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2007/01/05

映画王モリコラム「ゴジラ」(1954/東宝)

「ゴジラ」(1954/東宝)

私の映画体験はゴジラで始まったといっても過言でないほど、幼い頃“東宝チャンピオン祭り”と銘打たれたこのシリーズを映画館で観るのを楽しみにしていた事は今でも懐かしい。しかしその頃既にカラー画面で正義の味方と化していたゴジラに馴れ親しんだ後に、このモノクロの第一作を観たときはやはり今迄とは違うイメージに驚かされたと同時に大変怖くて冷静に観ることができなかった。その後、大きくなってから劇場で再見し、その時はさすがに初見時ほどの怖さは感じなかったが、年を経て今度は逆に新鮮な驚きを感じてしまった。ゴジラの徹底的な暴れ方が当然の見せ場とはいえ、放射能を浴びた巨大怪獣の上陸による破壊によって、当時外見は戦後から復興の兆しを見せながら、未だに戦争を心の中でどこか引きずっている昭和29年における日本人の描写に、実にリアリティを感じてしまったのだった。それだけにラストの芹沢教授の行動にはすっかり感情移入してしまい、これが怪獣映画であることをすっかり忘れて、その結末につい涙してしまうほど、ドラマの方に感動してしまうのである。さてこのゴジラも今度の新作でシリーズ終了とか。最後に相応しい感動をまた期待したい。

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