みなさま、こんにちは。だいぶ春めいてきましたがいかがお過ごしですか。
観る作品が花組続きですみません(汗)花組の「舞姫」観てきました!みわっち主演!やっと手に入れたチケットでしたが、私の苦手な日本青年館。間に合わず、2幕目からの観劇となってしまいました。本当に残念。
太田豊太郎(愛音さん)は日本から官僚としてドイツに留学し、外国の空気に触れ日本では見出せなかった「自由」に目覚める。エリス(野々さん)との出会いによって、職を失うこととなってしまうが、エリスと愛を育み、豊太郎は心の平安を得る。そんな折、友人の相沢(まっつさん)は豊太郎を大臣のサポート業務に抜擢し、元の官僚のポストに戻る道筋をつけてくれる。留学生芳次郎(華形さん)が病死し、芳次郎や相沢の「日本」への熱い思いに触れ、豊太郎自身も同じ気持ちであることに気づき、豊太郎はエリスの元から去ることを決意する。そして、エリスはそれをきっかけに抱えていた心の病がぶり返してしまう。
植田景子先生が森鴎外原作の「舞姫」を「☆景子ワールド☆」に仕上げた素敵な作品でした。
特に良かったのは、豊太郎が日本への帰国について意思を確認されたとき、豊太郎が「はい。」と帰国する決意を固めた声で答えたとき、天から桜の花びらがぱっと散ってくるシーン。背景がいつの間にか真っ暗になっていて、ぱっと散ってくる花びらと豊太郎の決意がわっと胸に押し寄せてきました。それと、セットが非常にシンプルで無駄がなく、整然としているところは、ドイツ・日本の両国を表しているようで、美しかったです。
そして、みわっちが大人っぽくて、びっくり。太田豊太郎のエリスへの愛と日本への「郷愁」と一言で片付けられない深い深い想いに板ばさみになっている苦悩シーンは素晴らしかったし、エリスとのラブラブシーンなんてドキドキするほど素敵な豊太郎でびっくり。みわっちというと、どことなくかわいらしいイメージでしたが、こんな大人っぽい男役もできる男役さんになっていたのですね!
そして、まっつさんも素敵でしたぁ。友達想いの温かい人柄であることが歌にも表現されているようで、まっつさん本当にウマイ!
エリス役は今回も野々さん。野々さんはどうも子役キャラのイメージが私の中で定着してしまっている(パレルモのとき、ファントムのとき、オサさんの子役時代を上手に演じてらっしゃいました。特に泣き叫ぶところは上手ですねえ。)ため、どうもこのエリスのイメージとちょっと違うなあ?と思いながら観ていましたが、相沢から豊太郎の帰国を告げられ心の病がぶり返してしまった場面は、顔つきが一瞬にして変わってしまって、あーこの場面のために彼女なのだ、と納得しました。
それとそれと、華形さん演ずる豪快な留学生芳次郎と華月さん演ずる恋人マリイはかわいいカップルでした。芳次郎さんの憔悴ぶりも上手かったし、マリイの言葉やスープを芳次郎が受け付けなくなってしまったことで動揺するマリイのけなげな様子も痛々しくて切なかったです。芳次郎さんの「おかゆが食べたい」にきゅんときましたねえ。
それと、2幕目幕開きの「ホットワイン」の場面。街の楽しげな賑わいを感じました。ドイツはあまり興味がないんだけど、なんだかベルリンに行ってみたくなりました。
というわけで、2幕目しか観れなかったけど、しっかり生きていかなくてはなと感じ、大変感動しました。客席から随分すすり泣きが聞こえましたね。
あと客席に男性連れのお客様が多かったのが印象的でした。終演後も「泣けちゃったよお」なんて感想を言い合っているカップルがいらしたりして、なんとなく嬉しくなりました。
得るものが沢山あった「舞姫」でした。チャンスがあったらまた再演して欲しいです。
ちなみにワタシ的キャスティングは豊太郎を紫吹淳さん、エリスを華城季帆さんでお願いしたいにゃ~。
次回お題:夢のキャスティングを募集!この人にこの役をやってほしい、やってほしかった!というアイデアを大募集!あくまで「夢のキャスティング」を妄想して楽しもうという企画です。残念ながら劇団への影響力はありませーん。
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