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2007/01/24

映画批評 映画王モリコラム 「殺人の追憶」(2003/韓国)

「殺人の追憶」(2003/韓国)

今年も日本では続々と公開されている韓国映画だが、そのレベルの高さも大したもの。この作品も現在の韓国映画の勢いとパワーを実証するかのような魅力的な逸品だ。1986年に始まった連続猟奇殺人事件という実話を基に、刑事達の必死の捜査が描かれてゆく、と書くとありきたりな警察ドラマみたいだが、実際のこの事件、未だ未解決で犯人が捕まっていないのだ。そんなカタルシスを生みそうもない展開でありながら、それを逆手にとったかのように、映画は当時の韓国の政治的状況を絡めながら暗黒の深い迷宮に迷い込んだかのような不安感を醸し出し(それ故にクライマックスのトンネルのシーンは象徴的だ。)、社会的テーマを掲げながらその描写はきっちりエンターテインメントとして楽しめる配慮が調所に見られる。およそ殺人事件とは不釣合いとも思えるような田舎の美しい田園風景の画面の切り取り方も見事で、そのギャップが更にこの事件と人間の不可解さを浮き彫りにし、主人公のなんともいえない表情のアップで終わるラストがそれを物語っているようで実に印象的だ。

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