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2006/12/16

映画王モリコラム:ストリート・オブ・ファイヤー

「ストリート・オブ・ファイヤー」(1984/米)

この映画を劇場で観たのは高校生の時、それ以来劇場やビデオ等で何回繰り返して観た事か。それ故に恐らく私の生涯の映画のベストの1本として必ず挙げてしまうだろう大のお気に入りの作品であり、私だけでなく同世代でこの作品を支持する人はかなり多いのも事実。今思うと私を含めて80年代に多感な時期を過ごした者ゆえ、この作品に対して特別な思い入れが強いのかもしれない。物語は暴走族に誘拐されたロックン・ロール(以前この言葉を使ったら20代の後輩に思いっきり笑われてしまった。もはや死語?)の女王を救出すべく、昔の恋人である主人公が帰郷し、彼女を奪還、そして族のボスと一騎打ち・・・というもので、展開は字幕がなくとも理解できるんじゃないかと思えるほど単純明快で、どこかの無国籍アクションまんまのB級アクション映画である。しかし、そんなシンプルな題材を当時絶好調であったウォルター・ヒル監督は冒頭に“ロックンロールの寓話”、いつか、どこかの物語”として断りながら、まるで50年代を思わせるようなセットや衣装、小道具、そして車のワイパーを連想させるような独特で小気味良い鋭い編集を駆使し、なおかつ彼の盟友ともいえるライ・クーダーのパンチの効いた音楽等で彩りながら、自らの思い入れをたっぷり注ぎ込む。そんな彼ならではの魅力的な世界観を構築することで、陳腐ともとれる図式的なストーリーを逆手にとり、絵に描いたような格好良いヒーロー、ヒロインと個性的な相棒、そして魅力的な悪役を引き立たせ、“いつでも、どこにでもある話”に転化させることに成功してい。そういえば劇場公開当時、珍しい事に上映前に”この映画をご覧になる日本の皆様へ”という題でヒル監督のこの映画に対するコメントが画面に流されていたのだ(ビデオやDVD版には省かれていたが)。その中で彼は“私は何か新しいものを発見する映画よりも、何かを思い出させてくれる映画のほうが好きです。”というような一文があった。まさにその言葉にふさわしい映画であり、その魅力はラストのライブシーンの高揚と、それに続く粋な台詞の締めくくりと共に、いつまでも私の心を捉えて離さない。

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