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2006/10/05

映画王モリコラム「ブラック・レイン」(1989/米)

「ブラック・レイン」(1989/米)
リドリー・スコット監督の「ブレード・ランナー」を初めて観た時、そのネオンきらびやかでかつアジア的な雰囲気が漂う未来都市の風景が、大阪出身の私としては「まるで道頓堀川沿いの看板みたいや・・・」と思ってしまった。当たり前の事だが、その時はまさかこの監督がその道頓堀でロケしてこの映画を撮るとは思いもよらなかった。実際に梅田で撮影準備している光景を深夜に目撃してしまったりもして、ハリウッドの大作が大阪で撮影された事でも感慨深い作品でもあるのだが、その画がいかにも我々が慣れ親しんだ街とは別の、彼らしい独特の雰囲気で絵作りがなされていて思わずニンマリ。物語はありきたりな刑事ドラマだが、前述の絵作りと、あまり違和感を感じない日本人の描写、そして何よりも犯人を演じ、この作品が遺作となった松田優作の存在感が凄い。今迄の日本での作品も独自の個性があって良かったが、それ迄にはなかった新しい魅力がこの作品にあったし、その強いオーラが、陳腐で新鮮味のない物語ながらも、結局最後まで観せ切る映画になったのだ。もしこのまま海外で活躍していたら・・・と思うと改めてその早過ぎる死が残念でならない。

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