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2006/10/11

映画王モリコラム「アギーレ・神の怒り」(1972/西独)

「アギーレ・神の怒り」(1972/西独)
1980年代半ば、日本でもドイツ映画が注目され、“ニュー・ジャーマン・シネマ”と呼ばれたりしていたのだが、この作品はその時期公開された作品の中でも代表的な作品のひとつ。とにかく開巻、アンデスの断崖絶壁の山々の峠を歩いていくスペイン軍の兵士の、延々を続く行列をロングショットで捉える幻想的ともいえるシーンと音楽から度肝を抜かれ、いきなりこの作品の異様な雰囲気に飲み込まれる。(同時にこんなシーンをよく撮ったもんだと撮影の大変さもつい想像してしまうほど、凄い。)彼らの目的は黄金郷を発見する為。しかし熱病、姿を見せないインディオの襲撃等アマゾンの奥地での過酷な環境が彼らを襲う。しかしそれでもなお黄金郷を夢見る1人の男アギーレは・・・。物語の展開は実に淡々と、かつ重苦しいが、圧倒的な自然を背景に、それに対抗するかのように怪優クラウス・キンスキー演じる男アギーレの、まるで何かに憑りつかれたような狂気も凄い。もはや西洋の文化が全く通用しない原始の世界の中で、自らが神になろうとする彼の野望をあざ笑うかのようなラストも、観る者に強烈な印象を与えてくれる。

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