名画★ バベル
こんにちは、名画知ったかぶり、今週は「バベル」です
[薀蓄]
バベル、神が言葉を変えたために、お互いに理解できなくなり、壊してしまった。それがバベルの塔。映画もタイトル通り、お互いにコミュニケーションできない身の回りの人々の悲劇が描かれています。けれど、モロッコ、メキシコ、東京、身近ではコミュニケーションできない人々の出来事が、地球上で繋がっている、という二重構造。
監督は、メキシコ人、アレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥ監督。ガエル・ガルシア・ベルナル、アドリアナ・バラッザのメキシコ俳優陣、また、モロッコ俳優陣が印象的です。ハンティング・ガイド、アブドゥルカデル・バラ、弟ユゼフ役、ブケル・アイト・エル・カイド、ガイド役サイード・タチャーニ、など。。
[見る前に]
外国人が感じる東京の雰囲気は、とてもアンビバレントです。ロストインモーションと同じような印象を受けました。海外旅行に行ったあとに、日常生活がちっぽけに見えますよね。それと同じ印象を受ける作品。例えば、東京物語のように、日常を細かくチェック、気づかないところまで提示してくれる作品もよし。この映画のように、細かい箇所はどうでもいい、色々な場所で人間生きている、ことを実感してくれる映画も、いいですねぇ。音楽がまたさざ波のようでよしです。音楽は、「モータサイクル・ダイヤリーズ」のグスターボ・サンタオラヤです。
[ちょっと]
菊池凛子のヌードシーン、自慰シーン、ケイト・ウィンスレットのおもらしシーン、目がチカチカするクラブのシーンなど、、初デートには刺激が強い箇所がチラホラ。作品だけをいきなり見に行くと、「なんだかよくわからない映画だね」ってことになります。聖書のバベルの話とか、あそこはモロッコだとか、そういう薀蓄をだすにはいい映画かも。週末、有楽町スバル座、19時15分の回。5割程度の埋まり具合。映画終了時、トイレ前で拾った会話「あの子供たちは結局どうなったの」「やっぱりアカデミー、ドリームガールズ行ったのよくわかったね・・・」「ブラッド・ピットってあんな皺あったっけ?」多分、あとからジーンとしてくる作品です。
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