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2005/11/14

映画王モリコラムアンタッチャブル

「アンタッチャブル」(1987/米)

巨大な悪に対して、圧倒的不利な状況の中、最後には善が勝利を収める。典型的なドラマのパターンだが、そういえばこういったストレートな勧善懲悪物のアクションがアメリカ映画でも善悪の価値観が曖昧になってきたのか、最近観られなくなったように思う。そうでなくても正義の筈の主人公が大きなトラウマを抱えていたりして単純な2元論では現在では説得力がなくなってしまったのだろうか。そんな事を思いつつマフィアの大ボス、アル・カポネ逮捕の為、エリオット・ネス始めとする計 4人の正義の捜査官を描いたこの作品の展開は正統的娯楽映画の典型。カポネ扮するR・デ・ニーロの圧倒的な存在感が巨悪を象徴させる一方、ネス扮する当時のK・コスナーの清潔感溢れる初々しさと彼を支えるS・コネリーのいぶし銀の魅力が見事に善対悪のコントラストを成し、クライマックスの駅でのスローモーションを多様した銃撃戦の緊張感は一見の価値あり。(とはいえうるさい映画ファンならこのシーンがある映画のモロ引用である事は充分承知でしょうが・・・)ただ欲をいえばこの後に続く展開がやや冗長な気がするのだが、その中で善人であっても悪と同一の暴力性がある事も垣間見せるシーンが描かれている点は興味深い。このシーン、映画全体で観ればやや浮いた感じはしないではないのだが、健全な娯楽映画を装いつつも、作り手側の興味は案外こちらにあったのかもしれない。

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