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2007/01/06

映画王モリコラム 家族ゲーム 映画批評

「家族ゲーム」(1983/日本)

もはや日本映画界では巨匠の感さえする森田芳光監督。彼が最初に本格的な注目を浴びるようになったこの作品は、当時若手だった彼の才気が溢れんばかりのユニークな作品に仕上がっている。高校受験の息子を持つある4人家族の家を訪れることになる、なぜか植物図鑑を手にした家庭教師(松田優作!)。彼の出現がこの家族の在り方に影響をもたらしてゆく事で、その虚構性が露になってゆく展開を、横一列のテーブルでの食事風景に象徴されるように、決してお互いを正面きって対峙しようとしない家族を醒めた視点で描いてゆく。ボソボソとした会話の絶妙のやりとり等がデフォルメされているのにも関らず、時として妙にリアリティを感じてしまう、その不思議な感覚が不気味なユーモアを漂わせ、ある意味出色のコメディともいえるのだが、結末を放棄したかのようなラストのヘリコプターの音が単なるブラックコメディの域を超え、観客に拠り所を与えない余韻を与えてくれる。

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