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2007/01/11

映画王モリコラム「砂漠の流れ者」(1970/米)

「砂漠の流れ者」(1970/米)

サム・ペキンパー監督といえばバイオレンス映画の巨匠として名高い一方、最後の西部劇監督ともいわれ、その中でもこの作品は、彼独特の派手な暴力シーンは皆無だけれども、まさに西部への思いがしみじみと胸に染みる佳作となっている。
西部の砂漠の中で仲間に裏切られた主人公は、瀕死の状態になりながら、奇跡的に井戸を掘り当て、そこで生活する事に。恋人も出来、全てが順調に進むと思われたのだが・・・。今回の主人公は今までのペキンパー映画に登場したヒーローと比べると、まったくうだつの上がらない中年男、しかも彼を取り巻く登場人物もどこか抜けていて、後半再び登場し主人公と対決する事になるかつての仲間達もユーモラスな雰囲気が漂い、そのタッチはこれがペキンパー映画?とさえ感じてしまう程、撃ち合いのある西部劇というより人情劇に近い趣があるのだが、主人公の末路はやはり、“時代遅れになった男”を描いてきた彼らしく極めて象徴的でほろ苦くもある。しかし登場人物達を見つめる暖かい眼差しがそのまま失われてゆく西部への思いと重なり、静かだが余韻のある感動を与えてくれ、やはり表現は違えどもペキンパーの映画ならではの味わいを感じるのである。  

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