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2006/04/28

映画王モリコラム グラディエーター

「グラディエーター」(2000/米)
リドリー・スコット監督といえばその独特な映像感覚で私自身、お気に入りの監督の 1人。イギリスでのデビュー作「デュエリスト/決闘者」の時と比べると、現在はハリウッド大作を何本も手がける様になった大物監督になってしまったが、それでも彼の作品の映像には惹かれるものがある。古代ローマ帝国を舞台に次期皇帝を巡る陰謀によって、将軍から奴隷となってしまった主人公が剣闘士として闘う姿を描いたこの作品、物語自体はかつて作られたスペクタクル史劇の「ベン・ハー」や「スパルタカス」を連想させ、それ故目新しくはないのだが、無敵の剣闘士を演じるラッセル・クロウと、彼と敵対する皇帝の息子演じるホアキン・フェニックス、この2人が実に印象的だ。前者はその貫禄ある肉体と存在感で復讐に燃える男を体現し(特に劇中での豪快な泣きっぷりは見所のひとつ)、後者は父や姉を限りなく愛しながらも、誰にも愛されない孤独で、それ故に冷酷で屈折した心情を繊細に演じる。この作品の魅力は彼らに負うところも大きいが、スコット監督の映像も健在で随所に彼らしい演出も見られて興味深い。特に前半の皇帝とその息子との駆け合いは、“父殺し”という点も含めて彼の代表作のひとつ「ブレード・ランナー」そのままである。ファンとしては思わずニンマリしてしまうシーンである。

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