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2006/11/16

名画★知ったかぶり:太陽

こんにちは、名画知ったかぶりです。今週は、「太陽」

[薀蓄]
公開から4ヶ月、日本での評価もほぼ良いという評価に固まった映画「太陽」を見てきました。この映画、ソクーロフ監督の知性的イメージと天皇を扱っているという点で、レビューにはやたらと監督の意図を汲み取って欲しい、人間としてのヒロヒトを描きたかったのだ。という、映画サイトの論評が散見されます。宣伝用の評はともかく、見た人の感想を調べると、昭和後期の天皇のイメージが参考にされているなどという評もあり、こういう人の映画評は信用できます。

実際、ソクーロフ監督の意図が私に伝わったかというと、セリフもあまり聞き取れないのもあり、全く伝わりませんでした。。。作品全体の統一感、世界感は、一定しており安心して見れることは確か。セット(家具、衣装)の重厚さ、丁寧さ、凝ったカメラワークは、素人めにも凄いと思うのですが。。。

思うに、映画には2種類あって、一つは、何かを伝えたいというアーティストの衝動作品と、2つめは自分の世界を作りこみたいという作家の内向きな種類の作品です。何かを伝えたいと訴えている作品に対して、批評は成り立ちますが、洟からコミュニケーションを拒否している内向的な作品は、外部からの批評をも拒否します。しかし、実際困るのは、内向きな作品も商業ベースで公開され、お客はお金を払いながら2時間、自分の時間を費やす点です。作り手の意図が全く伝わらないとき、その2時間は、苦悩です。映画というアートは、いくらお金を払っても、作品は、自分の手に入らず、いつまでも厚い壁に閉じられたまま。。。映像をサービス業と捉える監督と、アート(或いは趣味)として捉える監督。。。どちらがいいのでしょう。。

「太陽」は、日本で4ヶ月めのロングラン、映画祭受賞、監督の経歴、日本では描けない?テーマなどから、褒めなければならん雰囲気の作品です。

[見る前に]
イッセイ尾形演じる昭和天皇は、映画の舞台時に45歳。口をモグモグさせたり、「あっ、そう」と言ったり、これは恐らくもっと老年になってからの仕草じゃないだろうか。昭和天皇にそっくりというポイントがよく掲載されていたが、これは今の30-40歳の私たちが子供の頃の昭和天皇の印象じゃないでしょうか。。。まぁ他にも、墨で手紙を書くときに、紙を重ねるのか、なんて細かいところが気になるのは、外国人が日本を描くときに発揮される過剰な日本人気質かもしれませんが。。。

[どうなの]
東京銀座シネパトス、18時から。お客は10人程度。仕事帰りに、重厚な映像で2時間、身を沈めたいという方にオススメです。

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