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2007/01/21

映画批評 映画王モリコラム 「リバー・ランズ・スルー・イット」(1992/米)

「リバー・ランズ・スルー・イット」(1992/米)

ブラッド・ピットが一躍注目を浴びるきっかけともなった事でも知られるこの作品(この映画の監督でもあるロバート・レッドフォードの若い頃にそっくり!)。釣り好きの私個人としては、大自然の渓流を背景にしたフライフィッシングのシーンのあまりの美しさに息を呑んでしまった。仲の良い兄弟の青春と家族の絆を釣りを通じて描いたこの作品、といっても決して牧歌的展開を期待すると裏切られる。むしろ人間に対する作者の視点はある意味厳しい。特に次男を演じたB・ピットの、誰からにも愛され、かつ美しい青年が持つ人間の弱さからくる破滅を描く事で、あれだけ深い愛情と絆で結ばれていようとも、結局のところ彼を理解できず、そこから救い出す事が出来なかった家族の限界が描かれ、そのアメリカ映画とは思えない淡々とした語り口が、より一層家族の無念さを際立たせ胸を打つ。それら人物の繊細な描写と対照的で美しい自然風景が見事に調和することで、静かでありながら力強い感動を与えてくれる。

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