2007/09/14

名画★デスプルーフ in グラインドハウス

こんばんわ、名画★知ったかぶり、今週は、「デスプルーフ in グラインドハウス」です

【薀蓄】
タランティーノ監督待望の新作です。出演は、CSIニューヨークのエイデン、シーズン2で死んでしまったヴァネッサ・フェルリト、24にも出てたような・・・ラテン系の少しヤバイセクシー役として活躍しとります。たらこクチビルです。他にも「夜の大走査線」シドニー・ポワチエの娘、シドニー・タラチナ・ポワチエ、マリリン・マンソンと婚約していたローズ・マッゴーワン。「バックドラフト」「バニラ・スカイ」のカート・ラッセル。A~haに似てる。

【ちょっと】
どこかの雑誌の映画評で、「タランティーノの悪い癖で、観客を楽しませる前に、自分が一番楽しんでしまった」というのがありました。よくぞ言ってくれた。見終わっての感想は、まさにこの言葉に尽きます。不思議なのは、連続するスプラッター攻撃、血の海、エグすぎる衝突シーンが、何故か痛快感を覚えてしまうところです。世間一般で、生命の大切さ、殺人への罪を教育されているにも関わらず、ラストシーンで感じる爽快感。心の奥底に潜む残忍さへの快楽性を、浮き彫りにされた気がします。「嫌われ松子の一生」のラストシーンには、何故か嫌悪感を抱いたのですが。おそらく、勝利のデスプルーフと、敗北の暴力「松子」の違いなのでしょうか?もし、両方ご覧なれれている読者の方がいたら、ブログコメントで感想を教えてください!

【見る前に】
先週平日夜の六本木ヒルズ。観客は20%といったところ。男女半々でやや30-40代が多し。ほぼタランティーノファンだと思うのですが、至るところで、日本語的「オーマイガッ」笑いがおき、ラストシーンでは全員から拍手が沸きあがってました。タランティーノが自分で楽しんでしまった作品だけに、大オケだそうです。一般ウケはまずしないでしょう。細部に至るまで、ホントに映画が好きなんだなぁということは伝わる作品ではあります。

それでは・・・★

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2007/01/20

映画評論 映画王モリコラム 「ダイ・ハード」(1988/米)

「ダイ・ハード」(1988/米)

アクション映画の代表作として、この作品を挙げる人は多い。確かに当時の評判は物凄かった。現にあのキネマ旬報でも並居る芸術作品を差し押さえてその年のベストワンに選出されるほど、玄人素人問わず評価が一致した稀有な作品である。かくゆう私もその前評判の高さに過剰な期待をしていたのにも関わらず、やはりその面白さにすっかりのめりこんで鑑賞してしまった。超高層ビルを占拠した13人のテロリストVS 一人の刑事。この刑事が愚痴や弱音を吐きながらも一人一人敵を倒してゆく人間的なキャラクターは、シュワちゃんやスタローンなどマッチョなヒーローが活躍する作品を見慣れていたせいもあってか新鮮であったし、アクション映画数本分のアイデアを束ねたようなストーリー展開、そして劇中に散りばめられた伏線が見事に決まってゆくその快感、魅力的な悪役を含めた脇役陣にそれぞれ見せ場を設けるその配慮の巧さ、映画ファンが思わずニンマリしそうなやりとりもある無線を使ったセリフとその掛け合いの妙等15年を経た今でもその魅力は色あせていない。

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2007/01/06

映画王モリコラム 家族ゲーム 映画批評

「家族ゲーム」(1983/日本)

もはや日本映画界では巨匠の感さえする森田芳光監督。彼が最初に本格的な注目を浴びるようになったこの作品は、当時若手だった彼の才気が溢れんばかりのユニークな作品に仕上がっている。高校受験の息子を持つある4人家族の家を訪れることになる、なぜか植物図鑑を手にした家庭教師(松田優作!)。彼の出現がこの家族の在り方に影響をもたらしてゆく事で、その虚構性が露になってゆく展開を、横一列のテーブルでの食事風景に象徴されるように、決してお互いを正面きって対峙しようとしない家族を醒めた視点で描いてゆく。ボソボソとした会話の絶妙のやりとり等がデフォルメされているのにも関らず、時として妙にリアリティを感じてしまう、その不思議な感覚が不気味なユーモアを漂わせ、ある意味出色のコメディともいえるのだが、結末を放棄したかのようなラストのヘリコプターの音が単なるブラックコメディの域を超え、観客に拠り所を与えない余韻を与えてくれる。

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