« 映画王モリコラム:ユナイテッド | トップページ | 蹴球人:感動!川崎 »

2006/08/26

VOL.52★ジャパニーズロックが大好き

『音楽研究者-フリッパーズ・ギター』
今回ご紹介するのはフリッパーズ・ギター。前身バンドである”ロリポップ・ソニック”を改名し、1989年アルバム「Three cheers for our side~海へ行くつもりじゃなかった~」でデビュー。この時点では5人組でしたが、その後3人が脱退。小山田圭吾と小沢健二の二人組となります。「恋とマシンガン」がドラマ主題歌に起用されたり日本レコード大賞の最優秀アルバム、ニュー・アーティスト賞を受賞したりしますが、1991年に突然解散。活動期間が約2年、オリジナルアルバムが3枚しかなかったことを考えるとフリッパーズより解散後の小沢健二・Corneliusの活動のほうが印象に残っている人の方が多いかもしれません。当時、いわゆる「渋谷系」というジャンルで括られていた彼ら。彼らの宣伝媒体は音楽誌ではなく「Olive」などのファッション誌でした。そうすることで確実に若者の中にフリッパーズのスタイルと共に音楽も浸透させていこうという作戦。そしてアートワークを手がけていたのは今や巨匠といっても過言ではない信藤三雄氏。そう考えると「フリッパーズ・ギター」というのは”二人組”ではなく”二人を中心としたプロジェクト”だったようにも思えます。
私はGALLOWの「PARKEST!」を聞き出してからネオアコ(ネオアコースティック)というジャンルに興味を持ちいろいろと調べたりしているのですが、海外のネオアコの影響を色濃く受けていると思われるのがこのフリッパーズ・ギター。2ndアルバム「CAMERA TALK」の5曲目「バスルームで髪を切る100の方法」の洋題「Haircut 100」は英のネオアコバンドhaircut 100からそのまま取ってたりその他にも随所にネオアコアーティストに対するオマージュが感じられます。今回、紙ジャケで再発になったのは1st「Three cheers~」と2nd「CAMERA TALK」の二枚。「Three cheers~」は全編英語詞でネオアコ色の強い感じ。「CAMERA TALK」は一転、日本語詞になり音もよりポップに作り上げています。スカパラホーンズが参加していたりもします。軽快で、一見とっつき易そうなんだけど実は気まぐれな感じの音楽。一度好きになったらのめり込んじゃうんではないでしょうか。
現在の二人の活動を見ていると二人は音楽の「研究者」なんじゃないかなという気がしてきます。そんな優れた研究者である小山田圭吾・小沢健二の両氏が共同研究した2年間というのは奇跡のような時間だったのではないでしょうか。まだ聴いたことない方はもちろん、当時耳にはしていたけどきちんと聴いたことないという人も是非聴いてみてください。いまだ音楽ファンに根強く支持されている理由が分かると思います。

・「three cheers for our side~海へ行くつもりじゃなかった~<紙ジャケット仕様初回限定盤>」2006年8月25日発売(再発)
・「CAMERA TALK<紙ジャケット仕様初回限定盤>」2006年8月25日発売(再発)
・「ヘッド博士の世界塔」1991年7月10日発売

« 映画王モリコラム:ユナイテッド | トップページ | 蹴球人:感動!川崎 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/42812/12758401

この記事へのトラックバック一覧です: VOL.52★ジャパニーズロックが大好き:

« 映画王モリコラム:ユナイテッド | トップページ | 蹴球人:感動!川崎 »