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2006/01/27

映画王モリコラム ブレイキング・ニュース

「ブレイキング・ニュース」(2004/香港・中国)

「ザ・ミッション/非情の掟」は随分前にこのコラムで紹介させて頂いたのだが、すこぶる私好みの作品であった。この作品のジョニー・トー監督は、昨年日本でも公開された「PTU」も好きな作品で、今作もかなり期待していたのだけれども、その期待を裏切る事なく、見応えのある作品になっているのが嬉しい。強盗団を銃撃戦の末、取り逃がしてしまった香港警察は信用回復の為、犯人逮捕の瞬間までをTV中継することに。7分間に及ぶワンシーン・ワンカットで銃撃戦が描かれる冒頭から、犯人が人質と立てこもる高層アパートでの警察とのやりとり、そのアパートの狭い通路で度々起こる銃撃戦と、物語はスピーディに展開する中、それらを報道していくメディアに対する批判もチクリ。とはいってもこの作品の最大の魅力はそういった批判よりも、強盗団のリーダーと、思わぬ展開で行動を共にする殺し屋との、心を通わせるプロセスだろう。しかもこの2人が、遂には執拗に彼らを追い詰める若い警官とも、三つ巴の銃撃戦の中、お互いを認め合うあたりは、この監督ならではの面目躍如の描写で、その辺りは心憎いほど上手い。そのせいかケリー・チャン演じる女性捜査官が物語の核である筈なのに、今ひとつ存在感が薄くなってしまい、肝心の社会的テーマが弱まった気がしないではないが、やはりこの作品は“男”の映画として、その弱点を補って余りあるほど魅力的である。

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