名画★あるスキャンダルの覚え書き
こんにちは、名画★知ったかぶり、今日は「あるスキャンダルの覚え書き」です。原題は、「Notes on a scandal」格好いいですね
[薀蓄]
「めぐりあう時間たち」のスコット・ルーディン、ロバート・フォックスのコンビが、ゾーイ・ヘラーの原作を映画化しました。原作は、英国人ゾーイ・ヘラーがアメリカに滞在中におきた女性教師と教え子が関係を持った事件に、興味をそそられ、この小説を書いたといわれています。アメリカでは、女性教師がティーンエイジャーと関係を持つ事件が多く起きています。ちょっと記憶にあるのが、マリー・ケイ・ルトゥルノーという人が12歳の教え子と関係を持って、有罪判決を受けた事件です。日本では、男性教師の問題が多いですが、アメリカは逆なんですね。
このアメリカの事件を、イギリスを舞台に描いたのがこの映画・原作のミソです。アメリカが舞台だと、白人労働者階級のどうしようもない現実みたいなモノになってしまいます。映画の舞台の小学校も、ロンドン労働者階級の小学校、移民も多く通っています。そこに、ケイト・ブランシェット(名演技)演じる美術教師は、元パンカーの中流階級。ジュディ・デンチは、厳格な老教師(レズ?)。ハリーポッターのような英国の規律なる学校だからこそ、教師と生徒の関係が余計輪郭がはっきりするのだと思います。監督は、リチャード・エアーです。
[ちょっと]
ジュディ・デンチの怪演。市原悦子に見えてきました。こういう映画をもっと宣伝したらいいのにと思います。映画サイトも明らかにお金がかかっておらず、かわいそう・・・「ぴあ」のこの映画についてのサイトのほうが充実しています。
[見る前に]
6月22日金曜日17時30分から、日比谷シャンテ・シネ。雨やどりにたまたま入ってみた映画です。お客さんは、20人くらいでしょうか?ほぼ中年と見える女性。男性は、3人程度でした。見た目堅そうな人ばかり、この作品見て何想うんでしょうか?
ちなみに、この映画の「ぴあ」サイト、私も告白します、という掲示板が地味に面白いです。
http://www.pia.co.jp/cgi-bin/cinema/bbs/view.cgi?ptn=070524_notesonascandal
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