが入っていたり。なかなか面白いバンドです。

そしてもう一枚紹介するのはアナ『FRASH』です。アナは福岡を拠点に活動するギター、サンプラー・ボーカル、ドラムを有する3 人組のバンド。アルバムとしては今作が3枚目。1作目がギターポップ寄り、2作目がエレクトロニカ寄りだったのですが、今作はこの2枚がうまい具合に中和されており、ちょうど良いキラキラさ加減になっております。とってもPOPでどこか切ない。スーパーカーやくるりが好きな人にはお勧めです。

さて今回はこんな感じにしてみましたが、気付けばもうすぐ夏フェスシーズン!また新しい音楽と出会える季節です。良い音楽との出会いを見逃さないよう、アンテナをビンビンに張っていきましょう。

・クラムボン「Musical」2007年5月23日発売
・つしまみれ「脳みそショートケーキ」2007年7月7日発売
・アナ「FRASH」2007年7月4日発売

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2007/05/28

格闘技通信「これから期待できる格闘技団体は?」

「これから期待できる格闘技団体は?」理由なども教えてください→info@kwow.jp
こんにちは、KW格闘技通信です。

これから期待できる格闘団体ですが、希望としてはIGF。理由はやはり猪木様かなと。
万人にわかりやすいスターと言えばやはり…、その辺格闘技的に面白みがどこまででるかは疑問ですが、格闘ネタで友達とかと盛り上がれるようになればうれしいなと思いをこめて「IGF」を選んでみました。
皆さんはいかがですか?

二人目のモンゴル出身の横綱が誕生です。白鵬関おめでとうございます。
それと、亀田興毅選手が東洋太平洋ライトフライ級2位オガーを8回TKOで倒しました。年内の世界王座奪取に向けてスタートするようです。
ついでですが、三男・和毅選手のスパーリングパートナー募集に、日本スーパーフライ級王者の河野公平選手が名乗りを上げたようです。
ちょっと見てみたいですね。ちなみに河野選手の試合「日本Sフライ級タイトルマッチ」が6/2(土) 日本テレビで放映されます。
楽しみですねぇ~♪

それでは今週のWOWOWの番組です。

[今週のWOWOW格闘技]
★「エキサイトマッチ」
191ch/BS-5ch
6/4(月)20:00~
※怒涛のビッグマッチタイムリーオンエア!
▽WBO世界ヘビー級タイトルマッチ(6.2)
 シャノン・ブリッグス vs スルタン・イブラギモフ

皆さんからいただいた「辰吉選手と戦わせるなら誰がいい?」へのお答えです。
こちらに記載しきれない分に関してはブログに掲載しております。コメント書き込みお願いします!
ブログ掲載分
■p.box様:復帰には反対だが、もし本当に戦いたいのならば誰ということでなく、日本タイトルから取りに行くべき。長谷川のベルトを返してもらうだけや!という発言はナンセンスです。
■若松様:前回、辰吉選手の現役についてのコメントをブログで見て驚いています。こんなにも現役続行を望んでいる人が居るなんて・・・。彼が現役を続けるのが反対の私は誰とも戦わない事を望みます。皆さん、よく思い出して下さい。彼が網膜を病んでからの戦いを。彼のディフェンスはガ-ドを下げてヘッドスリップにてかわすやり方です。網膜を病んでから視野が狭くなり、パンチが見えていないのです。だからボコボコにされているんです。
■ev9様:もう世界クラスでは無理。帝拳の松田直樹選手と対戦して欲しい。前世界王者を5回TKOしてるし倒されなかったら認められるかと…。多分無理だと思うけど。
■s.atu様:ジェリ―ペニャロサはどうですか~最近はダニエルポンセデレオンとの世界戦して、負けてるし、もとはス―パーフライの元チャンピオンで両選手とも崖っぷちで負けた方が引退だし、両選手とも下がらない選手だからかみあうんじゃないかな~

メルマガ掲載分
■baby-face様:辰吉選手と戦わせたい相手。ジョニー・タピア選手。タピアは、ナナコナドゥに勝利。ナナコナドゥはウィラポンに勝利。ウィラポンは辰吉に勝利。辰吉はポーリー・アヤラに勝利。アヤラはタピアに勝利。じゃんけんのような関係です。となるとタピア対辰吉がみたいです。
■無敵艦隊様:まず第一の目標は、日本タイトル。次の目標は、東洋タイトル。最終的には世界タイトルに挑戦。その時その時のチャンピオンは誰になっているのだろう?
■no.on様:長谷川穂積選手です 理由は辰吉選手と同級で今一番強い選手だと思うからです さらに辰吉選手の目標としていたウィラポンに勝っています 辰吉選手は長谷川選手に引導を渡してもらえばスッキリ引退出来るのではないでしょうか

来週もお楽しみに!

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2007/04/09

VOL.79★ジャパニーズロック:『詞に注目!-マキシマムザホルモン』

『詞に注目!-マキシマムザホルモン』

早いものでもうすぐ4月、夏フェスの話題がちらほら聞こえてくる季節となりました。どうも、ハセです。そろそろ夏に向けての金策をねらねば…。

さて皆さんは3/14に発売になったマキシマムザホルモンのアルバム「ぶっ生き返す」はもうお聞きになりましたでしょうか。まだ?まだですって?「身内に不幸がおきますよ」Dr/ナヲちゃんならきっとこう言うでしょうな。一言で言うとこのアルバム、かなりの名盤です。前作「ロッキンポ殺し」より少し間口が広がったというか、キャッチーになったかなといった感じですがその感じが絶妙なのです。ハードでありつつポップ、ポップかと思いきややっぱりハード。で、この上なく、カッコいい。

今回もダイスケはんのデス声、ナヲちゃんの美声、上ちゃんのチョッパーベースは健在。しかし今回のアルバムの功労者はなんと言っても作詞作曲を一挙に手がけているマキシマムザ亮君です。いろいろなインタビューを読んでみると今回亮君はかなり自分を追い込んで曲を制作したようです。(スタジオに寝泊りしたとか)そのインタビューに自身の書く詞について「英語で歌うのが恥ずかしくて、だからといって日本語で自分の思いを歌うのも恥ずかしくて。でも言いたい事はいっぱいあるから今のような詞の書き方になった」みたいなことが書いてあったんですが、この気持ち、なんだかすごく分かる気がします。ホルモンの音に見せられた後は実は読み込むとかなりメッセージ性の強いことが分かる亮君の詞の世界にドップリ浸かってみるのはいかがでしょうか。しかしこんなにキワドイ詞を書く弟を暖かく見守っているナヲちゃんと川北家の皆さんのことを思うとすごく微笑ましくなりますね。

今回のアルバム、某チャートではミスチル・倖田來未・中島美嘉・EXILEに続く5位のようで。自分が良いと思っている音楽ですから浸透していくのは嬉しいんですが、ホルモンのような元々カウンターカルチャーだった人達っていうのは、多くの人に受け入れられてしまうと困っちゃうんじゃないだろうかと心配になるのは私だけでしょうか。でもどんなに境遇が変わろうと、ホルモンのライブが楽しいことには変わりないんだろうなぁ。

・マキシマムザホルモンAlbum「ぶっ生き返す」2007/3/14発売
・マキシマムザホルモンDVD「Debu Vs Debu」2005/9/15発売

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2007/03/23

VOL.78★ジャパニーズロック:『ライブで完成-ストレイテナー』

『ライブで完成-ストレイテナー』

ここ数週間のCDの買い方が半端じゃありません。どうも、ハセです。某赤と黄色のCDショップのポイントカードの溜まり方が異常です。今まで最高は2ヶ月で満点だったのですがそれを抜く勢い。でもこれだけはやめられないのです。

さて2月の半ば、ストレイテナーが今まであまり出ることのなかったテレビの歌番組に出演していたのを皆さんはご覧になったでしょうか。賛否両論ありますが私は思っていたより良かったように思います。ちなみに私が見たのは生放送のやつで、彼らのパフォーマンスはライブと全く同じで気迫がブラウン管(うちはまだブラウン管です!)からでも伝わってきました。

そんなストレイテナーが前作から一年、「バンドは生き物である」という言葉を体現するかのように、また新たなステージに立ったと思わせるアルバム「リニア」が発売になりました。1曲目の「CLARITY」からいきなり打ち込み。クレジットを見るとプログラミングは日向氏がやっているよう。「TRAIN」「BIRTHDAY」「AFTER THE CALM」のような、いわゆる”テナーらしい曲”がありつつ「REST」「LIVES」のような今までのテナーにはなかったような新境地的な曲もある。また、私個人の意見ですが「SIX DAY WONDER」は本当に名曲。ピアノがフューチャーされたシンプルな楽曲ですが、だからこそメロディーの良さと強さが強調されています。シンプルなアレンジというのは傍から見ると簡単そうに見えますが、実は複雑なアレンジより練りに練られたものだったりします。音楽の場合「足し算より引き算のほうが難しいんじゃないか」と思うのです。

そしていつも思うのはストレイテナーのアルバムはライブを見る前と後とでは全く印象が違うということ。アルバムを買って聴く→「あら良いアルバムじゃない」と思う→そしてライブに行ってアルバムの曲たちを生で聞く→もう一度アルバムを聴いてみると・・・ライブ前よりもそのアルバムに対する理解度が上がったように思うんです。つまり、ストレイテナーのアルバムは発売して完成ではなく、それを聞いた人がライブに足を運んでくれて初めて完成するものなのです。今回のアルバムもまさにそれで、まだ私の中でのこのアルバムに対する理解度は50%にも満たないのではと思います。

2007 年はカサビアンのオープニングアクトという「どアウェイ」状態のライブから始まったストレイテナーですが、でも彼らはそのスタートを「いいスタートが切れた」と言い切っています。テレビ出演、アルバム発売、ツアー、そして6月に待っているのは幕張メッセでのライブ。今年のテナーはかなり挑戦的。6月以降もいろいろなことが待っているのではと思うと今年はテナーから目が離せませんよ。今年はストレイテナーの年になること間違いなしかと。

・ストレイテナー「リニア」2007年3月7日発売

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2007/03/06

VOL.77★ジャパニーズロック:『柔らかく、あたたかい-スネオヘアー』

『柔らかく、あたたかい-スネオヘアー』

先週、SAKEROCKのライブを見てきました。どうも、ハセです。この日の対バンはeastern youth。eastern youthといえば、Vo/Gの吉野氏が1月の終わりに腕を骨折し、その数日後に予定されていたダイノジロックフェスティバルの出演をキャンセルしていました。この日の吉野氏は左腕に軽めのギブスをしながらもギターをかき鳴らし、叫び、最高のライブを見せてくれました。その後、アンコールではSAKEROCKとのセッションで「スーダラ節」を披露。これがまたハマってて、ハマり過ぎてて、吉野さんのための唄なのではと思わせるほど。まだ「腕が上がらない」とかもいってましたが、何はともあれ復帰おめでとうございます。さて、今週紹介するのはスネオヘアーのニューアルバム「スカート」です。スネオヘアーとは渡辺健二氏のソロプロジェクトのこと。インディーズでの活動後、2002年、31歳のときにメジャーデビュー。今回のアルバムは1年ぶり5作目。今作はスネオ氏自身のプロデュース楽曲と前作からの引き続きである池田貴史氏(SUPER BUTTER DOG/100S)や會田茂一氏(FOE/HONESTY)、また新たに迎え た松江潤氏やCOILなどのプロデュース陣との楽曲で出来ていますが、作詞作曲をしているのがすべてスネオさん自身(注:「headphone music」の曲は池田氏との共作)だからか、バラバラ感は全く なく最初から最後までスルっと違和感なく聞ける感じの一枚です。スネオさんの楽曲の魅力はなんといってもやさしくポップな曲と時にネガティブで切ない歌詞。しかし今作にはそこにポジティブさとあたたかさが加えられているような気がします。「スカート」というアルバムタイトルも柔らかくあたたかい感じがぴったりな素晴らしいタイトルだと思います。今年、年男であるスネオさんが届けてくれたこのアルバム。10年先に聞いてもその時の自分を優しく包み込んでくれそうな力を持った長く聴けるアルバムです。一聴を。

和の心を応援する嘯氣堂:水墨画を毎週10枚プレゼントします   

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2007/03/01

VOL.76★ジャパニーズロック:『P.M.A.解散-KEMURI』

『P.M.A.解散-KEMURI』

二週間ぶりのご無沙汰です。どうも、ハセです。私が体調不良を訴えているあいだに、とんでもないニュースが飛び込んできましたね。「KEMURI、解散」。理由もなく「KEMURIは解散しない気がする」と思っていただけにかなり驚きましたが、しかし今回のKEMURIの解散は他のバンドの解散とはちょっと様子が違うのです。それは、LAST LIVEがあるのが2007年12月9日。つまり解散まであと約10ヶ月あるということ。最近は急に解散や活動休止が発表され「この間のライブが最後でした」というようなバンドが多い中、これは本当に異色。

KEMURI は1995年に結成。メンバーはVo:伊藤ふみお、B:津田紀昭、G:南英紀、Sax:コバヤシケン、Dr:平谷庄至の5人。ライブではこのメンバーにホーン隊が加わります。結成当時から国内外にこだわらない活動をしており、Hi-STANDARDと共に日本のバンドが海外でも活躍するという道を作ったと言っても過言ではありません。そういった点からも日本のインディーズシーン・スカコアシーンではかなり重要なバンドであり、オーディエンスだけでなくミュージシャン仲間や若いミュージシャンからもリスペクトをされています。

KEMURI を語る上で決して外せない言葉として「P.M.A.(positive mental attitude=肯定的精神姿勢)」というのがあります。今回の解散の仕方もこの精神から生まれたもの。「やるだけのことはすべてやりきった。あとは応援してくれた人達と最高の一年を作り上げる」。どんな形であれ悲しさや寂しさを伴ってしまう解散を最大限楽しもうという、実にKEMURIらしいやり方です。私がKEMURIと出会ったのは今から約7年前。たまたま見ていたテレビで流れたPMAのPVでした。当時まだスカコアというものを全く知らなかった私でしたがそのカラッとした音と画面から滲み出る暖かさに釘付けになりました。今から思えば私はこのとき彼らのP.M.A.を無意識に感じ取っていたのですね。

現在彼らは海外でレコーディング中。5月に発売するそのアルバムが彼らのラストアルバムになるようです。今までたくさんの言葉を我々にくれた彼らが最後にどんなメッセージをくれるのか、受け止めるべきだと思います。皆さんはどうしますか?2007年はどう考えても伝説になってしまいますよ!

・KEMURI「ベスト・アルバム KEMURI」2002年10月23日発売
・KEMURI「CIRCLES」2004年9月22日発売


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2007/02/14

VOL.75★ジャパニーズロック:カエラという求心力

和の心を応援する嘯氣堂:水墨画を毎週10枚プレゼントします

『カエラという求心力-木村カエラ』

ZAZENBOYS から日向氏が脱退!というニュースが飛び込んできましたね。どうも、ハセです。数週間前に「ひなっち、バンドやりすぎ」と書いたばかりだったのでちょっと驚きました。しかし思うことは「ZAZENでやれたならどこ行ってもやれるだろう」ということ。ZAZENでプレイしたことは日向氏にとってかなりの修行となったのではないでしょうか。向井氏の公式HPに「若きベーシストを探して練り歩く」と書いているので、どんな才能を発掘してくるのか、日向氏の今後同様こちらも期待です。

このメルマガで何度となく出てきた言葉に「木村カエラのバックバンド」っていうのがあります。ニール&イライザ・堀江氏やASPARAGUS・忍氏、 toe・柏倉氏の紹介として使った言葉なのですが、本当にカエラ氏を取り巻く人々は才能に溢れた人が多いです。昨年はサディスティック・ミカ・バンドにも参加した彼女ですが、では何故、カエラ氏の周りに素晴らしいミュージシャンが集まるのか。まぁ「お仕事だから」と言ってしまうとみもふたもないのですが、それだけではなくやはり「カエラとやると面白い」と思わせる何かがアーティスト・木村カエラにあるからではないでしょうか。それが求心力となってミュージシャンが引き寄せられていく、そんな図式が頭に浮かびます。

さて、そんなカエラ氏のアルバム「Scrach」が先日発売になりました。今回のアルバムもプロデュース陣が豪華。音楽好きならヨダレを垂らしてしまうような大御所から若手、果ては氏が共演を熱望したUKのバンド・FARRAHまで。氏の求心力は止まるところを知りません。このアルバムは実にバラエティーに富んだ一枚となっており、一言で表すとやはり「ポップ」。今までは「ロック」で表されることの多かった彼女が、ひとつ肩の力を抜いて音楽というものと向き合った結果、素晴らしくポップなアルバムが生み出されました。様々なミュージシャンに触発されてか、自身の書く歌詞にも変化が見られ、可愛らしさの中に芯の強さがあるようなガールズポップには欠かせない要素がちゃんと入っています。

ホント、この時期の女の子はすごいスピードで変化していきますね。1stアルバムからまだ2年弱しか経ってないのに、今までに出た3枚のアルバムの色がすべて全く違うのがその証拠。これからもいろんな音楽に触れいろんな表現を見せてくれることでしょう。そして、いろんな音楽を経験した後に彼女が何を選択するのかというところにもすごく興味があります。俄然、目が離せません。

木村カエラ「Scratch200727日発売

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2007/02/06

VOL.74★ジャパニーズロック:かっこいい、だけでいい-ガレージバンド

和の心を応援する嘯氣堂:水墨画を毎週10枚プレゼントします

『かっこいい、だけでいい-ガレージバンド』

私の今年の目標は「CDを聞いて良かったアーティストのライブは見とく」です。どうも、ハセです。この目標の元、念願のGALLOWのライブに行ってきました。BECRとは異なり気負っていない感じのライブで会場にゆったりとした時間が流れていました。ちなみにメンバーのイワハラ氏はその昔グループ魂でドラムを叩いていたこともある方。そう考えるとライブでイワハラ氏を見るのは約8年ぶり…でもあんまり変わっていなかったような。

さて、昨年半ばのネオアコブーム・終盤のパンクブームに続きまして、私の中では現在ガレージブームが到来しております。そもそもガレージとは60年代半ばに端を発した音楽で、音的には昔のロックンロール色の残るシンプルなコード進行と歪んだギターが特徴。ロックに対する初期衝動がストレートに出ており、主義主張というよりは「スタイル」を大事にしている感じ。要するに「ロック、かっこいい!俺もやりたい!」って気持ちをストレートに出しているような音楽です。

では日本のガレージバンドをいくつか紹介しましょう。まずギターウルフ。日本だけでなく世界でも絶大な人気を誇る彼らはまさに日本のガレージバンドの代表格と言っても良いでしょう。また、2003年10月に惜しくも解散してしまったThee Michelle Gun Elephantも日本ガレージ史を語る上では外せない存在。タランティーノが惚れこみ映画「Kill Bill」に出演し演奏したTHE 5.6.7.8'S(通称ゴロッパチ)は女性3ピース。ガレージは男子だけのものではないのです。実は1986年結成の老舗ガレージバンドなのです。そして私がお勧めしたい若手ガレージバンドがザ50回転ズです。2004年大阪で結成。マッシュルームカットが伸びたようないわゆる”ラモーンズカット”にスーツという見た目のインパクトも大な3ピースバンドです。昨年はフジロックのROOKIE A GO GOでライブアクト・動員数共に素晴らしい結果を残し、今年は3月のSXSWに参加しアメリカでのライブも決定しているなど今非常に勢いがあるバンドです。

調べてみて気付いたことですが、ガレージバンドは海外で活躍している人が本当に多いですね。これは言語や理屈抜きでダイレクトに伝わる音楽だということであり、ガレージがロックの初期衝動に忠実な音楽であることの証明にもなっているわけです。故に皆さん、やはりガレージバンドはライブで見ないと。皆さんも CD聞いてウォーってなったらライブを見に行くようにすることをお薦めします。
・ザ50回転ズ「1・2・3・4!!」2006年12月6日発売
・ギターウルフ「DEAD ROCK」2007年1月24日発売
・THE 5.6.7.8’S「BOMB the ROCKS」2003年11月8日発売

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2007/01/31

VOL.73★ジャパニーズロック:豪華メンバー結集!-HUSKING BEEトリビュート

和の心を応援する嘯氣堂:水墨画を毎週10枚プレゼントします

『豪華メンバー結集!-HUSKING BEEトリビュート』

皆さんは見ましたか!?タモリ倶楽部にくるり岸田氏が出ていたのを。どうも、ハセです。いやー、「とうとう出たか!」というか「待ってました!」というか。タモリ倶楽部でやっている電車特集の頻繁さを考えたら遅いくらいだと思ってたんですけどね。しかし、ライブのときより楽しそうに見えたのは私だけでしょうか。

ところでSalyuの新譜はいいですよ、唐突ですけど。最初聞いたときは「やっぱ1stのほうがいいかな」って思ったんですが、聴けば聴くほど良くなってきます。特に今作は初めてSalyu自身が作詞した曲「I BELIEVE」も収録。やはり自分の言葉だからかなんか一番自然に歌えている気がしますね。そして今回13曲中6曲の作詞を手がけているのが一青窈氏。アルバム聴きながら「詞がびっくりするほどピッタリと曲に乗っているなぁ。一人の人が作詞作曲したみたい。」なんて思ってたんですが・・・"だからか"って感じです。

そうそう、HUSKING BEEのトリビュート盤が発売されることが発表になりましたね。ちなみにHUSKING BEEについて簡単にご紹介。1994年7月に結成、2005年解散。Hi-STANDARDと共に当時のインディーズシーンを牽引してきたバンド。メロコアやエモを語る上でも外せないかなり重要なバンドです。そんなバンドなだけにこのアルバム、参加のメンツがまた豪華。BACK DROP BOMBやKen Yokoyama、BRAHMANのような盟友からASIAN KUNG-FU GENERATIONやMONGOL800のようなハスキンに影響を受けたであろうバンドまで。特にアジカンはトリビュート盤への参加は初だし、"アジカンがカヴァー"ってのもあんまり聞いたことがない(もしかしたらこれも初)ので貴重です。そして先週・先々週と紹介したASPARAGUSやtoe(+土岐麻子で)も参加しています。またMARS EURYTHMICSというのは磯部氏の、そしてFINE LINESは平林氏と工藤氏の新バンドのこと。つまり元ハスキンメンバーによる"セルフカヴァー"みたいなもの。MARS EURYTHMICSの方はCDJで見たんですがスタンダードになりえる様な素晴らしい音を鳴らすバンドです。私自身、見てすごく良かったので音源を待っている最中なだけにこの参加はかなり嬉しい。そしてハスキンの曲がクラムボンやハナレグミにかかるとどうなるのか。とにかく聴き応えのあるアルバムになることは間違いなさそうです。とりあえずこのアルバムが発売するまでにHUSKING BEEについて復習しておくことをお勧めします。

・Salyu「TERMINAL」2007/1/17発売

HUSKING BEE「ANTHOLOGY[1994-2004]」2005/3/24発売

・V.A.「HUSKING BEE」2007/3/21発売(参加アーティスト:ASIAN KUNG-FU GENERATIONASPARAGUSBACK DROP BOMBBEAT CRUSADERSBRAHMANFINE LINESKen YokoyamaLOW IQ 01MARS EURYTHMICSMONGOL800OVERGROUND ACOUSTIC UNDERGROUNDtoe+土岐麻子、WATER CLOSETYOUR SONG IS GOOD、クラムボン、ハナレグミ)

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2007/01/23

VOL.72★ジャパニーズロック:良いメロディに泣く-ASPARAGUS

『良いメロディに泣く-ASPARAGUS』
最近気になったニュースといえばやはりZAZENBOYSやストレイテナーで活躍するベーシスト・ひなっちこと日向氏が新バンドを結成すると発表したことです。どうも、ハセです。しかもその面子が元BLANKEY JET CITY、現LOSALIOSの中 村達也氏とSOIL&"PIMP"SESSIONSのタブゾンビ氏と超豪華。ミュージシャンとして名実共に評価の高い3人が集結。男臭い硬派な3ピースバンドになりそうです。まだセッションをしたところのようでライブ・音源は未定のよう。今から楽しみですな。ちなみにひなっちは先にあげた2バンドの他にテナー・ホリエ氏、ズボンズ・Oniy氏と共に"FULLARMOR"というバンドでも活動してたりします。いやー、タフですね。ひなっちって本当は2・3人いるんじゃないかと思っちゃいますね。もしくはコピーロボット持ってるとか。さて1/17にBEAT CRUSADERSスプリット三部作の完結編「NIGHT ON THE PLANET」が発売になりました。今回のお相手は旧知の盟友ASPARAGUS。ASPARAGUSは2002年にVo/G:渡邊忍、B:山下潤一郎、Dr:一瀬正和の3人で結成。グッドメロディな楽曲とアレンジセンスの良さ、3ピースバンドには不可欠な個々人の演奏力の高さからリスナーだけでなくミュージシャンからも敬愛されるバンドです。しかし、昨年末COUNTDOWNJAPANを最後にB:山下氏が脱退をしてしまいました。最後のライブを見たのですが、しんみりしたり険悪だったりすることは全くなく、「また一緒にやるかもしれないしね」といったようなすごく明るい前向きなライブでした。以前に紹介したCAPTAIN HAUS RECORDINGSのコンピレーションアルバムに入っている山下氏のソロ 音源を聞く限りでは山下氏の中にも素晴らしい音楽がまだまだたくさんありそうなのでこれからの活動も期待できると思います。そしてASPARAGUSの今後の活躍にももちろん、期待です。メロディーメーカー忍氏は最近では木村カエラちゃんのプロデュースをしたりもしており、今回のスプリットの共作曲「MONOLOGUE IN MY HEART」は同日発売されたBECR楽曲提供の「Snowdome」と 相通じるところが見受けられます。メロディックパンクの楽曲にアコースティックギターを取り入れるアスパラの手法にBECRが飛び込んだといった感じでしょうか。しかし今回のスプリットは「ええ曲」揃い。曲調が激しかろうがなんだろうが良いメロディの音楽を聴くとちょっと泣きそうになるもんなのですね。「横ノリ」「縦ノリ」ときて最後に泣かしにかかるなんて憎い事をします。聴けば聴くほど、の一枚となっております。一聴を。
・ASPARAGUS×BEAT CRUSADERS「NIGHT ON THE PLANET」2007年1月17日発売
・ASPARAGUS「KAPPA I」2004年6月16日発売
・ASPARAGUS「KAPPA II」2004年6月16日発売

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2007/01/16

VOL.71★ジャパニーズロック: 激しくも緻密な音の波-toe

『激しくも緻密な音の波-toe』
年々、風邪の治りが遅くなっている気がします。どうも、ハセです。昔は一日寝ていれば完治していたのに…。さて先週も書いたとおり私は年末30日31日とCOUNTDOWNJAPAN0607へ行っておりまして、そこでたくさんの素晴らしい音楽と触れ合ってきました。今週はCDJ第2弾ということでtoe(トー)というバンドをご紹介したいと思います。 toeは2000年に結成。メンバーはDr/柏倉氏・G/美濃氏・G/山嵜氏・B/山根氏の四人。現在ではインストゥルメンタルロックの代名詞といっても過言ではないほどの支持をオーディエンスだけでなくアーティストからも得ているバンドです。ちなみにDr/柏倉氏は木村カエラなどのサポートメンバーとして活躍していたり、G/美濃氏はレコーディングエンジニアとして活動していたりもします。初めて見たtoeのライブは全てが独創的でかなり度肝を抜かれました。まずステージング。ドラムがステージの左端に中央へ向けて配置されており、ステージ中央から右にそのほかのメンバー+サポートのキーボードが置かれる形。そしていざ演奏が始まるとギターとベースの三人は始終ドラムのほうを向きドラムはそんな三人のほうを向きステージ上は誰も客席のほうに向いていない。ガッツリと四人がスクラムを組んで音を鳴らしているといった感じ。そしてその音はとても緻密で繊細。しかしときに激しくメロディの波が襲ってくる、まさに”エモーショナルロック”。ギターもベースもドラムさえも歌っているかのよう。それゆえに歌詞がついていないのに感情的なものがちゃんと表現されているのです。でもだからといってとっ散らかっているわけでは決してなく、ちゃんとひとつの音としてどっしりとした物を持っています。特に柏倉氏のドラムは本当に特筆すべきもの。あんなに激しくて繊細なドラムを叩く人は他にいないと思います。やはり他アーティストから必要とされる人物だけはあると思います。そんな彼らのライブが堪能できるDVDも発売されているので是非見てみてください。音源からではなくDVDから入るというのもありかもしれません。特にオーディオコメンタリーではメンバーが映像を見ながらああだこうだと喋っているのですが、完全にスナック菓子を食べながら見てます。食べている音がバッチリ聞こえてます。そんな彼らのいい意味で力の抜けた部分にも、とても魅力を感じます。是非一視、一聴を。
・Album「the book about my idle plot on a vague anxiety」2005年8月31日発売
・Single「new sentimentality e.p.」2006年12月6日発売・DVD「RGBDVD」2006年7月26日発売

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2007/01/09

VOL.70★ジャパニーズロック

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『奇跡のセッション-ZAZEN BOYS』
2年連続、年始にガッツリ風邪を引きました。賀正!ハセです。カウントダウンの疲れが取れないまま新年を迎えるからでしょうか。どうも出鼻をくじかれた感が拭えません。そんな風邪をおして既に先日「ライブ初め」を済ませたわたくし、そのライブで4・50代と思われる白髪交じりのおじさんが片手にゲタを持ちダイブしているのを見ました。いやー、新年早々とても良いものを見ました。年齢のせいにするのは単なる逃げであることがこの日、証明された気がします。「年のことなんて気にせずにやりたかったらやったらいいじゃない!2007」を掲げて今年も音楽を探求していくことに精進していきたいと思います。
さて、今年の幕開けは例年通りCOUNTDOWNJAPANでした。今年は30・31日のみの参加。私的に今年のスローガンは「ちら見」。アーティストのライブをガッツリ見るというよりはちょっとづつたくさんのアーティストを見ようという志の元、参加してきました。が、ちら見しようと見始めるとライブがよくて結局最後まで見てしまうというものが多くなってしまいました。それだけ良いライブが多かったってことでもあるんですが。
その中でも一番最初に見た ZAZENBOYSのライブはすごかったです。久々に見ましたが、どんどんバンド間の結束というか音に対する信頼度が増していて本当にすごかった。もう「あうんの呼吸」どころじゃない、四人が同じ呼吸をしているようなライブアクトに初っ端からやられてしまいました。みんなでコブシをあげるとか合唱するとかいうようなライブでは決してないですが、演奏していることが既に"エンターテインメント"になっている。向井氏の強烈な個性に負けていないG/吉兼氏・ B/日向氏・D/松下氏のプレイがステージ上でぶつかり合っている、こっちはそれを目撃してしまった!といった感じ。格闘技に近いかもしれません。確かに音楽は難解かもしれないですが、ライブを見ればこのバンドが、いやさメンバー一人ひとりがすごいプレイヤーであること、このセッションが奇跡のようであることが分かると思います。
ちなみに私が2日間で見たアーティストは31組。どれも素晴らしいアクトでした。今後、ちょっとづつご紹介していきたいと思います。

・ZAZEN BOYS「ZAZEN BOYS III」2006年1月18日発売
・ZAZEN BOYS「唯我独音 presents 現代の無戒 ~ZAZEN BOYS~」2006年1月18日発売 

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2006/12/26

VOL.69★ジャパニーズロック:衝撃の10枚!

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『衝撃の10枚!-2006年アルバム10選』

2006年も残りわずか。ノロに侵されたりしていませんか?どうも、ハセです。

今週は一年を振り返るということで2006年MY BEST ALBUM10をご紹介します。あくまでも極々私的な見解ですのであしからず。

1)VOLA&THE ORIENTAL MACHINE「WAITING FOR MY FOOD」1/25発売
ミニアルバムにもかかわらず、すごく濃密な一枚。妖しいアヒト氏のVo.も必聴。

2)COMEBACK MY DAUGHTERS「A PARADE OF HORSES」2/8発売
切なく優しい美メロの数々。何十年か先でも同じように聴けるスタンダードな一枚。

3)SLY MONGOOSE「TIP OF THE TONGUE STATE」3/8発売
大人が楽しんで作った音楽。頭にネオンが浮かぶような。スチャダラとの共演もGOOD。

4)GALLOW「PARKEST!」4/5発売
今年私が一番聞いていたアルバム。何度聴いても飽きず疲れずに聴ける一枚です。

5)メレンゲ「星の出来事」4/5発売
“キラキラ”と”切ない”が一枚のアルバムに。久保氏のボーカルとメロディーラインにキュンと来ます。

6)小谷美紗子「CATCH」5/17発売
重めですがそれだけに心に深く刻まれます。1曲目"rum&ginger"のジャジーっぷりには鳥肌モノです。

7)THE COLLECTORS「THE ROCK'N ROLL CULTURE SCHOOL~ロック教室~」7/26発売
コレクターズ25周年記念として発売された"逆"トリビュートアルバム。作家陣が豪華な上、名曲揃い。それをやりこなすコレクターズの力量にも脱帽です。

8)CUBISMO GRAFICO FIVE「POP POLLUTION」8/25発売
ポップ炸裂のキラキラチューンが満載!そんな言葉が恥ずかしげもなく出てきてしまうような一枚。

9)SAKEROCK「songs of instrumental」11/8発売
ゲストミュージシャンを多数迎えての新境地。星野君だけでなく田中君の作曲力も素晴らしい。

10)アナログフィッシュ「ROCK IS HARMONY」11/22発売
アナログフィッシュの今が詰まった一枚。捨て曲なしの力作です。

(発売日順)

今年はたくさんの良いアルバムが発売されましたが、衝撃を受けたと言う点で「このアルバムが初聞き」というアーティストが多くなってしまったように思います。その他にもYOUR SONG IS GOODやELLEGARDENなども素晴らしいアルバムを発表してくれました。

音楽って”知る”というより”出会う”ものだと思います。”出会ってしまった感”が強いものほど後々印象に強く残る。色恋沙汰と一緒ですな。

2007年、あなたにとって素晴らしい音楽との出会いがありますようにと願いつつ。良いお年を!

★2007年の配信は1月9日からです★

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2006/12/19

VOL.68★ジャパニーズロック:クラブとポップの融合-中塚武

Japanese Art Event SEEDS Tokyo Impact(画像47枚)Check It Out! http://kw.cocolog-nifty.com/photos/seeds_tokyo_impact_tsubak/

『クラブとポップの融合-中塚武』
土曜日に行ったSAKEROCKのライブでハナレグミ永積氏の歌声に軽くやられました。どうも、ハセです。全体的になんだかとっても暖かいライブでした。さすが新境地。さて、本日ご紹介するCDは中塚武「GIRLS&BOYS」です。中塚さんは1973年横浜生まれ。1996年、バンド"QYPTHONE”(キップソーン)を結成。国内外でライブを行ったりするかたわら、自らイベント「GROOVY SAUCE」を主催しDJとして活躍し イベントコンピレーションアルバムを発売したり、数多くのCM曲を手がけたりもしています。有名なところでは某車のCMで使われていたフリッパーズギターの「恋とマシンガン」のカヴァーや某有名化粧品・某有名烏龍茶のCM曲なども手がけており、その他にもかなりの数作っているらしいです。それは「テレビで中塚氏が作ったCM曲を聴かない日はない」くらいの数。ただ今大注目のサウンドクリエーターです。ちなみに昔、大手ゲーム会社の社員だった経歴もある元”リーマンミュージシャン”でもあります。中塚武名義としては2004年のアルバム「JOY」がデビュー作。「GIRLS&BOYS」は3rdアルバムです。今回のアルバムは自身がボーカルをとっている曲も多くあり、より「中塚武色」の強いものとなっております。基本的にはクラブ系のダンスチューンですが、そこに彼ならではのポップさが加わることによってなんとも言えないキラキラ感に溢れています。2曲目"Your Voice"では元シンバルズの土 岐麻子氏がゲストボーカルとして参加しており、これまたポップさを上げる要因となっております。この曲のキラキラ度加減は半端ないです。また、ダンス+ポップの中にいろんなジャンルの音楽が見え隠れしており、この辺から中塚氏の音楽趣味の幅広さが伺えます。4曲目"Make Her Mine"や11曲目"北の国から"などのカヴァー曲も秀逸。特に"北の国 から"はサンバMIX。この曲は今年8月にアナログ版として発売されたのですが、そのアナログのタイトルは「南の国から e.p.」と言います。さだまさしさん公認だそうです。 GIRLS&BOYSの甘酸っぱい恋の曲や大人の愛の曲、そして父への敬愛の曲など12曲のラブソング集。タイトルが「BOYS&GIRLS」じゃないあたりに男の子が持っている「女の子には敵わない」的な感じが出ていて、センスを感じます。アートワークもかわいいです。聴いているだけでキュンキュンして、もうキュン死にです。クリスマスのこの時期にピッタリだと思います。是非一聴していただきたいと思います。そしてお友達にも教えてお友達もキュンキュンさせてあげましょう。(イオナ風)

・中塚武「GIRLS&BOYS」2006年10月25日発売
・中塚武「GROOVY SAUCE -Genovese-」2006年11月22日発売

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2006/12/07

VOL.66★ジャパニーズロックが大好きアナログフィッシュ

『ROCK IS HARMONY!-アナログフィッシュ』

さて、今回は最近お気に入りのCDをご紹介します。それはアナログフィッシュ「ROCK IS HARMONY」です。アナログフィッシュはVo/B:佐々木健太郎、Vo/G:下岡晃、Dr:斉藤州一郎の3ピースバンド。1999年、中学の同級生だった佐々木氏と下岡氏とで結成。2002年に斉藤氏が加入し現メンバーになり今の形に。

今年は数々のフェスに出演したり、シングルを3枚リリースするなど精力的に活動してきた彼らが満を持して放つ2ndフルアルバムがこの「ROCK IS HARMONY」。アルバムタイトルどおり3人のコーラスワークは絶品。今回のアルバムはポップでとっつき易いですが、じっくり聴いてみると世界観はなかなか深いものがあります。6曲目"SIM CITY"や8曲目"スパイダー"などでは1曲の中にたくさんの構成要素があり、まるで組曲のようで1曲聴いただけで何曲も聴いたように感じる曲があったり、かとおもえば10曲目"エナジー"のようにスピード感があり駆け抜けていくような曲があったり。この辺の幅広さはやはりソングライターを二人有する強みだったりもするかと思います。だからと言ってアルバム全体がとっ散らかっているわけではなく、全体を貫かれた核のようなものはきちんとあるので聴きやすい。佐々木氏のリアルな感情の詞と下岡氏の比喩的で情緒的な詞が混在しているひとつの世界が出来上がっているアルバム。つまりこの世界が「アナログフィッシュ」という世界なのです。詞は決して前向きなことを歌っているわけではないですが、聴き終わるとなぜか爽快感があり結果的に前向きになれているようなそんな不思議なアルバムです。

そして今回のアルバムの初回盤にはアルバム収録曲すべてを順番どおりに演奏しているライブDVDがついています。これを見るとライブを見たくなること必至です。というのも、私自身が付属DVDを見て俄然ライブが見たくなったのです。CD音源とはまた違う熱量がそこにはありました。購入しようかと考えている方、もしまだ初回盤が売っていたなら初回盤を買うことをお薦めします。3ピースバンド特有のメンバー同士のアイコンタクト時に出来るトライアングルがいろんなカメラアングルで堪能できますので。3ピースバンド好きはマストです。

私自身、「久しぶりに”捨て曲なし”のアルバムに出会った」という感想。単純に、ええ曲揃い。このアルバムに出会えたってことだけでなんだかウキウキしてしまう、そんな力を持ったアルバムです。是非一聴を。誉めすぎではないはずです。

・アナログフィッシュ「ROCK IS HARMONY」2006年11月22日発売

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2006/11/28

VOL.65★ジャパニーズロック/『今週のハイライト-テナー/LOST/PONI-CAMP』

『今週のハイライト-テナー/LOST/PONI-CAMP』

・今週の気付いたこと
10/25に発売したストレイテナーの"BERSERKER TUNE"のタイトル曲の歌詞は英単語の頭がアルファベット順になっているということ。実は一昨年に発売した"KILLER TUNE"も歌詞の頭がA~Kになっており、今回はその続きL~Z、そしてA・Bとなっています。ニクいね。ま、それを抜きにしてもこの"BERSERKER TUNE"めちゃくちゃかっこ良いので、そしてPVがとても素敵なのでチェックしてほしいです。

・今週のライブレポ
11/23、 SHIBUYA-AXで行われたLOST IN TIMEのワンマンライブ。メンバー脱退後、「歌を歌うことに専念したい」ということで海北氏はG/Voに転向。そのため今回はギター・ベース・キーボードを入れての5人編成。ライブは今までのLOSTとは一線を画すような形でした。最近のLOSTというよりは初期のLOSTに近い感じ。曲は新曲の比率が結構高く、「既に前に動き出している」ということを印象付けられました。ただ、ライブが「ひとり対オーディエンスひとりひとり」である「二人称形式」だという点は以前と全く変わっていない、ここが「LOST IN TIMEの信念」なのかもしれません。もがき苦しみ、それでも歌を伝えたいという一心で突っ走る海北氏と、どっしりと構え前を見据えるドラム源ちゃんのふたり。今回のライブは「変わってしまった」と落胆する人と「これからどうなっていくのだろう」と期待する人に反応が分かれるのではと思います。今回も私たちに重い何かを持たせて帰してくれたLOSTのライブ。以前書いたような「明瞭な答え」は正直私には見つけられませんでしたが、前へ進みたいというLOST IN TIMEの思いだけはハッキリと伝わってきました。何かに対し焦っているようにも感じて一抹の不安もあるのですが、「迷いはない」という言葉を信じ次の答え、アルバムの完成を待ちたいと思います。ちなみに私事ですが拳を振り上げすぎたのか、翌日右腕が筋肉痛でした。

・今週のお薦め
PONI-CAMPの「Lop-Eared POP STAR☆」。PONI-CAMPは元ロリータ18号のエナポゥの新バンド。メンバーはVo/G:エナポゥ、B:レイ、Dr:ナカジマノブの3ピース。最近ではPUFFYのバックでギターを弾いていたりもするエナポゥですが、ちゃんと自分のバンドもやっております。PUNKでポップでたまにハードコア。エナポゥのボーカルがとてもキュート。初期JUDY AND MARYを思わせるような胸キュンな(←死語!?)ナンバーが満載です。エナポゥ以外は男性ですが、ガールズロックが好きな人にはかなりお薦めの一枚です。

今回はちょっと形式を変えてお送りしてみました。

・ストレイテナー「BERSERKER TUNE」2006年10月25日発売
・LOST IN TIME「旅立ち前夜」2006年10月25日発売
・PONI-CAMP「Lop-Eared POP STAR☆」2006年11月15日発売

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2006/11/24

VOL.60★ジャパニーズロックが大好き:DOOPEES

『音楽的先見の明-DOOPEES』

このメルマガで何度か書いたことがあるんですが、私の家の近くには微妙に品揃えがマニアックな中古CD屋があります。たまに行くと「誰が売ったんだ、この CD!」と思うようなものがあったりします。で、行ってみました、久々に。今回はそのとき購入した中から一枚ご紹介。DOOPEES「DOOPEE TIME」です。

このCDをプロデュースをしているのはヤン富田氏。ヤン富田氏は60年代から音楽活動を続けているクリエーター。日本初のプロスチールパン奏者でもあり、日本で初めてのヒップホップアルバムを作ったりと音楽界の「初めて」をたくさんやっている方です。田中知之氏(Fantastic Plastic Machine)、テイ・トウワ氏、小山田圭吾氏、藤原ヒロシ氏等からもリスペクトされている、素晴らしい音楽家です。

DOOPEES とはキャロライン・ノヴァクという架空の少女のヴォーカルを中心とした音楽ユニット。「架空」とはどういうことか。CDジャケットに写っている少女と実際に歌っている女性は別人で当時は誰の歌声か明かされていませんでした。このアルバムはキャロラインが大人へ成長していく過程を描いたコンセプトアルバム。キャロラインと彼女の友人スージーとの会話が途中で入っていたりもするのでサウンドトラックのような感じでもあります。このアルバムにはポップで明るいキュートなイメージと愁いを帯びたアンニュイなイメージの両方があります。それは少女の持つ”多感さゆえの二面性”がよく表現されている証拠で、一枚聞き終わると一編の映画を見たかのような感覚になります。「人生は楽しいことばかりじゃない、でもそれは人生が悲しいことばかりじゃないってことでもある」という詞は、少女をとうの昔に卒業してしまったはずの私でさえドキッとしてしまいます。ちょっと聞くと「ロリータ色の強い音楽」だけで終わってしまいがちかもしれませんが、10年以上たった今でも全然古くないそのトラックがそれだけではないことを実証していると思います。

実はこのDOOPEES、今年の5月に行われたヤン富田氏のリリースパーティーにてライブが行われ、そこでキャロラインの声がBuffalo Daughterの大野由美子氏であることが正式に明かされました。(それ以前から実しやかには囁かれていたようです)その後にも10月に行われたsonarsoundtokyo2006というフェスにも参加。そして11月には新作アルバム「DOOPEE TIME2」が発売になるとか。

しかし謎なのはこのCDを誰が、なぜこのタイミングで売ってしまったのかということ。売るならもっと早くてもいいハズ…ま、あのCD屋にはそんなCDがいっぱいで、そこが好きなんですけどね。

・DOOPEES「DOOPEE TIME」1995年10月20日発売

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2006/11/22

VOL.63★ジャパニーズロック/怒髪天

愛情溢れるロック批評をメールで読むには mg-181@kwow.jp に空メールを

『人生劇場-怒髪天』

大槻ケンヂ著「グミ・チョコレート・パイン」が映画化されるそうですね。どうも、ハセです。今から実写の配役って誰だろうと空想にふけっております。「キャプテン・マンテル・ノーリターン」のメンバーはもうちょっと若ければSAKEROCKとかぴったりだと思うんですけどねぇ。

さて、今回紹介するのは私の中で三大"漢"(オトコ)前ミュージシャンの一人に選ばれている、増子直純氏率いる怒髪天です。怒髪天は1984年に札幌で結成。1988年に現メンバーになり、その後3年間ほどの活動休止を経て1999年3月に活動を再開。メンバーはVo/増子直純、G/上原子友康、B/清水泰而、Dr/坂詰克彦の平均年齢39歳の四人です。活動休止期間を含めると現メンバーでもう18年やっていることになります。「R&E」(リズム&演歌)という独自のジャンルを掲げ、日本音楽界を驀進中です。演歌といってもそれはスピリットの話で、増子氏の書く詞では男気や人間の弱さやダメさ、哀愁などの「人生」がよく歌われます。しかし、曲はジャンルが多岐にわたっていてそこが普通のロックとも、もちろん演歌とも一線を画している理由かと思います。私が思うにこの辺は怒髪天の作曲家である上原子氏の手腕なのではないでしょうか。

そんな彼らは11/8にアルバム「トーキョー・ロンリー・サムライマン」をリリースしました。今回はいつも以上にリアルに「人生」が描かれており、12曲中誰でも1曲は「これは自分のことなのではなかろうか」と思える曲たちが詰め込まれています。正に「人生の縮図」的アルバムです。「ビール・オア・ダイ」や「喰うために働いて 生きるために唄え!」のような働く者への応援歌や「82.2」のような死をテーマにしたもの(82・2は平均寿命)があったりと、ともすれば暗くなってしまいそうなテーマを扱いながらもその中にすごく前向きな何かがあるのは怒髪天だから出来る技のような気がします。そして今回もロックだけでなくブギやジャズっぽいもの、ちょっとスカっぽいものなど曲調の振り幅が本当に広い。曲に関しても詞に関しても密度の濃い、濃厚な一枚となっております。どんな人が聞いても必ず元気になれる、うつむいている人も前を向くことが出来るそんなアルバムです。またこのアルバム、「ファミリーコンピューター」時代を髣髴とさせるようなジャケがかわいくて濃厚な内容とギャップがあり、そこがまた良いです。是非一聴を。

ちなみに増子氏の実弟はDMBQの増子真二氏です。同じ環境に育っても、こうも音楽性って違うもんかと思うと面白いです。興味がある方はそちらも是非。

・怒髪天「トーキョー・ロンリー・サムライマン」2006年11月8日発売
・怒髪天「ニッポニア・ニッポン」2005年11月2日発売

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2006/11/14

ジャパニーズ★ロックが大好き若年寄な音楽-SAKEROCK

至極のロック批評をメールで読むには mg-181@kwow.jp に空メールを

『若年寄な音楽-SAKEROCK』

さて今回は11/8に2ndアルバム「songs of instrumental」をリリースしたSAKEROCKをご紹介。SAKEROCKは2000年に結成。メンバーはG/星野源、B/田中馨、Dr/伊藤大地、トロンボーン/浜野謙太の四人。2006年はFUJI ROCKのWHITE STAGEに出演し朝一番にもかかわらず約一万人を動員。また映画「キャッチボール屋」の音楽を担当したり、高田漣・ASA-CHANGと共に「サケロックオールスターズ」名義で「トロピカル道中」というアルバムを発表したりと大活躍中の彼ら。

1st アルバムから約一年半、今回のアルバムは星野氏曰く「今までの禁じ手をすべてやってみた」とのこと。インストバンドである彼らが歌ものに挑戦しゲストボーカルとしてハナレグミを迎えたり、「スーダラ節」のカバーでは星野氏が歌っていたり、たくさんのゲスト陣を迎え今までSAKEROCKがやってこなかったことに挑戦し正に「新境地」を開いています。スーダラ節のほかにも3曲のカバー曲が収録されていますが、中でもファミコンゲーム「MOTHER」のテーマ曲「エイト・メロディーズ」は当時ゲームにのめり込んだ人には涙ものなのではないでしょうか。そしてなんと言ってもボーナストラックの2曲。今回はハマケンだけでなく永積氏までもが"ボヤキ"を披露。いっても、永積氏もこういうの嫌いじゃないですからね。すごく楽しそう。と、新境地を開いている今作ですが、「ラディカル・ホリデー」や「ちかく」といった前作から引き継いだ雰囲気を持つ曲もちゃんと収録されており、全体としてフニャっとした中にも物悲しさがあり、ちょっとひねくれてもいる”SAKEROCK色”が存分に出ている作品です。この平均年齢25歳とまだ若いのにいい意味ですごく”年寄りくさい”音がSAKEROCKの魅力なのです。

そんなメンバーはSAKEROCKの以外にも個々で活動したりもしています。星野氏は大人計画にも所属しており役者としても活躍。ハマケン&伊藤氏は「KILLING FLOOR」というバンドに参加。また伊藤氏は今回アルバムにも参加した初期SAKEROCKメンバー・野村卓史氏と共に「グッドラックヘイワ」として活動したりもしています。今回のアルバムでSAKEROCKに興味を持った方はこれらの方面にも手を広げてみたらいかがでしょう。

・SAKEROCK「songs of instrumental」2006年11月8日発売
・サケロックオールスターズ「トロピカル道中」2006年8月9日発売
・SAKEROCK「キャッチボール屋・オリジナル・サウンドトラック」2006年8月9日発売

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2006/11/07

VOL.62★ジャパニーズロックが大好きニール&イライザ

『気付けば10周年-ニール&イライザ』
PENPALS解散から約10ヶ月、上条兄弟が動き出した!というニュースが飛び込んできました。どうも、ハセです。バンド名は「Hasta La Vista Babies(アストロウ゛ィスタベイビーズ)」。バンドメンバーはDr/上条欽也とG/上条盛也の二人のみという構成。既に10月末に彼らの地元、桐生にて初ライブを終えているようです。音源は今のところライブ会場とかでしか買えないようですが、HPで試聴が出来ます。二人の今までのキャリアとこれから出したい音をすべてひとつに混ぜ合わせてシンプルに放出した、といった感じ。初期PENPALS好きにはグッと来るかもしれません。それ以外の人も是非。

「才能は引き合う」という話を聞いたことがあります。YMOしかりフリッパーズギターしかり。伝説になるようなバンドというのはメンバー全員が素晴らしい才能を持ち、その才能にお互いが引き寄せられているんではなかろうか。今回紹介するニール&イライザもそんなバンドのひとつだと、私は思います。ニール&イライザは昨年SINGER SONGERにも参加し、現在はくるりや木村カエラなどのツアーでキーボードプレイヤーとして活躍する堀江博久氏と、FRONTIER BACKYARDのツアーに参加したり、自身のソロユニットCUBISMO GRAFICOやバンドCUBISMO GRAFICO FIVEなどでも活躍しているチャーベ君こと松田岳二氏のユニット。これだけ書いただけでも二人がたくさんのアーティストから信頼されている素晴らしいミュージシャンであることが分かります。ニール&イライザとしての活動は1996年からということなので今年でちょうど10年。サウンドとしてはいわゆる "渋谷系"と言われていたフリッパーズギターからの流れを汲むようなネオアコ・ギターポップ。それを基調としそこに彼らの知っているいろいろな音楽要素を散りばめてみました、といった感じ。そしてどうしようもなくさわやか&ポップ。「柑橘系」です。

2002年4月にアルバムを出してからはリリースはありませんが、別に解散したわけではなく、今でもネットラジオで番組をやっていたりしています。(このラジオ、選曲が結構渋いので興味のある方は是非)10年であることも人から言われて気付いたようなので、どうやら「10年だから特別に何かをやる」ということはなさそう。でもなんかその感じがニール&イライザっぽいなって気もします。でも近いうちに新作を聞いてみたいですね。ま、気が向いたらでいいですけどね。

・ニール&イライザ「I LOVE NY」1996年10月25日発売
・ニール&イライザ「NEW SCHOOL」2002年4月28日発売

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2006/10/31

VOL.61★ジャパニーズロックが大好き

『妖しい魅力-VOLA & THE ORIENTAL MACHINE』

LOST IN TIMEの新譜が3曲とも今までのロストにはない感じで軽く動揺しました。どうも、ハセです。と言っても良くなかったわけではないんです。むしろ逆。3曲とも全然違うテイストの曲で、でもそれがすごく胸に刺さる曲で。3曲しか入っていないのにすごくズッシリくる、重みのあるシングルです。でもこれだけではロストが向かおうとしている場所が私としてはまだ不明瞭で。それをクリアにしてくれるのはきっとライブなのだろうな、と思うわけです。だって、LOST IN TIMEはいつだって私たちにライブで答えを示し続けてくれたバンドなのですから。そう思うとライブが楽しみでもあり、相当ドキドキします。

話は変わりまして、私は先日VOLA & THE ORIENTAL MACHINEのワンマンライブに行ってきました。VOLA & THE ORIENTAL MACHINEはNUMBER GIRL、ZAZENBOYSを経たアヒトイナザワ氏を中心に結成されたバンドです。ライブを見るのは昨年のCOUNTDOWNJAPAN以来二回目。そのときにステージでの佇まいのかっこ良さに衝撃を受けたのを覚えています。もちろん、「アヒト氏がギター!?」って衝撃もあったんですけど。久しぶりに見たVOLAはライブを数多くこなして来ただけあってバンドとしてかなり進化しておりました。このメンバーだからこそ出来る緻密な構成で作り上げられた音の数々が脳を直接刺激してくる感じ。で、今回のライブを見て思ったのは「VOLAってすごくベースが強いバンドなんだ」と言うこと。もちろん、ギターもドラムもすごいんですが、すごくベースラインうねっているというか。その重いベースラインとギター二本の繊細な掛け合いとアヒト氏のハイトーンボーカルが良いコントラストを奏でている感じ。基本的には踊れる感じの曲だし、以前に見たときよりもどんどんポップになっていっているとも思うんですが、でもVOLA独特の妖しさみたいなものも残っている。う~ん、中毒性のあるバンドだなぁと思いましたね。

そんなVOLAはLOST IN TIMEと同じ日にシングルを発売。こちらのタイトル曲「羽根の光」ではPOLYSICSのカヨちゃんがKey&choで参加しています。結構キャッチーで良い感じなので是非一聴を。

・LOST IN TIME「旅立ち前夜」2006年10月25日発売
・VOLA & THE ORIENTAL MACHINE「羽根の光」2006年10月25日発売

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2006/10/24

VOL.60★ジャパニーズロックが大好き

『音楽的先見の明-DOOPEES』

このメルマガで何度か書いたことがあるんですが、私の家の近くには微妙に品揃えがマニアックな中古CD屋があります。たまに行くと「誰が売ったんだ、この CD!」と思うようなものがあったりします。で、行ってみました、久々に。今回はそのとき購入した中から一枚ご紹介。DOOPEES「DOOPEE TIME」です。

このCDをプロデュースをしているのはヤン富田氏。ヤン富田氏は60年代から音楽活動を続けているクリエーター。日本初のプロスチールパン奏者でもあり、日本で初めてのヒップホップアルバムを作ったりと音楽界の「初めて」をたくさんやっている方です。田中知之氏(Fantastic Plastic Machine)、テイ・トウワ氏、小山田圭吾氏、藤原ヒロシ氏等からもリスペクトされている、素晴らしい音楽家です。

DOOPEES とはキャロライン・ノヴァクという架空の少女のヴォーカルを中心とした音楽ユニット。「架空」とはどういうことか。CDジャケットに写っている少女と実際に歌っている女性は別人で当時は誰の歌声か明かされていませんでした。このアルバムはキャロラインが大人へ成長していく過程を描いたコンセプトアルバム。キャロラインと彼女の友人スージーとの会話が途中で入っていたりもするのでサウンドトラックのような感じでもあります。このアルバムにはポップで明るいキュートなイメージと愁いを帯びたアンニュイなイメージの両方があります。それは少女の持つ”多感さゆえの二面性”がよく表現されている証拠で、一枚聞き終わると一編の映画を見たかのような感覚になります。「人生は楽しいことばかりじゃない、でもそれは人生が悲しいことばかりじゃないってことでもある」という詞は、少女をとうの昔に卒業してしまったはずの私でさえドキッとしてしまいます。ちょっと聞くと「ロリータ色の強い音楽」だけで終わってしまいがちかもしれませんが、10年以上たった今でも全然古くないそのトラックがそれだけではないことを実証していると思います。

実はこのDOOPEES、今年の5月に行われたヤン富田氏のリリースパーティーにてライブが行われ、そこでキャロラインの声がBuffalo Daughterの大野由美子氏であることが正式に明かされました。(それ以前から実しやかには囁かれていたようです)その後にも10月に行われたsonarsoundtokyo2006というフェスにも参加。そして11月には新作アルバム「DOOPEE TIME2」が発売になるとか。

しかし謎なのはこのCDを誰が、なぜこのタイミングで売ってしまったのかということ。売るならもっと早くてもいいハズ…ま、あのCD屋にはそんなCDがいっぱいで、そこが好きなんですけどね。

・DOOPEES「DOOPEE TIME」1995年10月20日発売

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2006/10/17

VOL.59★ジャパニーズロックが大好きCAPTAIN HAUS RECORDINGS

『青さ忘れず-CAPTAIN HAUS RECORDINGS』

現在、11月・12月に行われるライブのチケット代でアップアップしております。どうも、ハセです。こうして楽しみBOMBを埋めつつ日々頑張って生きております。さてこのメルマガでは今までカクバリズム、PIZZA OF DEATHとインディーズレーベルを取り上げてきましたが、今回は第3弾。「CAPTAIN HAUS RECORDINGS」を取り上げたいと思います。CAPTAIN HAUS RECORDINGS(以下、CAPTAIN HAUS)は1996年に設立。主宰は現在BEAT CRUSADERSベースとしても活躍しているクボタ氏。レーベルには以前紹介したGALLOWやtrademarkなどが所属しています。そんなCAPTAIN HAUSが設立10周年を記念して(!?)「Worth One's Salt」というタイトルのレーベルコンピレーションを発売しました。このアルバムは今年2月にインターネットと各アーティストのライブ会場でしか販売しない形でリリースされましたが、好評につき10月に店頭にも流通することとなりました。店頭販売盤には特典映像としてGALLOWとtrademarkのPV映像が入っています。私は限定販売盤も購入したのですが、こちらはこちらでケースがすごく凝っています。言葉で説明するのがすごく難しいんですが「クイッて押すとポンって出てくる」ケースが使われています。「わかんねーよ!」という声が聞こえてくる前に、アルバムの内容をちょっとご紹介。 3曲目と10曲目はpolyABC。男女ツインボーカルを擁する5人組バンド。他の参加アーティストと比べると弱冠温度高めでポップな疾走感あふれる音。ボーカル二人の声質も嫌みがなくて素敵です。11月にはアルバムが出るようなので期待です。2曲目と7曲目はkuh。こちらはレーベル主宰クボタ氏率いるバンド。作詞作曲はクボタ氏が担当しております。どちらも日本語詞でなんとも”青い”感じがします。高温でも低温でもない、そして平熱というよりはむしろ「微熱」な感じ。ライブも見たのですが、私はライブの方が好きです。6曲目と8曲目の山下潤一郎氏は現ASPARAGUSのベーシストとしても活躍している方。今回は1996年と2006年の作品のデモが収録されています。自分の中にある音を素直に外へ出してみたというような「生まれたて感」を感じることができます。正直、1996年の曲「浅い眠り」は名曲だと思います。特に山下潤一郎氏とkuhは現在単独の音源がないので、必聴。そして単独音源を切に希望せずにはいられません。「これがレーベルの色なのか」と思わせるほど、全編に渡って爽やかでエモーショナルな風が吹き抜いている一枚です。お試しあれ。
・Various Artists「Worth One’s Salt」2006年10月11日発売
・polyABC「homing pigeon」2003年11月26日発売
・GALLOW「PARKEST!」2006年4月5日発売

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2006/10/10

VOL.58★ジャパニーズロックが大好き:あらきゆうこ

至極のロック批評をメールで読むには mg-181@kwow.jp に空メールを。毎週火曜配信です

『モテモテドラマー-あらきゆうこ』

最近ポータブルCDプレイヤーの調子が悪く、買い替えを考えております。どうも、ハセです。ここで問題になってくるのは引き続きポータブルCDプレイヤーを持つか、はたまたデータで音楽を持ち歩くようにするか…ハムレットばりに悩んでおります。

さて、皆さんは「あらきゆうこ」さんというミュージシャンをご存知でしょうか。あらきゆうこさんはドラマー&パーカッショニスト。くるりや cornelius、Salyuの他、実にたくさんの幅広いアーティストのCDやライブで活躍している方です。元々はsmorgasのドラマーでしたが 2002年に脱退。ただ、smorgasに参加する前からスガシカオ氏のバンドでドラムを叩いたりしていたようです。今年は福耳にも参加し、最近頻繁に「あらきゆうこ」の名前を聞くなぁと感じております。それだけ精力的に活動しているということですね。私がゆうこ氏と出会ったのは彼女がまだ smorgasのドラマーだった頃。「あんな骨太な音楽を奏でるバンドのドラマーが女性!?」と、かなり驚いたのを覚えています。彼女の魅力のひとつにその振り幅の大きさがあると思います。力強いドラムも繊細なドラムも。そんなところにプロが惹かれ、セッションを望むのではないでしょうか。

そして彼女はサポートドラマーとしてだけではなく、「mi-gu」というソロプロジェクトでも活動しています。2003年に発売したアルバムが日本とヨーロッパで同時に発売されたり、今年9月に出たアルバムではゲストとして小山田圭吾氏が参加していたりもします。彼女の音楽はやはり"ビート"が印象的。そこにポエトリーリーディングのように詞が乗り、なんとも不思議な音楽になっています。エレクトロニカともアンビエントとも取れる浮遊感のある音楽が展開されていきます。物足りないわけでもなく、かといってToo machなわけでもない。とてもちょうど良く、とても心地よい。うまいところに落としているなと思いました。この辺はたくさんのアーティストとのセッションによって体得したものかもしれません。そして彼女の夫でもあるプロデューサーの清水ひろたか氏の手腕、というところでしょうか。二人で作ることによってゆうこ氏の中にある音楽の深い部分を表現することに成功した、そんな作品です。彼女のHPで「from space」のPVを視聴することができます。こちらも、音楽と映像の融合した素晴らしい作品になっているので是非見てください。

以前「人から需要のあるミュージシャンは本物」と書いたことがありますが、そういった意味ではあらきゆうこ氏は本物です。注目です。

・mi-gu「From Space」2006年9月6日発売

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2006/10/03

VOL.57★ジャパニーズロックが大好き:SUPER BUTTER DOG

至極のロック批評をメールで読むには mg-181@kwow.jp に空メールを。毎週火曜配信です

『走り出した犬-SUPER BUTTER DOG』

先日久々にキャパ300人前後という小さなライブハウスに行ってきました。どうも、ハセです。最近は1000人単位の会場に行く機会が増えてしまったのですが、たまにこれくらいのライブハウスに行かないかんなと実感して帰ってきました。空気感が違うんですよね、やっぱ。

さて、SUPER BUTTER DOGが復活しました。SUPER BUTTER DOG(以下、バタ犬)はVo/永積タカシ、G/竹内朋康、Key/池田貴史、B/TOMOHIKO、Dr/沢田周一の五人。1994年に永積氏と竹内氏を中心に結成。そのロックの中にソウルやファンク、ポップを感じさせる音楽性は一般のリスナーだけでなくプロの中でも高い評価を受けており、記憶に新しいところでは俳優・竹中直人氏がバタ犬の曲に触発され映画を作ったりもしましたね。そしてそんな彼らのグルーヴを体感できるのはやはりライブ。エンターテインメント性にあふれ縦ノリだけでなく横ノリも併せ持つ彼らの音楽はやはりライブで聴くのが醍醐味。それが今回復活と聞いたら、これはもう居ても立ってもいられません。

2002 年のライブ以来ライブ活動をしていなかったんですが、今年3月にメンバーの結婚パーティーでライブをしたのがきっかけとなり、9/24日比谷野音で行われた「SWEET LOVE SHOWER 2006」で活動を再開することとなったわけです。会場で「NEXT ARTIST・・・SUPER BUTTER DOG!」とコールされると会場には今日一番と思われる歓声が。復活をみんなが待ちわびていたことをこの歓声が証明しました。「忘れてたぜ!今年が戌年だってことを!」との池田氏の言葉に沸く客席。ノリの良い曲で復活!かと思いきやいきなりの名曲「サヨナラCOLOR」。これには意表をつかれて涙。しかしそこから先はバタ犬らしいダンスナンバーを連発。こうなるともう独壇場です。「五十音」で「あ・か・さたな・はまやら・わ!」と叫ぶところでは池田氏の「みんなやるまで帰れないよ!」の声に触発され大盛り上がり。やはり盛り上げ上手。そしてハナレグミのような癒し系の曲もバタ犬のようなダンサブルな曲も歌い上げる永積氏の力量には脱帽です。戌年も残り約三ヶ月。「気付くの遅いよ!」とツッコミを入れつつもどんな風にこの犬達が走ってくれるのかを想像するだけでニヤニヤしてしまいます。

それぞれ個々の活動を経て活動を再開したSUPER BUTTER DOG。久しぶりに彼らのCDを聞いてみましたが、やっぱ良いです。数年前の音源でも全然古くないし。なんだかワクワクするし。自然とカラダ揺れるし。新しい音源を期待しつつも、これからも彼らのペースでやっていってほしいなと思います。

・ライブアルバム「ラ」2002年5月9日発売
・4thアルバム「FUNKASY」2000年11月22日発売
・5thアルバム「grooblue」2001年12月6日発売

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2006/09/26

VOL.56★ジャパニーズロックが大好き

『濃さがたまらない-PIZZA OF DEATH』渋谷公会堂の名前