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2007/01/07

映画王モリコラム「ジャッカルの日」(1973/米)

「ジャッカルの日」(1973/米)

F・フォーサイスの原作も余りに有名なこの作品、初見時、これはてっきり実話の映画化と勘違いしたほどそのリアルな展開に引き込まれてしまった。時のフランスのドゴール大統領暗殺の命を受けた一人の殺し屋“ジャッカル”。それを知った警察側の捜査がまるでドキュメンタリーを思わせるようなシンプルかつ冷静なタッチで描かれてゆく。到底殺し屋とも思われない紳士然とした男が着々と深く静かに暗殺計画を進行させようとする姿と、わずかな手掛りを頼りに、しかし少しずつ暗殺者を追い詰めてゆく一人の警視をシンクロさせながら、この2人の暗殺決行の日までの丁々発止の攻防戦を、その職人芸ともいえる見事な演出で観るものをグイグイと引っ張ってゆく。その展開はむしろ淡々とした地味な印象さえ与えてしまうほどのものだが贅肉を削ぎ落とした様な無駄の無さがシャープな緊迫感を否が応に醸し出し、派手なアクションシーンがなくても充分にサスペンスを堪能できる上質のエンターテインメントに仕上がっている。

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