VOL.78★ジャパニーズロック:『ライブで完成-ストレイテナー』
『ライブで完成-ストレイテナー』
ここ数週間のCDの買い方が半端じゃありません。どうも、ハセです。某赤と黄色のCDショップのポイントカードの溜まり方が異常です。今まで最高は2ヶ月で満点だったのですがそれを抜く勢い。でもこれだけはやめられないのです。
さて2月の半ば、ストレイテナーが今まであまり出ることのなかったテレビの歌番組に出演していたのを皆さんはご覧になったでしょうか。賛否両論ありますが私は思っていたより良かったように思います。ちなみに私が見たのは生放送のやつで、彼らのパフォーマンスはライブと全く同じで気迫がブラウン管(うちはまだブラウン管です!)からでも伝わってきました。
そんなストレイテナーが前作から一年、「バンドは生き物である」という言葉を体現するかのように、また新たなステージに立ったと思わせるアルバム「リニア」が発売になりました。1曲目の「CLARITY」からいきなり打ち込み。クレジットを見るとプログラミングは日向氏がやっているよう。「TRAIN」「BIRTHDAY」「AFTER THE CALM」のような、いわゆる”テナーらしい曲”がありつつ「REST」「LIVES」のような今までのテナーにはなかったような新境地的な曲もある。また、私個人の意見ですが「SIX DAY WONDER」は本当に名曲。ピアノがフューチャーされたシンプルな楽曲ですが、だからこそメロディーの良さと強さが強調されています。シンプルなアレンジというのは傍から見ると簡単そうに見えますが、実は複雑なアレンジより練りに練られたものだったりします。音楽の場合「足し算より引き算のほうが難しいんじゃないか」と思うのです。
そしていつも思うのはストレイテナーのアルバムはライブを見る前と後とでは全く印象が違うということ。アルバムを買って聴く→「あら良いアルバムじゃない」と思う→そしてライブに行ってアルバムの曲たちを生で聞く→もう一度アルバムを聴いてみると・・・ライブ前よりもそのアルバムに対する理解度が上がったように思うんです。つまり、ストレイテナーのアルバムは発売して完成ではなく、それを聞いた人がライブに足を運んでくれて初めて完成するものなのです。今回のアルバムもまさにそれで、まだ私の中でのこのアルバムに対する理解度は50%にも満たないのではと思います。
2007 年はカサビアンのオープニングアクトという「どアウェイ」状態のライブから始まったストレイテナーですが、でも彼らはそのスタートを「いいスタートが切れた」と言い切っています。テレビ出演、アルバム発売、ツアー、そして6月に待っているのは幕張メッセでのライブ。今年のテナーはかなり挑戦的。6月以降もいろいろなことが待っているのではと思うと今年はテナーから目が離せませんよ。今年はストレイテナーの年になること間違いなしかと。
・ストレイテナー「リニア」2007年3月7日発売
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