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2006/10/01

映画王モリコラムニュー・シネマ・パラダイス

「ニュー・シネマ・パラダイス」(1989/伊・仏)

“泣ける映画”というテーマで友人達と話をすれば間違いなく出てきそうなこの作品、かくいう私もラストシーンではエンニオ・モリコーネの奏でるメロディに見事乗せられホロリとしてしまった。まぁ元来子供が登場する映画には滅法弱い私ですが、しかも映画館が舞台というシチュエーションにも映画ファンの心を揺すぶられずにはいられない訳で余計に涙腺が緩んでしまうのです。物語は今は中年になった映画監督の、かつて彼が少年から青年時代までに過ごしたイタリアのシチリアでの映写技師との交流が描かれつつ、映写技師の死を聞いた彼が故郷に帰ってくるのですが・・・。映写技師を演じたF・ノワレの味わい深い演技と少年時代を演じたS・カシオ君の愛らしさが何とも微笑ましい前半部は、回想形式という語り口の効果もあり、実にノスタルジックな雰囲気に魅了され、物語にすっかり感情移入してしまいます。しかも年齢を重ねた主人公の、映画監督として成功しているとはいえ、あまり幸せにそうには見えない現在と、故郷での様々な思い出のある過去との陰影ある対比がある意味人生を感じさせ、クライマックスの“泣き”をより効果的にしています。ところが、この作品、初公開版とは別に完全版として1時間程長いバージョンがあり、ラストの意味合いが違う事に驚きました。私は初公開版の短い方が良いと思っているのですが、興味のある方は両作を比較してみるのも面白いかもしれません。

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