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2006/09/06

アジアカップ サウジ戦:蹴球人

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それでは、蹴球人さんのコラムです。

皆さんこんにちは。蹴球人です。

9月3日、アジアカップ最終予選、サウジアラビア×日本の試合が行われました。結果はご存知の通り、0-1で日本が敗れました。皆さんからのアンケートの回答では、勝ち、負け、引き分けがほぼ同数くらいの予想でしたが、さてこの試合、どのように感じられましたか?

まず第一に私が感じたのは、「この試合、本当に勝ちたかったのか?あるいは何としてでも引き分けに持ち込むつもりがあったのか?」ということです。まだオシム監督になって3戦目とはいえ、曲がりなりにも一つの大会の最終予選。それも強豪サウジとの大事な試合。ところが私には選手達が勝つことよりも、“オシムのサッカー”をやろうということに重心を置いているような気がしてなりませんでした。しかも結果的にはその“オシムのサッカー”も特に体現できてはいませんでしたが…。

この試合、プレー内容的には相変わらずパスミス、トラップミスが目立った上に、暑さにやられて運動量が落ち、マークはずれまくり、ホームで勢いに乗ったサウジのカウンターを幾度となく食らうという、典型的な悪いパターンでした。後半28分の失点はその象徴的なシーン。片や日本の攻めは単発で、動いているのは田中達也くらいのものでした。後半リズムを取り戻して加地の突破から何度かチャンスを作りましたが、ゴール前への飛び出しが少なく、ゴールには至りませんでした。

前半から中盤の戦いも不満でしたが、いちばん不満だったのは試合の後半です。本来のサッカーが出来てないのであれば、1点を取りに行くためにはある程度形を捨てて自分たちで考えなければなりません。ところが、いわゆるスクランブル体制になりつつある状況の中、細かいグラウンダーのパスばかり繋ごうとする選手たちは、考えることを放棄してただひたすら“オシムのサッカー”をやり通そうという従順で無垢な(あるいは無能な)下僕のようにしか見えませんでした。「闘莉王上がれ!」の大熊コーチの叫びが空しく響きます。

この試合、オシムから「勝たなくても良い」という指示が出ていたなら、まだ譲れます。最終目標はW杯で、アジアカップは強化に当てれば良い。目先の勝利よりもとにかく練習通りに動くことが目標。あるいは、サウジに負けてもグループ2位までは本大会に出場できるからOK!などというお気楽かつ明確なコンセプトがあったなら分かります。しかし、そうではなかったはず。乱暴な言い方をすれば、“オシムのサッカー”などというのは形があってないようなものです。試合になればそんなものは関係ありません。もっと“勝つためのプレー”を見せて欲しかったです。

オシムはいつも「日本代表はもっと負けて経験を積もう」という趣旨のことを言いますし、私も以前、同様のことをこのコラムで書きましたが、負けるべくして負けるのと、勝つための努力を最大限行って負けるのとでは全く違います。今回は、「闘莉王に放り込め作戦」をしなかったことが不満なのではなく、選手たちが考えなかったことが残念でした。

選手の批判ばかり書いてしまいましたが、監督・コーチをはじめスタッフ側にも疑問が残ります。選手たちが招集されて間がなく、連携に乏しく、試合のビジョンも持っていないとするならば、もっと明確な指示を与えて欲しかったです。また、暑い中東での試合の対策は万全だったのか。本日イエメン戦が行われるスタジアムは、高地標高2300mの高地で空気が薄く、緑が少ないため実質3000m級で酸素濃度は低地の75%と報道されています。この高地への対策は万全なのか、不安でなりません。そもそも本当に勝ちたいのなら、もっと中東経験のある選手を選出すべきでは…と書き出すと議論は別の方向に行ってしまうのでやめておきます。

今回はどうにも不満な点ばかりが目立ってしまいました。改善された点といえば、坪井の足がつらなかったことくらいでしょうか。本日のイエメン戦、是非良い戦いを見せて欲しいものです。

最後に、TVでたまたま耳にした、イエメン戦を控えての鈴木啓太選手のコメント。「まあサウジ戦よりは楽に戦えると思う」。啓太君、君は日本へ帰って良し。そんな心構えの人は代表に要りません。思ってもカメラの前で言っちゃダメ!先が思いやられます…。

それでは、サウジ戦を前にした皆さんのご意見です。どなたもなかなか鋭いですねえ~。

■nihaty様:日本が俊敏性を活かした試合展開を後半20分まで何とか維持出来たら日本の勝ち。それが出来なければサウジの勝利だと思います。兎に角相手の戦術を乱す為の動きを選手全員が意識して何処までやれるかですね

■blaugrana様:ドローですね。アウェーですし、ワールドカップの戦いぶりを見ても、サウジはまだ楽に勝てる相手ではないと思います。先制されると厳しいと思います。中東でのアウェーは独特の雰囲気だと言われてますし、ベテランがいない今の日本に跳ね返す力があるかどうか…

■posh様:もちろん、日本に勝ってほしい。でも、このあいだのイエメン戦のようだと厳しい。あまりにも「動き」がなかった。もう少し、走るサッカーの「可能性」を見たい。

■reiko様:サウジ理由→オシム・ジャパンのメンバーは若手が大半で、新鮮さと体力面は申し分ないと思うのですが、この間のイエメン戦でも感じた様に、まだまだ噛み合っていないと思います。ジーコ時代に散々言われた決定力不足も解消されていません。更に今回はアウェー戦。アラブ地域独特の気候、サウジはアラブの中でも屈指の実力の持ち主なので、侮れません。個人的には今の日本代表は、負けから学ぶ事が必要な気がします。

■maybe様:サウジアラビア 理由は、日本は全体的の選手入れ替えで今だにモチベーション等の準備ができてないと思うしレベルが低すぎだと思う

■KAZ様:対サウジ戦<引き分け> オシムサッカーを体現したい気持ちはあっても体が(頭が)付いていかず、まだまだ選手達は混乱しているから(多分、コーチ陣やオシム本人さえも)。また、サウジは強豪ではないが弱くもない。

■okiha様:日本が勝つと思う。サウジの選手の事はよくわからないが、日本は敗けてはいけない。勝つと思う、というより、勝たなければいけない。

来週もお楽しみに!!

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