映画王モリコラム ゴッドファーザー 映画批評
ゴッドファーザー(1972/米)
■マーロン・ブランド逝去。このニュースを知った数日前に偶然リバイバルでこの作品を観直した直後だっただけに少なからずショックだった。
■当然彼の代表作の1本としては勿論、映画史上にも燦然と輝くこの名作、私もビデオを持っているのにも関わらず、劇場でこの作品が掛かっているとつい、映画館まで足を運んでしまうほどで、その度に新しい発見があったりして、改めて感動してしまう。
■今更この映画の魅力を語るなんて野暮かもしれないが、イタリアマフィアの非情な世界とその抗争を激しいバイオレンスシーンを交えて描きつつ、それと二律相反するかのような彼らの深い家族愛がニーノ・ロータのあの余りにも有名なメロディと共に抒情的に奏でられる。
■その中でもブランド扮するマフィアのボスの、その2つの世界の狭間で苦悩する姿が彼の圧倒的な存在感と相まって強烈な印象を残こす。その他この映画の魅力を語りだすときりがない。
■今度は彼の冥福を祈る意味を込めて、もう一度劇場へ、とつい思ってしまうど、その重厚かつ骨大なドラマに心酔させられる。
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