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2006/06/09

映画王モリコラム レザボア・ドッグス

「レザボア・ドッグス」(1991/米)
映画監督においてその資質は全てデビュー作の中にある、という言葉はよく耳にするけれども、最近では「キル・ビル」で話題になったクエンティン・タランティーノ監督のこの作品はまさしくそれに当てはまるような気がする。当時この作品の登場は少なからずもショックだったし、この作品登場以降、数々の模倣作を生み出したのも事実。オープニングのマドンナの歌について男達の真剣な議論から、リトル・グリーンバックの曲を背景に男達が歩いている姿をスローモーションで捉えたタイトルシーン、この冒頭だけで一気にその映像処理に身を乗り出してしまう。と思ったら直後に話は本題に入り・・・実は男達の目的は宝石強盗、しかし警官の襲撃を即座に受けてしまった。どうやら強盗団の中に裏切り者がいる・・・。彼らが逃げ帰ったアジトでの出来事が核に犯行前後の出来事を時制をバラバラにして物語はテンポよく進んでいく。その場面転換の鮮やかさや台詞の妙に唸らされるし、強盗の映画なのに、強奪のシーンは全く描かずその前後を描くという構成も大胆だが、それが逆にその前後のエピソードを際立たせるのに成功している。そういえばこの作品、随分前にこのコラムで紹介させて頂いたS・キューブリックの「現金に身体を張れ」や深作欣二監督の作品に影響を受けているとの事だが、それがこの監督の独特のセンスでうまく咀嚼され、単なるパクリとは思えないオリジナリティを感じてしまうところが魅力でもあり、そのあたりがこの作品の模倣が数多く生まれた要因のひとつかもしれない。

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