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2006/01/13

映画王モリコラム リービング・ラスベガス

「リービング・ラスベガス」(1995/米)

今やニコラス・ケイジといえばハリウッドを代表する大スター。そんな彼が見事オスカーを受賞したこの作品は決して現在の彼が出演しているような大作とはいえないし、むしろ地味な印象を与えるがそれ故に、彼の演技力と相まって心に深く染み入る作品に仕上がっている。物語は酒のせいで全てを失ったケイジ扮する主人公は、それでも酒をやめることが出来ず、生きる希望を失い、死ぬまで酒を飲む為を目的にラスベガスへ。そこである娼婦と出会うのだが・・・。華やかな夜のラスベガスと対照的に、死を望む主人公と娼婦の2人のそれぞれの孤独感ゆえに結ばれる愛の形は、刹那的で、かつ絶望的に暗い。しかし観終わった後には深い哀感と共に、ある種の安堵感を感じてしまうのだ。それは主人公の死に場所探しが見事に理想的な完結を迎えているからだろう。好きな酒を最後まで飲み続け、そしてそれを優しく見守り、結局主人公の最期まで看取ることになる娼婦。彼女はいわば天使のような存在であり、そう考えるとこの作品は、男から見た理想的なファンタジーであり、不謹慎かもしれないが、お酒好きな私としても、彼の死に様は少し羨ましいと思ってしまったのだ。それ故に女性の感想も聞いてみたい作品でもある。

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