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2006/10/06

映画王モリコラム:フラガール

「フラガール」(2006/日本)

正直フラダンスというものがこうも魅力的なものとは、失礼ながら今迄知らなかった。その素晴らしさを教えてくれたこの作品に感謝したいし、日本映画の中でダンスシーンがこれだけ見事に映像化されている点においては稀有といっていい。作品の出来栄えも大人から子供まで万人が受けいられる事必至の笑いあり涙ありの娯楽作品である。

舞台は昭和40年福島県の常磐の炭鉱、しかし石炭から石油へのエネルギー革命により炭鉱は閉山寸前でリストラの嵐、そんな危機から救うべくハワイアンセンターを建設する事に。しかし町の女性は当然ダンスなど踊れるわけもなく、東京から来たコーチも全くやる気なし、おまけに昔気質の炭鉱夫達の猛反発も重なり・・・。

そんな状況の中、フラダンスに賭ける女性達の情熱を中心に友情、親子の確執と和解が描かれてゆく。映画ファンならそこに「リトルダンサー」や「フル・モンティ」、そして「遠い空の向こうに」などの作品を思わず連想されるだろうし、実話の映画化とはいえストーリー自体にさほど目新しいものではなく予定調和的でむしろベタな印象もないわけではない。

しかし奇をてらわない的確でオーソドックスな演出が決して嫌味にならないあたりが実に好感が持てるし、物語が進むにつれて成長する登場人物に違和感なく感情移入できることに成功している。それゆえクライマックスのシーンは感動的で、そのダンスシーンの華やかさと素晴らしさがもたらす盛り上がり方は特筆モノで日本映画離れの迫力であり、特に蒼井優のダンスシーンには実は私、感動で鳥肌が立ったのと同時に不覚にも涙が・・・。

炭鉱という時代遅れになりつつある世界に執拗にこだわってしまう不器用な男達に対して、新しい世界へチャレンジしていこうとする女性達、その心意気の何と力強いことか。それが見事に結実したラストの輝きはやはり私だけではなくきっと万人の感動と涙を誘わずにはいられないだろう。

名画知ったかぶり「フラガール」の批評も読もう!

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