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2007/05/18

映画批評モリコラム 「荒野の用心棒」

「荒野の用心棒」(1964/伊・西独・スペイン)

そういえば「バック・トゥ・ザ・フューチャーPART3」のクライマックスで、この作品のかの有名なシーンがそのまま引用され、主演したクリント・イーストウッドを含めてオマージュが捧げられていた。しかし、この元ネタとなった本作品も実は公開当時、黒澤明監督の「用心棒」の盗作として問題になったのも余りにも有名な話。確かに日本の時代劇と刀を、西部劇と銃に置き換えただけで物語の展開はそのまんまといったものだし、イタリア製の西部劇、いわゆる “マカロニ・ウエスタン”と呼ばれるきっかけとなった最初の作品であり、当時はイタリア映画とバレないように監督や役者の名前もアメリカ風に偽名を使っていたとか(まぁ盗作でもあったし後ろめたさをあったかも)・・・何だか胡散臭さ満載の映画みたいだが、それじゃあ面白くないのかといえばとんでもない、これがすこぶる面白いのだ。監督セルジオ・レオーネのケレン味溢れる演出は当時アメリカ製西部劇にはない粗野な魅力に溢れていたし、盟友エンニオ・モリコーネの奏でる「さすらいの口笛」が更に映画のトーンを決定付け、単なる盗作の枠を超えたオリジナルな魅力を与えてくれており、今思えば、原版から見事に換骨奪胎した良質なリメイク作といえる。昨今リメイクが盛んに製作されているものの、なかなか魅力的な作品が見当たらない状況、この作品の様なリメイク作を観てみたい、とふと思ってしまった。

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コメント

同感です。クリントイーストウッドの真骨頂が余すところなく炸裂していました。三船敏郎の浪人と比較するのも楽しいと思います。

投稿: MIDDLE MAX | 2007/05/22 00:13

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