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2007/01/06

映画王モリコラム 天国と地獄

「天国と地獄」(1963/東宝)

日本のみならず、世界の映画史に於いても燦然と輝く巨星といっても過言でない黒澤明監督。特に1950年代から60年代に作り出された数々の作品は娯楽映画としても群を抜いた面白さ。この作品も社会的テーマを掲げながら、一級のエンターテインメントといえる見事な名作。

骨格は誘拐犯罪を追いかけるサスペンス映画なのだが、前半1 時間で一箇所の室内のみの会話で、数多い登場人物のキャラクター像やシチュエーションをじっくり紹介したかと思うと、一転、室外での身代金受渡しのシーンになる場面展開の鮮やかさとスリル溢れる展開に一気に引き込まれる。
後半は犯人を追いかける警察の姿をサスペンスフルに描き、そして被害者と犯人との1対1と対決(!)で締めくくるラストまで構成も緻密で隙がない。それでいて画面作りは極めてダイナミックな迫力に溢れ、突如現れる実験的ともいえるかの有名なシーンも(昨年大ヒットしたあの映画の1作目で見事パクってましたね)その勢いあるパワーによって違和感よりも、むしろ驚きと感動を与えてくれるのである。

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