« 6ドル箱inUSA Red Eye | トップページ | 6ドル箱inUSA Batman Begins »

2006/12/31

映画王モリコラム「ストレンジャー・ザン・パラダイス」(1984/米・西独)

和の心を応援する嘯氣堂:お年賀に水墨画を毎週10枚プレゼントします

「ストレンジャー・ザン・パラダイス」(1984/米・西独)

この映画を初めて観たとき、すごく戸惑ってしまった。当時はメリハリのある娯楽映画ばかり観て来たからだろうか、この何も起こらないといっていい物語展開、そしてモノクロの映像、正直なところこれはきっと退屈で寝てしまうだろうなぁと最初は思いながら観ていた。ところが映画が進むにつれ、この恐ろしいほど淡々とした場面の連続でありながら、それらを区切ってゆくゆるやかな暗転が妙に心地よくなってゆき、いつの間にかこの映画の空間にどっぷりハマッてしまっている自分に気付いたのだった。よってこの映画の魅力を言葉にするのは本当に難しい。要約すれば男2人と女1人のすれ違いの青春ドラマ。

しかしそこにはその定石ともいえる血と汗と涙の物語として決して描かれない。この作品では青春といえども殆ど退屈で平凡な日常の繰り返しであり、決して美しく格好良いものでもない。そう考えるとこの映画は青春=熱血といったパターンに対するアンチテーゼともとれるし、当時十代だった私にとって登場人物のある種の倦怠感に逆にリアリティを感じ、限りない共感を抱いてしまったという点において、やはり忘れられない愛着のある作品である。

« 6ドル箱inUSA Red Eye | トップページ | 6ドル箱inUSA Batman Begins »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/42812/13160811

この記事へのトラックバック一覧です: 映画王モリコラム「ストレンジャー・ザン・パラダイス」(1984/米・西独):

» ヨガのクンダリーを覚醒する方法:精力温存 [ヨガ【ヨガ情報満載】@やや上級者用]
これまで60回海外に行った私から見た安全な海外新婚旅行の注意点を、書きました。とにかく、日本人は、安全と水はタダという思想の持ち主で、海外で無意識のうちに危険状態に入りやすいです。日本は戦争に負けて自虐主義になり日本はだめな国のように思わされていますが...... [続きを読む]

受信: 2007/01/15 04:04

« 6ドル箱inUSA Red Eye | トップページ | 6ドル箱inUSA Batman Begins »