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2007/01/04

映画王モリコラム「ザ・フライ」(1986/米)

「ザ・フライ」(1986/米)

1958年に製作された「蝿男の恐怖」をリメイクしたこの作品、原版はTVで観て、 B級でありながらそれなりに楽しめる作品ではあったのだが、今回この作品は当時より飛躍的に進化したメーキャップ技術等の特殊効果も含めて、A級のホラー映画に仕上がっている。物質転送装置の中に主人公と蝿が同時に紛れ込んだばかりに両方の遺伝子が融合し・・・という物語の骨格は大異はないが、リメイク版は前述の技術を駆使して、人間が変化してゆく姿を、まるで何かの病気が進行していくかのようにじっくり描きだす。時としてグロテスクでショッキングな描写で気味悪くなるようなホラー的要素を味わいながら、その一方主人公の肉体と同時に心の変化をも的確に描き出す事で、恋人との絡みは出色のラブストーリーとしても成立しており、それ故にラストの悲壮感には胸を打たれる。私個人、この監督の前作「デッド・ゾーン」(これも傑作!)のラストにもダブってしまい、更に哀感を募らせてしまうのであった。

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