映画★知ったか さくらん
映画★知ったかぶり、今日は 「さくらん」です。
[薀蓄]
蜷川実花監督、土屋アンナ主演。他に、安藤政信、木村佳乃、菅野美穂。音楽が、椎名林檎。原作が、安野モヨコ。女性が描く女性の作品です。カメラは石坂拓郎。美術は、岩城南海子。蜷川美花は、もちろん蜷川幸雄の娘。多摩美を出た写真家です。原色の映像は、絢爛豪華、音楽もよし。撮影のコンポジションは、恐らく相当凝ってます。写真のアングル手法をそのまま使ったかのよう。ただし、セリフ回しの演出、カットなどの編集は今いち、です。カットが変わる度に、きっちりした写真構図で始まるため、スピード感にかけます。もちろん、デスノート後編、手紙などで感じた2時間ドラマのような古臭さはありませんが。。。ストーリーは、あってないようなもの。映画って、一応ストーリーを追いながら、作品にノメりこんで行くもんだと思ってましたが、もうそんな作品ばかりでもなさそうです。ハッピーフィートのように、CG技術が中心だったり、さくらんのように美術が中心だったり。さくらんは、若い女性中心に人気があります。色々な切り口に色々な人々が支持をする、多様な時代、自分だけの思いで、こんなの映画じゃない、なんて思わないほうがいいですね。
[見る前に]
おなかに赤ちゃんができたシーンだけが、妙にいい演技な土屋アンナ。作品自体も、最初は役者全体、セリフが舌足らずで見てられませんでしたが、丁度坂口お大名が出てくるシーンからちょっとこなれたかなぁという感じです。男の視点ではないですが、安藤政信だけが、やけに地に足のついた演技に見えるのは錯覚か・。・
[ちょっと一言]
ネット検索で、「菅野 ヌード」「木村 濡れ場」などで検索されることが多い作品ですが、女性が描く女性の作品なので、いわゆるポルノ的な要素は全くなしです(当然ですが)。濡れ場という観点で気付いたことは、正常位が一度もなし。胸を隠すという営業的な理由か、背中が一番セクシーとみなしているのか、蜷川監督から見た濡れ場のこだわりを感じました。金曜朝いちの渋谷。なんと1000円で見れるサービス。知りませんでした。。会場はやはり一人で来ている女性、ややアート系か。それでも、お昼の回を待ってる人たちは、渋谷系の人たちでいっぱいでした。
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